福岡市個別指導塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」

福岡市個別指導塾慶應修学舎の記憶「石橋の思考」

2025.05.12
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テーマ: 学校・教育(258)
カテゴリ: 教育論
どれほど磨き上げた宝石も、
光を当てなければその美しさは現れません。
それは、人の成長にも似ているように思うのです。

教育というと、どうしても「育てる」「伸ばす」「教える」といった「磨く」側面ばかりに意識が向きがちです。
もちろん、知識や技能、考える力を育てることは、教育者として欠かせない使命でしょう。
けれど、私はもうひとつ大切な役割があると思っています。
それは――「光を当てること」です。

人は誰しも、どこかに原石のような輝きを秘めています。
けれど、その輝きは、誰かに認められたり、必要とされたり、注目されたりすることで、初めて表に現れてくるのではないでしょうか。

「自分の居場所」や「自分が輝ける場所」が与えられることで、人は自然と自分をもっと良くしたいと思い始めます。

いつもスポットライトの当たる場所にいる人は、自分を磨くことを「強いられる」のではなく、「望む」ようになります。
磨かれることを待つのではなく、自ら動いて磨こうとする――そんな変化が起きるのです。

だからこそ、教育者ができることは、
無理に磨こうとすることばかりではなく、
まず「光の当たる舞台」にその人を立たせてあげることなのではないでしょうか。

「あなたはここにいていいよ」
「あなたのことを見ているよ」
そんなメッセージが、光となって届いたとき、
人ははじめて「もっと自分を高めたい」と心から思えるのです。

評価や成績、結果で測られることの多い今の時代。

磨くことと、光を当てること。
どちらが欠けても、人は輝けません。

教育者だけでなく、親も、友人も、同僚も、
誰かにとっての「光」になれる存在でありたい。
そんなふうに願いながら、今日も誰かの原石に、そっと光を当ててみるのです。









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Last updated  2025.05.12 08:16:22
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