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うっかり0303

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2012年03月06日
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カテゴリ: 読書・小説・雑誌
こんばんは。

最近、 杉浦日向子 女史にはまっております。

はじめは 『ソバ屋で憩う』 という本を読んで、お蕎麦と酒のあまりのうまそうな描写にほれぼれし、きりっとした歯切れよい文体に好感を持ち、図書館でいろいろとリクエストして読んでいるところなのです。どれも面白いので、さっき追加でリクエストしといた。こうすると、次に図書館に行った時に渡してもらえます。

『ごくらくちんみ』(杉浦日向子)

こちらはお酒とつまみをこよなく愛す女史の珠玉の掌編小説集。
珍味の紹介なんだけれど、すばらしい広がりを見せる文章です。
食材・珍味の紹介だけではなく、それを味わう場面やシーン、一瞬やひとときを見事に描写し、その景色がリアルに目の前に広がります。楽しいだけではなくて、つらい時、悲しい時、やりきれない時、ほろにがい時… そんな酒もありますよね。


久しぶりに、文章だけでお金がとれるプロの文章を読みました。

”いのちは、できちゃったんじゃない、さずかったんだよ。
無から有って、すごいことだと思う。ふしぎだよ。
どこからやってくるんだろ。”

”悲しみは消えない。ただ、日々月々年々、徐々に変容するだけだ。
温かかったものが冷たくなり、動いていたものが固くなり、抱きしめていたものが触れることもかなわなくなる。残されたものは、それでも腹が空き、排泄し、眠くなる。”


杉浦女史は、もともとは漫画家としてデビューした異色の経歴を持っていて。
骨髄移植以外に完治する方法のない血液の免疫系の病を患っていて、2005年には46歳で癌で亡くなられているのです。しかもWikiを見たら、元夫が荒俣宏なんですね、「帝都物語」の。たまげました。。。

文章のところどころに、女性が一人で生きること、生きることとと死ぬことが気負いなく書かれていて、日々迷うことの多い私はどきりとしてしまいました。重い病気と併走した才媛は、どんな思いで歴史を学び、文章を綴り、絵筆をとり、お酒を飲んでいたのかな…(´-ω-`)

限りある人生だとわかっていたからこそ、その有限の時を楽しみ、大切に生きていたのだろうな。

素直に面白く、考えさせられる。良書です。
たくさんの本を書かれたからまだまだ読むものがある。嬉しいことです。
よい文章、生きた文章は時が経っても心に響くものがありますね。

***********************************************

今日の歩数は7,663歩。


春のなまぬるさ。帰りもコートが少し余計に感じられるほどに。
気温もぐんぐん上がって、ずいぶんあたたかかったようです。

会社の外に出ないとよくわからないけれど…
帰り道、猫を5匹も見たのは関連があるのでしょーかww
テンションが上がりました (=゚Д゚=))


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Last updated  2012年03月06日 22時39分51秒
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