[ココロとカラダ]




僕は、君と向き合って、声も出さずに泣いていた。
大きな、猫のような眼を細め、ゆっくりと笑う君。

その眼を見ると、何も、言えなくなる。
カラダが、疼く。 どくん、どくん、どくん。

スッと、手が伸びる。 優しく、抱かれる。
まだ幼い、細く華奢な体に、淫魔の精神を宿している、君。


「ね、もうグズグズ言わないで?終わったことだよ?」

そう言って、貴女は、僕を見つめる。

「ただ、一度、してみたかっただけだよ?」

そう言って、貴女は、事も無げに笑う。

「本当に愛してるのは、君だけなんだよ?」

そう言って、貴女は、僕を撫でる。

「私から離れたら、ダメだよ? ずっと、ずっと。」

そう言って、貴女は、僕を咥える。


暖かい舌の、生物的な、感触。
きっと、僕は、暖かい白い体液で出来ている。
だから、仕方が無いんだ。 

だから、だから、だから。

コレが、僕の、望んでいた、結末、なんだ。


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