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2006.05.21
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カテゴリ: 花の思うこと

 こんにちみー昨日は活動しすぎた上に、前もらって、合わないので飲むのをやめていた眠剤を半分ちょだけいつものお薬と一緒に飲んでみたら、ベッドにつく前から足元ふらふら。すぐに眠れたとは思うけど、起きたら13時・・・。お疲れのせいもあるけれど、やっぱりこの薬は花には合わないのだと再確認できました。まだ、たるたるです

 で、起きたばっかしだしお出かけもしないし、ネタなしなので、昨日プレゼントを買った乳児院のさっちゃんのことをお話してみようかと思います。


 さっちゃんは、花が乳児院に就職した年の5月に、たぶん病院から直接やってきた新生児ちゃんでした。その頃、新生児さんは3人いて、新生児室に3つベッドを並べ、3人仲良くぴいぴい泣いていました。さっちゃん以外は男の子。区別がつかない。でもさっちゃんは生まれたばかりの頃から、かわいらしい顔つきで人気者だったと思います

 ただ、月齢を重ねるにつれて、スタッフの間である問題が浮上しました。さっちゃんが、ミルクを飲まない、大きくならない・・・乳児院には、週2回、回診の日があって、気になる子を見てくださるのですが・・・さっちゃんのミルクを飲まない問題は、なかなか解決できずにいました。保育士さんも困り果てていて、授乳の時間にはタオルで体をぐるぐる巻きにし、格闘の日々を送っていました。花はその頃、大き目のお子ちゃまのお部屋担当だったので、直接さっちゃんのミルク問題に悩まされることはありませんでしたが、看護師としては気になるお子ちゃまのひとりでした。

 しばらくして、さっちゃんは気管支炎?かなにかで、大学病院に入院することになりました。その時に、医師が体重増加不良について精査をしてくれ、さっちゃんは「ラッセルシルバー症候群」という診断がつけられました。世の中には、気づかれることもなく生活している人もいっぱいいる病気だそうです。その疾患の症状のひとつとして、哺乳不良がありました。「ラッセルシルバー症候群」?びっくりはしたものの、これでさっちゃんのミルク問題に何とか対処できるのではないかと、希望も生まれました

 病院から戻ってきたさっちゃん、のめるだけは飲ませて、残りは鼻管から看護師が注入することになりました。それでも、さっちゃんのミルクのみ抵抗は続き、また保育士さんの中では、鼻管よりも口から飲ませてあげたい、という願望もあって、さっちゃんのミルク問題は、まだまだ解決せずにいました。

 そこで、看護師で栄養相談をしてくれる病院に、さっちゃんを連れて行きました。そこでの先生のお話では、「口から飲ませることは、さっちゃんにとってストレスでしかなく、心に傷をつけてしまうことになる。」・・・それから、さっちゃんは、毎回ミルクは鼻管から入れることになり、保育士さんにも管理の指導をし、夜間も無駄に泣かせることもなく、ミルクの注入ができるようになりました。

 ただ、さっちゃんにはもうひとつ問題があり、ミルクの注入後、嘔吐してしまうのです。嘔吐防止のため、注入後ラックに座らせておくのですが、月齢が大きくなるにつれて、ラックに座らされていることが苦痛となってきたのか、ラックの上で大泣きし、結局吐いてしまう。
「さっちゃん、大きくなれないよー。」みんなの悩みはつきませんでした。

 さらに、体はちっちゃくとも、頭のいいさっちゃんは、自分で鼻管を抜くことを覚えてしまい、わざと抜いてみては、ニヤニヤしている。さっちゃんめー。鼻管を入れられるのは、看護師しかいない。入れなおされるのも苦痛だろうに・・・。さっちゃんの頭を、花の両足で挟み、さらにさっちゃんの両腕を花の足で押さえつけ、鼻からチューブを胃までで挿入。毎回大泣きです挿入後、ちょっと構えばすぐにご機嫌に戻っていたけど。それから、夜間はミトンを3重くらいにはめ、鼻管を抜いてしまうのを予防しました。(夜間は看護師がいつもいるわけではないので)

 そんなこんなで、徐々に体重の増えてきたさっちゃん。栄養相談を続けながら、お口から物を食べることを覚えさせるため、1歳ぐらいになってからか、離乳食が始められました。それも、無理やりではなく、さっちゃんがお口を開けたタイミングで、スプーンをお口にいれ、お口を開けたときにスプーンを抜く。・・・そんなことが繰り返され、さっちゃんはようやく昼間は離乳食のみ、夜間だけミルクの注入、そして花が辞めてしまってから、鼻管からの注入はめでたく終了となったのです。

 同じ月齢の子に比べれば、まだまだちびっこちゃん。でも、お顔もかわいいし、さっちゃんはみんなの人気者。だから、花は、特別さっちゃんに構う必要もないのだけれど・・・鼻管管理を通して、濃密な関係を築いてしまった花に、さっちゃんは今でも近づいてくるのです。来る者は拒まず。花は、今でもさっちゃんに髪の毛を引っ張られながらも、たまに遊びに行ってはちょっかいを出しています。さっちゃんは、体はちっこいけどしっかりはしている、食べられて、歩けるようにもなったので、今では大きい子達のお部屋に移されています。行動範囲も広がり、活き活きとと過ごせているのかな?

 ちなみに花は、働いている間、ずっと「あい~ん。」を教え続けました。「さっちゃん、あい~ん」・・・さっちゃんは片手を挙げて「あー」までは言えるようになったのだけど、花が辞めてしまって2ヶ月ほどして遊びにいったときには「あいー」と、片手をあごの位置まで持って行けるようになっていました。花ちゃん、感動今は、「気絶」の特訓中です

 明日は、さっちゃんの2回目のお誕生日。みんなにいっぱいお祝いされてるかな。花は、一日ずらして、あさって会いに行くよ。待っててね髪の毛引っ張りにくい髪型にしていかなくちゃ。ほんとに痛いんだからプンプン。でも、のんも、髪の毛引っ張る愛情表現をしていたなーと、懐かしい気分にもなります。のんは「痛い痛いだからお手手はなしてください。」と言うと「あい。」っと言って、やめてくれてたけど、さっちゃんはそんなことは聞いちゃいない。もしかして、鼻管挿入の復讐かやるねっ

 けどね、さっちゃん。2歳になったら髪の毛引っ張る愛情表現は卒業しようね

 とにかく、いろいろあったけど、無事に大きくなれてよかったです

 ちなみにさっちゃん(仮名)は、「幸せ」のさっちゃんです。頑張った分だけ、幸せになれるんだから・・・

 それでは、あろはー
                                      ☆  花  ☆

                 「さっちゃんへの怪しいプレゼント






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最終更新日  2006.05.21 15:26:57
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