[喪失への願望と、それに依る病]





人間は、ほんの少しのキッカケで壊れてしまう。

今までの世界を無くして、考える。
「これは、本当に僕の世界なのか」と。

喪失したモノ。奪った心。手に入れたのは、希望と悪夢。
これからの世界、憂鬱な世界。

いつか思っていたことが現実になるんだ。
なら、その前に、いっそ、全てを、消してしまおうと。

感情も表情も夢も
あの頃に戻るのなら
それはそれでかまわないのだろう
また創るだけの話、壊れてしまえば創るまでだ

思い描くミライ、ココから果てへの疾走、ソコに向けて電波を送信。
終わりゆく世界。

いつ壊れるのか分からない、不安定な快楽機。
それは、時に、終わりのときを思い出させてしまう。

怖い。

続かない快楽。でも、やめられない弱い自分。
ココから出られないから、仕方ないのか。

あははは。 大丈夫、大丈夫、大丈夫だよ。
まだ、僕は、僕のままだ。


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