熊本・天草・松島の石屋(浦田石材彫刻店）

< 新しい記事

新着記事一覧(全3928件)

過去の記事 >

2003.11.08

娘の脱毛症

(3)

カテゴリ：カテゴリ未分類

　今からちょうど三年程前、当時中一の娘の頭髪が抜け始め、それは日に日にひどくなっていった。中学校で最初に娘の異変に気が付いて下さったのは当時の教頭先生（今は熊本市西原中の教頭先生）堤教頭先生だった。身長が高かったため上頭部から抜け落ちていく髪の毛の異変を察知されたのだろう。その後も校長先生・担任の先生はじめ全ての先生・生徒までが真剣に考えて下さった。特に娘の同級生にも恵まれていたのだ。本当に感謝している。

　生まれた頃から黒くてツヤのある綺麗な髮が自慢で七五三の写真を見ても自慢出来るふさふさの髪だったのだが・・・
　○立病院に行っても、専門の皮膚科に行っても治療法を変えても治る気配は全くない。とうとう高い買い物ではあったがカツラを造った。そして少しフチの広い黒の帽子も買った。日頃の生活面でもごく普通で過ごしていたし、ストレスなんて無縁の生活を送っていたのに何故！！！！。自分はどれだけでも抜けてもいい！替わってやりたい！
　病院で言われる事は、「ストレスから来る・・・」とか「思春期からくるホルモンのバランスが・・・」で、曖昧模糊とした返答しか返って来なかった。治療として薬は勿論、ドライアイス治療で刺激を与えることだけでも痛そうなのに、まだ刺激の強い科学治療も随分とやって来た。治す為の治療を約二年間・・・
　しかし、痛みに耐え、時間と金を掛けた治療の甲斐もなく、とうとう娘の髪の毛は、その頭皮から一本も残る事無く抜け落ちてしまったのだ。なんと言うことだ！あー！女性にとって髪とは命ではないか！悲痛の想いで毎日を過ごさなければならないのか！そして、娘に髪が戻る事があるのか！
　その頃から娘に対して絶対考えてはいけない事まで考えてしまうようになっていた。・・・「イヤイヤそんなことは絶対ない！」と自分に言い聞かせてもやっぱり考えてしまっていた。そして、娘から目が離せなくなっていた。
　しかし、一番苦しんでいるのは娘ではないか！登校拒否だってしていない。クラスメイトも誰一人として、からかったり、笑ったり、バカにしたりする子はいなかった。先生方をはじめ皆が心配してくれているし、以前と全く変わらぬ付き合いをしてくれていた。

　そんなある日娘の担任でもなかった小学校のI先生が、見るに見かねて「わたし、教職の立場でありながら、こんなこと言ってはいけないのですが・・・」と言って、うちの妻を自分の車に乗せ｛目白不動尊｝へ連れて行かれたのだ！教職の立場を捨てプライベートの事として・・・
　そして、そして、妻は度肝を抜かれて帰って来た。「誰にも話していない事なのに何もかも・・・」そして娘の頭髪の抜け落ちた訳も・・・・・・・・・半信半疑で聞くような事ではなかったのだ！

目白不動尊

　そして、親子五人で言われた通りの事を実行した。
ペットにまつわる事だった・・・
ここで公表する訳にはいかない。それは自分の家族のプライベートな域まで入ってくるもので、どんな事をしたかも・・・・・ひとつだけ、この日記の自分のニックネームBELLは五年ほど前まで飼っていた愛犬で柴犬の名前を使っています。

　その後不思議なことに娘が帽子をかぶり出したではないか！そして二年後の今年正月二日、家族五人は目白不動尊にお礼参りに行く事となった。中学校の卒業写真は黒の帽子をかぶった姿が残っているが、高校の入学試験の日、遂に帽子を取った！！！！沖縄の修学旅行の時も我が家でも授業中でも決して帽子を取らなくなっていたのだ。どんなに「見せてみろ」と言っても見せなくなってしまっていた。　その帽子を脱いだ時の勇気もはかりしれたものではない。　長男のアドバイスがあったそうだ。「入学試験の時一人帽子をかぶっていたら目立つし、もし合格して同級生が帽子について追求したらかえって目立つ存在になるから、多くの初対面の人に会う今日の入学試験で思い切って帽子とったら・・・チャンスだぞ！」ズート帽子をかぶった姿でいた娘にとって、今度は帽子を脱ぐ勇気がいったのだ。長男のアドバイス通り遂に帽子を脱いだのだ！その瞬間を見た事情の解る人は皆、涙した。・・・よーく頑張って来たね！
　約二年間毎日いつ時も着用していた黒の帽子は赤茶けてすり切れている部分もあった。

　そして今は髪型を気にしているし、眉のお手入れまでして現在二回も髪を切っている。それ以上に第二反抗期に突入！！！子育ての面で悩むようになっています。全く普通の女の子に戻ったのです。　きっとこれからの人生に於いても自分の経験を生かし、人の痛みの解る大人（社会人）に成長してくれるものと信じています。

　今日は妻と二人で１１月２３日の護摩供養の申し込みに行って来ました。もちろん　”商売繁盛祈願”でなくて・・・”家内安全祈願”でもなくて五枚のお札にそれぞれひとりひとりの名前を書き、全て　”身体健全祈願”で申し込んで来ました。

そのあと１４年前くも膜下出血で倒れ半身不随のまま宇城中央病院に入院している母を見舞い三角（ミスミ）みかんを食べさせて来た。よほど懐かしい味がしたのだろう。そして美味かったのだろう。催促に応え２個までは食べさせたが３個めの催促は応ええきれなかった。腹でもこわしたら看護婦さんに迷惑をお掛けする事になりかねない。会話もちゃんとしてくれたし、調子のほうも良さそうだ！
　正月にはちゃんと里帰り出来るよう今からしっかりと体調を整えておかなければネ！！！

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう