熊本・天草・松島の石屋(浦田石材彫刻店）

　自分が中学校時代から使用している
昭和40年11月10日初版発行
旺文社の標準国語辞典（定価600円）には
「布施」の解説を
【法事などでお経をよんだお礼として
　ぼうさんにあたえる金銭や品物】 と説明してあるが、
　「布施」と言ったら、お坊さんに対するお礼よりも
幼少の頃から、ほころびた衣服に別の布をあて
破けた箇所の補修をする「布施」が馴染み深い。
文字も、布を施すと書き
元々の語源はその言葉から来ているし、
お坊さんの袈裟も
元々はつぎはぎだらけのものだったようだ。

　だから、布施の意味はお坊さんへのお礼じゃなくて
【傷ついた箇所や、困っている人に対し
　いたわりの気持ちを持って
　見返りを期待せず奉仕する気持ち】 だと
自分は思っている。

　しかし、最近のお坊さんは
檀家さんから頂いたお布施の封筒の中身を気にし
今日は 【何枚だぁ～何枚だぁ～】 と
唱えているような気がしてならない。
我が家はナンマイダ～でなくて
南無釈迦牟尼佛のお題目でよかった。かな

　春先に土木作業でお世話になった墓地は
入梅後草ぼうぼう状態となっていたが、
埼玉県在住の所有者の方は
なかなか田舎に帰省できなくて
墓所管理のことについて随分と悩んでおられた。

　そこで、我が家から15分程度で行ける
その墓所の管理を無償で受けることとした。
面積は100平米ほどあり
燃料代や労費も発生するが何とかなる。
梅雨明けに初回の草刈り
そして先日二回目の草刈り
二回とも長男（三代目）が取り組んでくれているが、
これこそ、人の苦難や悩みに心から施す
基本となる本当の布施じゃないかと思っているし
そんな心の継承を息子にもしてもらいたい。

　二回目の草刈り報告に対し
今夜埼玉の墓守をしていらっしゃる方から
心温まるお礼のメールが届いたが
お金を頂く以上の純粋な喜びを感じた！


納骨式墓石の全ての解体作業を終了したが
まだまだ日中の気温は34度まで上がり
汗びっしょり・・・。
明日から建立作業となるが
この作業は布施でなく有料作業です。

今夜の焼酎も最高にうまい

　満足こそが、最高の生き甲斐とした仕事なり