憑狐の九十九市

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九十九堂狐屋

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2024.10.20
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カテゴリ: ネット小説
クール・エール 1 (プライムノベルス) 単行本(ソフトカバー) 2017/2/17
砂押 司 (著), 霜月 えいと (イラスト)

【あらすじ】

母と妹の死を招いた召喚魔法を消し去るために戦う! 魔導士となった青年の復讐劇の行方は…?
妹と母を失い、殺伐とした生活を送っていた中畑蒼馬。ある朝、蒼馬は魔法と精霊の存在する異世界の村に召喚されてしまう。
「雨をやませるために、水の大精霊の生贄になってほしい」。
理不尽な願いと暴力を受けて沈められた蒼馬は水の大精霊アイザンと出会う。そこで、行方不明となった妹も生贄として召喚され、殺されていたことを知る。蒼馬の人生を壊してしまった贖罪として、アイザンは大精霊の力を捧げることを決める。蒼馬は『水を支配する能力』をもって復讐を果たし、召喚魔法をこの世界から消し去ることを決意。そして、記憶喪失の超高位魔導士『ソーマ』として生きるのだが―――。

【ひとりごと】

妹が消え、壊れた母親が自殺した過去を持つ主人公は、異世界へ召喚され、いけにえにされる。その時であった水の大精霊アイザンにより事の真相を知り、世界と村と人間への憎悪を深め、絶望する。同時に妹を食らってしまったアイザンは身を挺して主人公ソーマを生かすことにする。アイザンの力を手にしたソーマは復讐し、世界の知識を手に入れるため人間の世界へ、そして、復讐を完遂するために行動を起こす。莫大な魔力を手にしたソーマに敵なし、出会ったエルフ少女の純粋さにほだされながら盗賊などの悪人には容赦なく、エルフ少女アリスの夢を叶えるために行動をする。


ただまあ、帯タイにあった復讐劇としてみるならがっかり感のある。一番大事な復讐シーンをカットし、たまりたまったフラストレーションとかボルテージといいますか、それが解消されませんでした。これはイミフというか、序盤でそれやっちゃうの!? って感じっすわ。そこ一番大事なところだろうに。で、人間社会に溶け込みつつ、エルフ美少女アリスたんに出会い、アリスの心根に惹かれ、浄化されりゅううって感じ。簡単に絆されすぎだろ。お前の復讐ってそんなもんなの? 町一つ湖に沈めてもう終わっちゃいました? 復讐ってむなしいよね? って感じ? そんんわけないですよね。物語進んでも復讐的なものは発露してますし_(:3」∠)_

とまあ、そんな感じで、アリスのために頑張る、手伝う、その過程で俺の目的も果たせるって感じで、復讐劇って何でしたっけ? って感じ。アリスは俺の光って感じになって、復讐劇の暗い感じはほぼない_(:3」∠)_なんかもうアリスのために頑張るって、なんでこんな簡単に浄化されてんのこの人って感じ。復讐劇っていうより、世直しのほうが近いんじゃねえかなっと思う。あと、アリス排他的であろうエルフなのに、かなり人道的で、それほんとエリュフなの? って疑問に思ったお_(:3」∠)_違和感がちょっとある。

そういうわけで、復讐劇を期待していた私としてはがっかり感。物語自体は悪くないんだけれど、最初が最初だけにそっちルートに行っちゃうの? って感じでござる。とても残念_(:3」∠)_




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最終更新日  2024.11.02 05:09:01
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