
『今 描いてしまうこと
一つしかないから
目の前に キャンバスがなくてよかった
描きたくないから
想えば想うほど
心は苦しくなって
逃げ出しくなって
走り出したくなる その気持ち 抑えて
代わりに涙が出てくるんです
きみが見えないところまで 走っていきたいよ
けれど
きみが見えないところなんて
この世界 どこにもないんです
目を閉じて 心で見れば
きみは いつも 目の前に
目を閉じて 心が泣くよ
きみに いつも 会いたくて
誰かと遊んでいたって
笑えていないみたいです
それはきみといられていないから
携帯電話 握り締めても
きみにかける勇気はない
なぜならば ぼくはきみにとって
何にもない存在なのだから
きみが見えないところは どこなんだろう
考えたってわからない
ぼくの心が消えない限り
きみが見えるこの世界からは 離れられない
心を閉じて 世界 眺めば
生きている意味 湧かなくて
心を閉じて 世界 眺めば
生きている意味 わからなくて
気づけば いつも
きみを想っているんです
きみが見えなくなるところ
探しているはずなのに
気づけば やっぱり
きみを想っているんです』
と言う存在を心からすっぱりと消すことができればどんだけ気持ちは楽だろう
思い出を消せる消しゴムがあれば
買ってしまうかもしれない