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2004.01.25

想い出の☆家族キャンプ☆

(3)

カテゴリ：カテゴリ未分類

　こんな寒い日には、長男が小学５年生、長女が小学３年生、次女が保育園児だった７年前の事をよく思い出す。

　妻の実家は車で３分程の近くに位置し、すがれば頼る事は出来た。しかし、妻のいない状況下でいかにして家族が生きていけるか、また妻の存在がいかに大切なものなのかを再確認する良きチャンスだと考え、子どもらと協力しあって家で自炊生活することを決意した。
　そして、更なる課題を自分に突き充てた。
「絶対、外食はしない事」とお湯で温めるだけとかレンジでチーン等の「インスタント食品は使用しない事！」
　不安ではあったが、永～いキャンプ生活だと思えば出来るかもしれない。絶対子育てに良い効果があると信じチャレンジする事にした。
　子どもたちにも言った「今日からお母さんのいないキャンプ生活の始まりだぞ！みんなで協力しあって頑張って行こう！そしたらお母さんも早く治って帰って来るから・・・」
　しかし、早起きしなければならない寒い朝はつらかった。毎日みそ汁とハムエッグかベーコンなどの簡単なおかずで食事を済ませ小学生ふたりを学校へ送り出し、食器洗いを済ませてから次女を保育園まで連れて行き、洗濯物を干し、掃除してからちょっと遅刻して仕事へ・・・の繰り返し
　夕食は前の日に料理の本を調べていて様々な料理を作ったが、仕事が終わってからの買い物も恥ずかしいなんて思わなかった。いちばん母を恋しがる保育園通いの次女のために、毎日少しでも楽しんで食事ができるよう日替わりで手書きの国旗を爪楊枝に取り付け「今日はフランスだ～」なんて言って、お子さまランチをつくってやったりした。

　手術の時は妻の実家に子どもを預け自分が妻に付き添い、土日を利用してこどもらと妻を見舞い、帰れば協力しあいの家族キャンプの生活、片道２００㎞の道程を何度も往復したが、阿蘇のやまなみから湯布院を越える景色はすっかり冬景色だった。
　その２００㎞の道程（約４時間）も家に子どもを残し、ただひとりで走るのだからあんなに空しいものはなかた。逆に家庭を気遣う妻をひとり病院に残すのもつらかった。子どもたちを病院に連れて行く時のはしゃぎ様と妻を残し帰らなければならない立場の沈黙、病院を後に車のアクセルを踏みハンドルを切るときバックミラーに写った次女の悲しそうな顔は今でも自分の脳裏にしっかりと焼き付いている。
　しかし、自分に子どもがいなかったら、絶対そんな苦しい生活はやっていなかった事だろう。そして、今でもそれをやり遂げた事に満足感を持っているし、忘れる事の出来ない良き思い出となっている。そしてその頃の記憶は子どもたち三人とも忘れないだろう。

　しかし、妻が退院してから三週間の食材の領収書を見てビックリしていた。しかし、自分の作る料理に値段は関係なかったのだ。料理の本に「○○、○○㌘」と書いてあれば、いくら高かろうがその食材を買い求めていたからだ。・・・改めて家計を考えながら献立を決め毎日頑張ってくれている「奥様」には感謝しなければならない！？。
・・・という事で、夕食を済ませた妻は今夜、１９時から近所のご婦人方と男性抜きのカラオケにストレス解消？に行っています。

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