ヨーロッパ、ドイツワインについてのいろんなこと

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JUMI

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2011.10.24
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カテゴリ: ドイツワイン

日曜日は我が家で軽くワイン会をやりました。
ドイツワインのケナー試験があってその手伝いを僕はしていたのですが、名古屋から試験を受けに来た人にその後に飲みたいとご指名を事前に受けていたので、試験の後に落ち合いました。彼女は去年ドイツに3か月一人で滞在していてその時の醸造所訪問などのアドバイスを僕がメールでしていました。
その時にトリアー在住だったmosel2002さんを紹介し現地で会ったみたいなのですが、今日本に戻ってきているので彼にも会いたいというリクエストで3人で飲むこととなりました。

自宅に来てもらうことにしました。その場で選択肢からワインを選んでもらえて自由度が高いと思ったからです。
甘口中心にしようと思っていたのでお店だと食事をたあまり食べないから申し訳ないというのもありました。

彼女は急遽お酒をあまり飲めない体になったので(病気ではありません)当初の構想とはだいぶワインリストが変わりました。
彼女はラインガウのフランツ・クンストラーが好きで02と09のカビネットの飲み比べをしようということになっていたのですが、少しずつしか飲めないということでやめました。

2011-10-24 22:38:34

ということで相談しながら決めていって結果的にこういったラインナップとなりました。がっつりは飲めない人もいるのですごすぎるものではないもの、ということも加味しての選択です。

右から

ビュルガーシュピタール  Stein-harfe カビネットファインヘルプ 09

シュロス シェーンボルン  klaus シュペートレーゼ ハルプトロッケン 90

ヴィリ・シェーファー  Himmelreich シュペートレーゼ 01

シュロス ザールシュタイン  Schloss Saarsteiner シュペートレーゼ 02

カール・エルベス  Ürziger Würzgarten アウスレーゼ 二つ星 06


一本目はジルヴァーナで残りは全てリースリングです。 
醸造所をみれば畑名で村名はわかるものばかりなので書きませんでした。
おろらくヴィンテージも含めて同じワインを現在日本で購入できるのは2と4のみです。


感想を少しずつ。 


1 半年前に最初に飲んだ時に、フランケンのジルヴァーナでファインヘルプはあまり出会ったことがなく甘みもある味わいはめすらしくて面白いなーと思いました。
今回飲んで質問したところ、フランケンでもこういった味わいは最近多いとのことです。
最初はフランケンぽくなくて違和感があるなーと思ったのですが、先入観をなくして飲むとけっこうおいしいと思えて、こういうタイプを売りにするのは良い戦略だと思いました。
力強い辛口よりもこういったやさしいやわらかいタイプのほうが間口が広くなると思いました。特に観光客にはこっちのほうが受けがよいそうな気がします。
甘みがあるといってもアフターにフランケンのジルバーナ特有の苦みを感じるのは同じでした。一部分ではフランケンらしさも感じることができるのです。
現地に行く人は、フランケンというイメージを忘れて色々なワインをのんでみると面白いと思うし予想外に素晴らしいワインに出会える確率もかなり高いと思います。僕が前から推しているブルグンダー系や今回のようなハルプロトッケン、ファインヘルプ、赤などです。
日本ではまだ定番のリースリングやジルヴァーナばかりです(ミュラートュルガウもありますがこの品種では本格的なのは皆無に等しいです)。


2 名古屋から来た人が持ってくれたのですがもらい物で、熟成した辛口というマニアックなものでどういった時に飲んでいいのかわからないということで持ってきたそうです。
だいぶ枯れていました。輸送のコンディションがどうなのかという要因もあります。
単体ではきつかったです。終盤に撮った写真なのにだいぶ残っていることが物語っています。
でもハムやソーセージなどと一緒に飲むと問題なくおいしく飲めると思いました。
また、コルクに1991というのを発見した人がいて、単純にコルクを間違えたのか、もしくは91年の全く違うワインでラベルを貼り間違えたのではないか、という疑惑が浮かびました。熟成したワインなので誰も飲んで判断できる人はいませんでしたが・。


3 先週の 食事会 でこれの2005年を飲みましたが、それから想像していたのでほとんど甘みを感じないことにけっこう驚きました。
このワインは果実味はほとんど感じずミネラルを強く感じるということからミネラル談義になったほどミネラルを連想させたワインでした。
自分的には甘みがなさすぎてちょっと物足りなく感じました。そこに深みがあれば満足するのですが。でもこの土壌でもアウスレーゼになるワインくらいの収穫糖度があったものなら甘みが抜けてきても満足するかもしれません。


4 いかにもザール、そしてこの醸造所を連想させる味わいでした。この特徴的な風味を僕はザールっぽいという説明になってない表現を使ってしまうのですが、これはドイツにあるベリー系の実の風味だということを聞けたのは面白かったです。聞きなれなさ過ぎてもう忘れてしまいましたが。
それはさておき、このワインは酸味と甘みのバランスが絶妙で素晴らしい味わいでした。どっちかが突出しているわけではなく、酸味の上に甘みがのっかているという感覚で、不安定な状況の中で安定を保っている、といった感じなのです。
ありそうでなかなかないタイプだと思いました。こういうワインをもっとみつけたいです。でも少し熟成していないといけないので入手できる選択肢はかなり狭くなかなか発見できないとは思っています。
ヴィタメールのチョコレートケーキを食べながら飲んだのですがこれが最高でした。この組み合わせ病みつきになりそうです。
まろやかなタイプの味わいということに加えおそらく酸味が良い効果を及ぼしたのだと思います。


5 カール・エルベスの 醸造所を訪れた時 に、試飲してない中でのおすすめを訊ねたらこれを選んだので購入したものです。
とにかく甘いです。砂糖というよりは蜂蜜を連想させます。とろっとしています。でもベーレンアウスレーゼほどではありません。
10分以上経つと甘みの中に他の要素も加わって感じられるようになり心地よくなりました。
二日目にこの残りを飲んだのですがめちゃくちゃ甘いです。TBA級の残糖はあると思います。でも酸も感じるから心地よく飲めるのです。
10年以上寝かせてこのワインのポテンシャルはやっと発揮されると思います。
甘いワインが欲しいのなら今でも十二分に満足できますが、甘みだけではなくその先の幸福感を得るためにはもっと熟成する必要があります。もう一本入手して保管しておきたくなりました。



テーマも何にもなく選んだので総評とかは意味ないのでしませんが、興味深いワインが多く面白かったです。ベクトルがみな違い、そして想像の範囲を超えた(自分が今まで飲んだ中でのこと)味わいのがいくつかあったので勉強になりました。

今思うと、現地にいた人にそこのワインを飲んでもらうってけっこうな挑戦なのですが、そういう人でも満足できるワインが多くてホッとしました。別に僕の購入の選択のセンスうんぬんを言いたいわけではなくたまたま今回は魅力のあるワインに当たっただけです。


ワインだけでなく和やかな雰囲気などもあってとても楽しい一時でした。
人と飲むからこそワインが引き立つとはよく言ったものです。

追記

ヴィリ・シェーファーのシュペートレーゼの残りを3日目に飲んだらとてもおいしかったです。
丸みをおびていてほのかな甘みも良いバランスでした。
先週飲んだ同じ畑の05と同様のニュアンスも感じられました。
最初は感じられなかったことがいろいろわかり、あらためてすごいワインだと思いました。
5年から10年経過したシュペートレーゼではトップの部類に入るワインだと僕は思いました。






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最終更新日  2011.10.26 13:50:54
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