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January 20, 2006
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カテゴリ: 考える日々。。。
 IT文化がこれほどまでに「日常に浸透している」ということについて、ふと考えてみた。数年前までは、顔も知らない人とつながる方法ってあった?そんなこと、考えもしなかったんじゃないでしょうか。


 初めて「ディズニーランド」がフランスに出没した時、案外人気がなかったという話があるけれど、その国民性に「ハマる」「ハマらない」ということはやっぱりある。世界中からこれほど受け入れられているIT文化とは、考えてみると空恐ろしい。

 「自分の存在を知ってもらいたい」

 突き詰めると、このひと言に尽きる。おそらくそうなのだ。皆、自分のことを他者にわかってもらいたい、受け入れてもらいたい、影響を与えたい。人間が一人では生きていけないといわれる所以は、おそらくここにある。「一人では孤独である」ということ以前に、他者の存在があって初めて自身の存在価値がある、ということ。この事実に気づいた時、人は様々なことに納得がいく。

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 世の中、イベントだらけだ。それだけ日々が退屈で、人と接点を持ちたがっている、ということだろうか。一人でいるだけでは、心を動かされることは少ないし、感動を得ることはむずかしい。TVドラマや映画を観て、また本を読んで感動することはある。しかし、目の前で実際に起こっているドラマの方が絶対的なリアリティがある。「瞬間」をそこで実体験する、ということ。

 私は現在「人間科学」学士取得のため、社会人大学生なのだが、「表現科学概論」という面白い講義で教授が語っておられた。
 「21世紀の芸術文化は、その瞬間に起こって消えていくものが中心になる」と。
 それ以前の「芸術」とは、「絵画」であり「彫刻」、「文学」だった。静止している芸術。その後、この100年ほどの間に発展・確立した映像という分野。「映画」はスピード感ある動きを楽しむことができるが、その動きは編集された結果の画像であり、あくまでも観客にはブラウン管を通して観るのみなので、やはり静止の芸術には違いない。

 ITのネットサーフィンがこれだけ流行るのは、「今」この瞬間を誰かと共有している。この感覚がこたえられない、と感じるからではないだろうか。「つながっている」と感じられる。それが顔も知らない、話したこともない相手であっても。

 つまり、孤独だから...?という言葉で片付けたくはないな、と思う。古今東西、人が孤独でなかった時代などないし、現代日本において特に人々が孤独であるとは言えないはずだ。しかし、ITという情報手段が瞬く間に世界を制覇してしまったことを思うと、人々のニーズは明らかに「隣近所との親密な深く狭い関係」より「バーチャルであっても広範囲での関係」を求めているのだ。
 もっと言うと、「出会いは簡単にしかも広範囲」に求めたいが「実際は深く関わりたい」ということかもしれない。ただ、深く関わるためには相応のスキルというか、技術(人間的な力ということ)が必要なのだ。
 スポーツも楽器演奏もそうでしょ?初心者のうちは、その部分の筋肉が鍛えられていないから、当然身体が反応しない。上手になって動けるはずがない。毎日の鍛錬と根気が必要だってこと、わかると思う。


 「21世紀の芸術文化は『今』の瞬間に起こり、そして消えていくドラマが主体になる」ということと、ITのネットサーフィンの関連性を書こうと思ったが、ちょっと脱線してしまった。

 ITを通じて簡単に発信できるようになってから「コトバ」の価値がなんとな~く安っぽく感じられるようになった、ということについて、次回に書きたいと思います。






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Last updated  January 20, 2006 06:55:04 PM
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