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私はインディペンデント系の映画が好きなんですよね。ミニシアターとか街外れの映画館でも好きな映画だと見に行ってしまいます。「イル・ポスティーノ」などの名作から「ボクサー(ジムシェリダン監督)」という佳作までたくさん見ました。でも最近はちょっと不作かなーと思いますねー。何だろう?「もう俺達は市民権を得てしまったぜ!」というふてぶてしさがあって、ちょっと奇をてらった話だと何でもいいのかい?と疑問を持ちます。「Transamerica」という映画見たんですけどすごくつまらなかったなー。性転換手術する予定の男が、(過去に一度だけ付き合ったことのある女との間に出来た)自分の息子に会いに行くんですけど・・・息子としてみれば自分の実の父親が!!!女性の格好してるわけでそれってすごいことなのでは?普通だったらアイディンティティークライシス起こしてトラウマになりますよね。でもすんなり流されてる。こんな描き方だったら、「そんな重いテーマ持ってくるなよ普通のロードムービーにしやがれ」って思いましたねえ。こういう社会的タブーに触れるんだったら、ある程度の覚悟が必要だと思うんですけど。他にも暴力とかドラッグとか、何でも詰め込みすぎちゃって幕の内弁当のようだった。アメリカに幕の内弁当があるのかどうかは知りません。
Jul 4, 2006
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私は本当にとことん思いつめてやるのが苦手だわ。スペイン語も勉強して途中になったし困ったちゃんです。今日もきちんと近代史を勉強しようと思ったのにまた経済の本を読んでしまいました。「high skills」という本です。経済のグローバル化に向けて労働市場では個人の専門技術がますます大事になり、それにどう対応していくかって話。アメリカではCEOと単純労働者の所得の差が440倍もあるんだそうです。知らなかった!会社で年収200万円の人と8億8000万円のトップ。それじゃー犯罪も増えるはずだわ。ドイツと日本が所得の配分の差が比較的少なく、経済成長も安定しているそうで。日本はファミリー型経営で社員の忠誠心が高く信用も厚い、ということです。年功序列が駄目だめと言われていましたが、海外では評価されているのですね。ちょっと複雑な気持ちになりました。
Jul 4, 2006
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日本人よく言われてますねー。「日本も拝金主義じゃ駄目だ!金、物から心の豊かさへ」って。でもね実際これをやってる人ってきっと少ないですよ。第一日本でこれを提唱してる人はだいたいお金持ちか文化人、都会に住んでる人ですね。都会で簡単に富や娯楽にアクセス出来る人で休日は郊外に出て長閑な生活。つまりどっちにも行けるのです。今の快適さを失って山に篭って隠遁生活なんてするつもりはさらさらない。豊かな生活をしてると言われるヨーロッパもそうですね。皆さんも知っての通り、15世紀にコロンブスがアメリカ大陸を発見してからスペインは銀や香辛料など次々と搾取し、繁栄したわけです。その後ヨーロッパは不況に陥ることになります。そしてヨーロッパ各国はアフリカ、インドなど植民地政策に本格的に乗り出すことに。つまり貧しくても豊かだった人って今も昔もあんまりいないんじゃないですかね。人間、欲が限りなくありますからねえ・・・。産業が発展しないと教育や文化も発展しないでしょうし。今の時代に晴耕雨読して暮らしていく、そんな高等遊牧民みたいな人は・・・・きっと親が金持ちなんでしょうね。
Jul 3, 2006
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ここで私の、そこまでお気に入りじゃないけどまぁまぁ好きな映画(どっちなんだ!)「海辺の家」を紹介したいと思います。これは末期ガンで余命いくばくもない男が別れた妻子を呼び戻し、家族の再生を計る話。私あんまりガン患者モノって感動ベタベタでオチが読めるので好きじゃないんですけどこの話は脚本がいいですね。まず最初に、オヤジはパンツ一丁で現れる、犬におしっこかけられる、息子はクローゼットの中で自殺未遂を計るわけです。家族の行動がてんでバラバラ、まさにトルストイの『アンナカレーニナ』の冒頭のように「不幸な家庭はみな違う形で不幸である」そのまんまです。その後、ガンだと分かった父はボロ家を建て直すことを決心し→家族で家を作りあげていく→バラバラだった家族の心がひとつになる、という流れがとても自然です。そして確執のあった息子と父はお互いの思いをぶつけるのです。「You want me to like you?」「No,I want you to LOVE me」この台詞の返し、英語ならではですね。ストーリー展開、台詞、そして役者さんたち見ててとても清々しい気持ちになれる映画です。良作。
Jul 2, 2006
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私は寿司が好きです。海外に住んでいると高くてお店で食べる機会が無いのですが、スーパーで売ってるいなり寿司でもいい。めちゃくちゃ好き。アボガドが入っていようとゴマが入っていようと何でもいいわけです。ここで正しい日本人の人は「みるみるちゃん、駄目だよ!これ韓国人が握ってるんだよ!ホントの寿司じゃないよ!」と諭してくれるわけです。でもさー某国に住んでてホントの寿司も何もあるもんかい、ここ日本じゃないしさ。清潔で味が良ければいいや、と思う私はリベラル(違うって)そこで考えたわけですよ。日本で売られてるピザでもイタリアのピザじゃない、既に日本風になってますよね?日本人の口に合うように改良されている。どの文化も一旦国外に輸出された途端、もう違う国の空気に触れて違う形になって、その土地の人に受け入れられたら、それでいいんじゃないかと。形骸化された「型」なんつーものにこだわってもナンセンス。あーでも思い出したわ。一度こっちで「IKEBANA展覧会」に行ったらミカンを縦に串刺しにして剣山の上に乗っかったものが飾られていた・・・・・・。
Jul 2, 2006
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第二次世界大戦中にソ連の諜報員で日本でスパイ活動やっていたゾルゲの話を読みました。彼はロシア人の父とドイツ人の母を持ち第一次世界大戦中に青年期を迎えます。のちにドイツとソ連は敵対し、ゾルゲは日本でのスパイ活動がバレて逮捕、1944年に処刑されます。気の毒なのはスターリン政権であったソ連は彼を救い出さなかったこと。常にギリギリの状況で生きていたゾルゲは最後の最後で祖国に裏切られるわけです。戦争とは運命とはなんなのか考えさせられました。
Jul 2, 2006
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ここで最初に書いたように私の好きな文学や映画などちょこちょこ紹介していきたいです。まぁーこんな日記は誰も読んでないんですけどもし誰かの目に止まってくれて、その人が興味持ってくれたら嬉しいです。今日はオーストラリア作家さんのJOHN MARSDEN 彼はオーストラリアで児童文学を書いてる人なんですけど文章がめちゃくちゃに上手いです。暗めのストーリーが多いんですけど、割とシンプルな文で人生の真実にザックリ切り込む。鉛を呑み込んだような頭をブン殴られたような気持ちになるわけです。この人が書いた中でも「CHECKERS」という作品は秀逸です。普通の女の子が大人の秘密を知ってだんだんと崩壊していく様が克明に描かれています。日本では「話すことがたくさんあるの…(TOO MUCH TO TELL)」しか翻訳されていませんが、手にとってみて下さい。
Jul 2, 2006
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さっきも書きましたが、西洋の「俺様世界観」というのは良い事ばかりではありません。世界の環境悪化を助長してきました。いわゆる人間中心の自然観ですね。人間が中心で環境をよりよく作り変えるという発想。この発想のおかげで西洋では早くから宗教と自然科学の切り離しに成功し、産業や文明が世界の他のどこより発達したという利点もありましたが今にきて行き詰まっています・・・・・・遺伝子組み替えで失敗した「緑の革命」や今の倫理観を無視した「クローン問題」も西洋ならでは、という感じ。そこで日本古来の自然を敬意する気持ちを西洋に輸出すべき!と思うのですよ。山には山の神様が宿り、皆を守っている、という教え。合理的な西洋人にそのことを理解させるのは難しいとは思うのですが、日本人だけで「日本は素晴らしい!」なんて言ってても駄目だと思うのですよ。日本の思想をどんどん西洋に広めて啓蒙してやる!という大胆な人はいないものでしょうか?(お前がやれって?・・・・・うーんそれはちょっと)
Jul 1, 2006
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海外に住んでもう10年か。早いものです。よく日本に住んでる方から「海外に出ても日本人としての誇りを忘れずに生活して欲しい」という声が聞かれます。きっとマスコミが取り上げる海外での日本人の醜聞を知ってのことだろうと思われますが。うちの親もそんなの鵜呑みにしてたなーここでは海外=西洋限定で話すことですが「日本人としての誇り」っていうと「礼節」「道徳」「和を以って尊しとす」みたいな伝統的な精神論を大事にしろってことなのでしょうか。これはちょっと難しいですね。社会学に明るくない私でも西洋と東洋の考え方の違いは明らかです。西洋というのは「俺様中心、世界が俺の周りを回っている」という個人主義ですね。反対に東洋は「自分は社会の一員」という集団主義です。こんな俺様中心の西洋人に対して丸く治めようという日本人的なアプローチで接したらどうなるか?もう10中八九痛い目に遭います。間違いないです。外交や貿易摩擦を見ても分かるように、日本人やられっぱなしですねー。同じ人間同士気持ちは通じる」なんてありえないです。(ホント、気持ちが通じるなら何故今もパレスチナ問題は解決しないんだよ!)人種差別諸々で痛い目に遭った日本人は、「お人好し」から脱皮を計り、鉄仮面をかぶる事になります。ここでまた日本に住んでいるのどかな日本人とは結構な温度差が生じます。よく言われますね、海外にいると性格がキツくなるって。それもしょうがないのです。お人好しで殺されたりレイプされて山に捨てられるよりもキツくなっても生き延びる事を選ぶのは生物学的にも正しい。そこで最初の問題に戻るわけですが、日本人としての文化的なもの(道徳、礼儀色々)はどこまで捨てていいのか?ってことです。また日本的な和を大事にしながら、西洋人と丁々発止してやり込めるにはどうしたらいいか。日本人が国際人になるにはこのジレンマを乗り越える事だと思います。今までの西洋礼賛、また日本のナショナリズム賛美にはこの辺の視点が欠けている・・・・・。
Jul 1, 2006
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最近人生に疲れた。いやいつも疲れてるんだな、私。そろそろ走り込みを始めようかな、暑くなってくるし。ロッククライミングもいいよな-。スタジアムに行こうかな。いやアンタ自堕落人間やる気ナッシングじゃなかったのかと言われそうだけど、日本型努力が嫌いなんですね。しかし日本人くらい努力という言葉が好きな民族も珍しい。「努力原理主義」努力すれば何でも報われる(ハズ)というありがたい教えですな。お釈迦様や空海の仏教なんて目じゃないぜ。西洋人がキリスト教原理主義なら、日本人は努力原理主義。やる気があれば何でも出来る!1に努力2に努力!3、4が無くて5に努力!頑張れ!頑張れ!続けていればいつか願いは叶わないつーーーの。1合理的でない夢は実現不可能昔ですが「南極でもうまい氷は売れる!」つーフレーズがありましたね(笑)プロジェクトXに出てきそうな。売れない売れない、ペンギンとあざらししかいないし。2人間はそれぞれ育った環境や個人の能力に違いや差があり、同じ分量の努力をしたところで同じ結果が出るとは限らない(つーか出ない)努力したらアインシュタインのような物理学者になれるか?なれない。登校拒否の落ちこぼれの人にエジソン信者やアインシュタイン信者がいそうですが、彼らは例外です。そういう人たちと自分を同一視する現実逃避は止めた方がいいです。3現代の資本主義や自由競争では必ず勝ち組と負け組が出てくる(勝ち組が常に勝つとは分かりませんが)ということで無駄な努力はキライなんですな。私がだらだら生きてて何が悪い!(逆切れで自己正当化。老いの証拠だ)でも走り込みはしますね・・・・
Jun 29, 2006
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姉が「日本にも階級があればいい」などというとんでもないことを言った時があります。本当にとんでもない!学歴によって決定される部分があっても、ホワイトカラー、ブルーカラーどちらにも上下移動可能なモビリティがある日本社会の方が暮らしやすいはずです。しかし「金さえあれば何でも手に入ると思っている」ところが嫌なんだそうで・・・・。確かに日本は階級が無いのでブランド物、高級フランス料理など、一般庶民でも比較的手が届きやすい。もし金があっても手に入りにくければその為の努力(品性を磨くとか)をするはずだと。一理あります。でもhigh culture(オペラ、舞台など高級文化)はどーなんでしょう。統計ではレジャー、金、教育を持ってる人が文化的遊びをするそうです。(金があっても高学歴の無い人は大衆文化を好む傾向にあるそうで)でも暇なお金持ちの人だけの鑑賞用だけになったら芸術はつまらない。もともとチャイコフスキーも普通の人の為に作曲したわけで。カラオケのような大衆文化だけではないクラシックなどにも一般人がアクセス出来た方が良いと思われます。
Jun 28, 2006
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私は日本にずっと帰ってないのですがゆとり教育でみんな頭がゆるゆるって本当なんでしょうかね?谷川俊太郎さんは以前「平安時代から比べたら僕らの言葉はずっと乱れてるから日本語の乱れは時代の趨勢で仕方ない」とおっしゃっていたし、京大のある先生は「氷室冴子さんが好きで国文学に進んだ子もいる。きっかけになればいい」とサブカルシャーに寛容な態度でした。知的エリートというのは概して大衆文化に対して大らかに受け止めていると思います。しかし・・・・その結果ますます本を読まない人が増えるなら問題です。別に読書が高級な趣味と言うわけではないです。大衆のメディアリテラシーが低下し、愚民政策が進みやすくなる。高学歴の人間の間だけで全てが決まってしまうことになります。やっぱりガチガチに勉強させた方がいいのか?
Jun 28, 2006
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努力って嫌ですね。第一、力って言う字がふたつもあるし見るだけでやる気ナッシング。だから駄目人間の私なんですけど。「何故努力しなければいけないのか?」という問いに「夢を実現させるため」という答えが返ってきそうですが、それだったらヒトラーだってすごく努力して自己実現させた人になるわけだし。あんな怒ってばっかりの独裁者だけ増えたら社会は持たなくなると思うんですけどね。独裁者といえばキューバのフィデル・カストロもそうですね。でもカストロは笑ってるなぁ・・・・・難しい・・・・・
Jun 23, 2006
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フラットメイトのマシューさんと長々話す。12時過ぎになってしまいました。マシューさんは大学で歴史学専攻で今は図書館で働いてる人。とってもリベラルで心が広く話してて話題が尽きない。そして優しいのです。ここが大事。やっぱり人間優しくないとどんなに頭が良くても駄目。ここでいう優しさとは「ドアを開けてくれる」「お茶を入れてくれる」等という目先の優しさじゃなく、人間的に優しいということ。私はイギリス文学が大好きなのだけど、「イギリスはやっぱり昔から宗教や人種問題で揉まれてるからストーリーが奥深くていい!日本の私小説って世界観が狭いから」と言うと「そんなことないよ!『ムサシ(宮本武蔵)』ってすごく有名な日本の小説があるじゃないか!それに日本は世界から地理的に孤立してたから、そういうユニークな条件の下で特殊な文化が生まれるのは当たり前だよ」と言ってくれました。ホント常に相手に対して心配りが出来る人です。教養がある人ってこういう人なんだろうなぁと思います。でもやっぱり今の日本文学はいただけない・・・・と思うんですけど。あれでいいのか?
Jun 22, 2006
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こんなにやる気の無い私が日記を始めてみました。私は映画とか文学とか好きなものに囲まれてだらだら暮らしたいので、熱い人がニガテ。商才を生かしてバリバリやってる人なんか大のニガテ。そんなわけでその日々見た舞台や読んだ小説など、自分が感動したものを中心に書いていきたいと思います。
Jun 22, 2006
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