熊本・天草・松島の石屋(浦田石材彫刻店）

　三日間降り続いた雨も上がり
我が工場では、それぞれの持ち場に付き
自分と息子はまとめて搬入した5本の
墓誌の追加彫り作業や色塗り・金箔貼り
表札の制作と門柱にはめ込む取り付け作業に追われ
従業員くんは、一日中芝（草）刈り作業に精を出してもらった。
　そして、あと一人の日雇いの技術者の方には
半月ほど前から、工場の欄干施工をお願いしている。

　自ら手掛け、4年前に完成した工場周りの石垣は
総延長が165ｍで、高いところでは5ｍもの石積みをしている。
人が頻繁に行き交う場所は業者さんに依頼し
すでに欄干を取り付け施工を済ませていたが
残りの約70ｍは、そのままの状態だったので
日頃から危険を感じることがあった。

　そこで今回思い立ったのが
日雇いで来てもらっている方の特技を活かして
手づくりの欄干を作ることを考え
数日前から仕事の合間を縫って欄干づくりに取り掛かった。

　欄干の手すりとなる部分の材料だけを購入し
コンクリートに丸い穴を空けた部分に丸鋼管を差し込んだり
補助鉄筋を打ち込み番線で括り付け
金属製のネットを張ったりしてから
コンクリートを三度に分けて重ね塗りし
支柱部分を擬木風に仕上げてもらっている。

擬木支柱の手作り欄干

　コンクリートで仕上げる作業は今14本完成し
残るはあと11本で、明日完成する予定。

　ひとつひとつが違った形の擬木に仕上がり
枝の部分に2ｍ～3ｍの規制パイプを
同じ高さで揃えて繋いでゆくアイディアは
随分と頭をひねり考えたけれど・・・結果はOK
職人さんの持っている技を引き出し
我が工場の敷地に施工できることに満足している。

　この作業が終わったら着色して
手づくりの欄干が完成することとなるが
来週から墓石建立の作業が待っているから
完成作品を公開できるのは今月末になるだろう。

　帰宅後は、風呂に入る前に夕飯も摂らず
亡き父が使っていた部屋の片付け作業に追われる毎日。
火曜日から大工さんが入るから急がなければならない。