2010/03/14
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○トルストイは、「人間が最後に必要とするのは自分の死体を埋める穴一つだ。」と人生を皮肉って言いました。しかし、これでは、私たちの人生はあまりにも孤独で淋し過ぎるとは思われませんか。私たちの魂はみな、もっと別な何かを求めて叫んでいるのではないでしょうか。私たちに本当に必要なのは、死体を埋める穴ではなく、心の「空洞」と「孤独」を埋める何かではないでしょうか。何年か前に自殺したハリウッドの有名な女優は、美貌の上に金持ちであり、この世が与えるすべての楽しみを味わい、人もうらやむ華やかな生活をしていましたがその遺書には、「私は耐え切れないほど淋しいのです‥‥」とあったそうです。人は、外見的にどれほど恵まれた環境にあっても、本心は「孤独」なのです。

  そして、毎日職場に拘束され、時間に追われてあくせくと働く現代のサラリーマンも、家事に追われる家庭の主婦も、受験勉強に疲れている学生さんも、あるいは、間もなく定年を迎えようとされている方も、老後をどのように過ごそうかと考えあぐねて悩み、人生の最後の時が刻々と近づいているお年寄りの心の中の奥を覗けば、言い知れぬ不安と孤独感でいっぱいなのではないかと思います。一見すごく幸せそうに見える夫婦や家庭にも、お互いの価値観の違いなどで意思の疎通がうまく行かず、いつの間にか、すれ違いが起こり、気づいた時には深い溝が出来ていて、隙間風が吹いているということもあるのではないかと思います。人間の心はみな、心の奥底のどこかで深い孤独感を味わい、渇いて求めているのではないでしょうか。

  聖書によれば、「孤独感」というのは霊の父である真の神様から、分離している魂の叫びではないかと思うのです。ですから、その孤独は、私たちの魂が神に帰るまで、この世の何ものによっても満たすことができないものなのです。あの有名なパスカルは、「人の心の中には、神が作った空洞がある。その空洞は神以外のものによっては埋めることが出来ないのだ。」と言いました。聖書の中に登場する人物の誰を見ても、神から離れた人間の心には、孤独の陰があることが分かります。今から三千年も昔のイスラエルのソロモン王は、この世の名声も地位もお金も快楽も、この世が与えることのできるあらゆるものを手にしましたが、その心の空洞を埋めることはできませんでした。  しかし、新約聖書には、心の空洞のすべてを満たしてくださる方が紹介されています。「わたしは、あなたがたを捨てて孤児にはしません。」(ヨハネ14:18)と言われたイエス・キリストであります。キリストは、神の御子でありながら、家畜小屋で誕生され、人の子としてひっそりと暮らされた30年の生涯の後、3年半の公生涯を送られました。そして、群集に近づかれたイエス・キリストは、心やさしく、温和で、忍耐深く、人々に対する愛に満ちておられました。病める者を癒され、罪人の罪を赦し、心の病んでいる者を慰め、貧しい者に希望を与え、苦しんでいる者を救うために食するひまもなく、枕する所もないほど質素で多忙な日々を送られたのです。

  そして、その生涯の最後に、イエス・キリストは、あなたを孤独の深い淵に落とし入れた原因である罪を背負って、十字架で神のさばきを身代わりに受けて死んでくださり、しかも、三日目によみがえって、あなたが神に立ち帰る道を開いてくださいました。どうか、あなたもご自分の罪をお認めになられ、悔い改めて、キリストを信じ受け入れてくださることをお勧めいたします。そうすれば、世の何ものによっても満たされないあなたの心も、神の愛で満たされるのです。そして、キリストを信じる者には、罪の赦しと永遠のいのちが与えられます。そして、永遠の慰めに満ちた天国に向かって、希望に満ちた人生の旅を歩むことが出来るのです。

  これが、聖書が語る救いであり、福音(良きおとずれ)であります。キリストを受け入れたならば、たとい、外見上は一人ぼっちであっても、キリストはあなたとともにいてくださり、もう孤独ではありません。それは、この上ない幸福であり、すばらしい平安に満ちた生活です。使徒パウロが、殉教直前に獄中で書いた手紙の中で、彼は人間的には大変孤独でしたが、次のように書いています。彼は死の直前の獄中にあっても、決してひとりぼっちではありませんでした。主が共におられるという確信に満ちていました。




 ・・・・・hope to see you again・・・・・

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最終更新日  2010/03/14 06:11:04 AM
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