既存墓は、碑の部分が黒御影石で、納骨堂本体が白御影石。
そして丸型の墓前灯篭がグレー御影石と
三色の花崗岩の石材が使用されていたが、
「再利用できる石材は使って下さい」という
お客さんのご要望に【アンバランス】の気持ちを持ちながら応えた。
地盤の陥没によって、本体が落ち込み
亀裂が入って雨漏りしていた御影石製の納骨式墓石で
全てを解体し、基礎工事からやり直す作業だったが、
変色した碑部の黒御影石も工場へ持ち帰り
再研磨して、金箔の張り替え作業を行い
昨日から、すっかり秋らしくなった天候の下
最終的な現場施工作業を行った。
今日完成したお墓
碑部の黒御影石は、工場へ持ち帰り再研磨して金箔の張り替えをし、
白い玉垣は、寸法を合わせて再切削し、クリーニングして
グレーの丸型灯篭は、クリーニングして再設置し
本体の濃青色の御影石は新規の石製品を用いた・・・が、
結果として、3色の既存墓石に、一色加わって4色の作品となり
「白御影石の再利用は、止めてはいかがでしょう?」と勧めた。
しかし、3色の石材で作られていた作品に、お客さんは思い入れがあり
【温故知新】とでも言おうか?【エコ】と言おうか?
結局、ご覧の落ち着きの無い色バランスの完成作品となったが、
それでも、お客さんは満足しておられた。
しかし、地上に見える上物よりも
お客さんは、地下の基礎造り工に大変満足され、
「これでもう“作り替え”はないですね!」
と言って下さった。
でも・・・やっぱり、玉垣の白御影石が気になる。
自分では、取り除くか堂本体部の石に合わせ
濃青の同じ御影石を使用した方が落ち着くと思うんだけど・・・。
しかし、今年はお墓のリホーム工で、全てを解体し
基礎工事からの作り替え工事が4件目(昨年は2件)となった。
場合によっては、全てを解体して作り替える工事は
何も無い場所に新規に建立する墓石より価格が高くなることがある。
だからぁ~!
何度も言うが、
「ただ単に「【安い!】から決めた!」
というのは、
結局このように、我々が作り替えの仕事を頂くこととなる。
墓石新規建立希望のお客さんに対し
我々が、そのことを伝える術が乏しいのか?
今の不況の世の中を反映しているのか?
自分も、消耗品に関しては【少しでも安い商品を求める】ことは常だが
決してお墓は消耗品ではなく、
何世紀にも及ぶ “一家安住の家”
として
真剣に考え、捉えて欲しい!。
お墓造りで最も大切な基礎工事 2024.01.26
大切な基礎工事 2023.04.23
PR
Keyword Search
Calendar
New!
よびりん♪ さん
New!
よびりん2004さんComments
Freepage List