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August 22, 2006
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カテゴリ: 日常生活
今日は久し振りに忙しく、終電に近い時間にオフィスを出ました。

なんだか今日は、朝から動物の気が立っているような感じで、「地震でもあるのかな」と思ってしまいました。

朝、いつもの車庫の犬が、別に誰も通っていないのに、悲しげな鳴き声をずっと上げ続けていました。

歩いてきた私と視線が合ったら、一瞬、鳴き止んだのですが、私の姿が見えなくなると、また鳴き始めました。

いつも、滅多に鳴かない犬なので、ちょっと気になりましたが、「まあ、犬も鳴きたいような朝があるんだろう」と考えて、あまり気にとめませんでした。

そして、夜、帰宅途中、最寄り駅から自宅までの間に、2地点で、猫の喧嘩の声を聞きました。

こんなことは、今まで十年近く、この地域に住んでいて始めてです。

そもそも猫の数自体があまり多くないのです。

動物の話で思い出しました。



しかも、普通のアゲハではなく、真っ黒の美しいビロードのような、そして立派な大きな大きな艶やかな羽を持ったカラスアゲハ(黒アゲハ)なのです。

年に10回程度、蝶をみかけるとすると、そのうち9回はカラスアゲハなのです。

しかも、いつも、突然、現れて、私の周りを2~3度、円を描くように飛んだ後、私を先導するように少しの間、前方を道なりに飛んでいき、突然、空高く舞い上がって、見えなくなってしまうのです。

あまりにも、いつも同じようなパターンなので、とても不思議です。

当然、遭遇する場所は、ばらばらで、実家の近くであったり、旅行先の山の中であったり、あるいは東京の住宅街の真ん中だったりします。

見かけると、なんとなく、カラスアゲハにずっと見守られているような、そんな懐かしさすら感じてしまいます。

子供のころ、そんな話を祖母に話したら、「それは、うちのご先祖さんかもしれないねぇ」と、祖母は微笑みながら教えてくれました。

私は、当時から無神論者でしたので、そういう話を信じるつもりはなかったのですが、でも、なんとなく、良い話であるようには思いました。

昔から、そういう話を聞かされて育ったので、自分の家のお墓には怖い気持ちはしません。

つまり、子孫を静かに見守ってくれている先祖や、そういう話をしてくれた祖母がいる場所なのですから。

お盆やお彼岸に墓参に行くと、そうした人たちに心の中で報告したりすることも多く、墓石と対面して手を合わせると、澄んだ気持ちになります。



もうひとつ「怪談話」をしましょうか。

私が4歳のとき、私のことをとても可愛がってくれた祖父が脳溢血で亡くなりました。

ちょうど正月2日で、箱根駅伝を見に行って、寒い中、何時間も立っていて、それから帰宅して、急に暖かい自宅に入った途端、脳溢血になったのです。

祖父が亡くなって四十九日も経たないとき、祖父の家で、私は母や叔母たちと座敷にいました。

私がふと、廊下をみると、祖父が廊下をいつものように歩いて、通り過ぎていきました。



そして、その光景は、今でもはっきりと覚えていて、廊下を通り過ぎながら、私のほうをちらりとみて、いつもと同じように静かに微笑んでみせた祖父の表情を、今でも鮮明に覚えています。

無神論者ではあるものの、そうした不思議な体験もしているので、自分としては、ちょっと複雑な心境なのです。

もうひとつ。

カラスアゲハの話で登場した祖母が亡くなった時のことです。

祖母は明け方に入院していた病院で、トイレから帰ってきて、恒例のお茶を飲んでいるときに、やはり脳溢血で、ころん、と倒れて、そのまま亡くなりました。

ちょうど祖母が亡くなった頃、私は、ずっと入院していた祖母が急に私の家を訪問する、という夢を見ました。

そして、目が覚めて、「久し振りに祖母の夢を見たなぁ」とぼんやりと思っていたとき、病院から電話がかかってきたのです。

母が電話をとり、「ええっ!?」と動転した声をあげたのを聞いて、私は「ああ、亡くなられたな」と直感しました。

そして、電話を終えた母が、無言で私の部屋に入ってきたとき、私は、母が口を開く前に、「今の電話、おばあちゃんの病院からだったでしょ?」と尋ねたので、母は非常に驚いていました。

祖父母には、それはそれは、とても可愛がられた私でした。

「神」は「ヒトの造りしモノ」であり、決してどこにも存在しないけれど、「肉親の絆」というものは、もしかすると、何らかのかたちで存在するかもしれないな、と、時々、思うことがあります。





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最終更新日  August 24, 2006 11:47:54 PM
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