熊本・天草・松島の石屋(浦田石材彫刻店）

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2004.10.22

納骨堂の解体作業

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　何だか今日は暑かったなぁ～。
　２０年ほど前に某石材業者によって造られた納骨堂だが、基礎工事を疎かに造ってあったために納骨堂本体が陥没し、土台石がズレ、天井の石も１０センチ程開き、雨漏りに止まらず墓石の落下といった危険性まである納骨堂。
　お客さんは、「まだ２０年しか経っていないんです。何とか安くかかるように修理できませんか？」と縋る思いで尋ねて来られたが、基礎コンクリート工のずさんさが原因によるものだから、全てを解体しなければどうにもならない作業工程を逃れられない。
　しかも、接着面の様々な塊を取り除きクリーニングを施し、粗末な基礎コンクリートの廃材処理まで行わなければならない。
　そんなことをお客さんに説明していると「碑部だけ残して新しいお墓を造って下さい」ということになり、碑部のみを残し残りの全てを解体処理し、しっかりとした基礎工事から施工をやり直す。ということで仕事を請け、今日からその仕事に着工することとなったが、やはり解体の作業も肉体労働で難工事だった。

　しかし、可愛そうなのはお客さん。お墓なんて２０年で造り変えるものじゃないはず。確実な施工をしていれば大震災が起こらないかぎり何百年も耐久性がなければならないと考えている。
　買ったときは安かったのかも知れないけれど、石材店選びの重要なミスを犯しておられる。
　今年に入って新規建立以外に三基目の解体と納骨堂造り替えの仕事を請けたが、逆に２０年ほど前にそんな仕事をしていた石材店があったからこそ、今、造り替えの仕事があるのは喜んでいいのか、気の毒なのかちょっと複雑な心境だ。
　でもでもお客さん。私にお任せ頂いたからには、何百年もしっかりと残せる頑丈なお墓を完成させますよ！何千年も残ったりして？

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