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2006年12月22日

クリスマスイブ

サンタクロースがやってくる

自分がまだ子どもの頃

朝目覚めると　

枕元にプレゼントがあったことが　

それまで感じたことのないような

なんともいえないうれしさと

不思議なことが自分にも起こるのだという

震えるような感動を覚えた。

ふたりの息子たちにも　もちろん

あの感動を与えてあげたいと

ケセラサンタ は毎年ハリキった。

だって

日本昔ばなしやグリム童話のお話は

「へえ～　そうなんだぁ～」

と聞いてるだけのおとぎばなしなのに

サンタさんのお話は

実際に自分にも

あの不思議な出来事 が

やってくるのだから

子どもたちの興奮ったらないわけさ

そんな子どもの顔を見られるのなら

ウチはクリスチャンだっけとか

オモチャ業界の戦略なのにとか

考える余地はない。

母親の本能で

子どもの喜ぶ顔が見たいだけ

なのである。

それに

どんなにコドモが喜ぶモノをあげたとしても

当日までプレゼントが見つからないようにしたり

イブの夜中子どもが寝静まるまで待ったり　

いろんな苦労をしても

朝起きた子どもたちが感謝するのは

「サンタのおじさん」。

親は　感動の報告を受けるだけ。

「あらよかったねぇ～」

「きっとイイ子にしていたからだよ。」

これって

究極の 「見返りのない愛」

だと

ワタシは思うのである。

「せっかく買ってやったのに

お礼のひとつも言ってくれない　」

なんて思う親などいないのだから。

そんなわけで

サンタさんを待つ寝顔の横に

毎年　クスクスと笑いながら

プレゼントを置いていたワタシ。

イブの夜中に

子ども部屋に忍び込んだついでに

窓際に

その頃から出始めた　自分の白髪を

数本並べておいて

翌朝　わざとらしく

「あっ　こんなところにサンタさんの

おヒゲ が落ちてる～っ！」

なんて　細かい演出をしてみたり。

ぷぷぷぷぷ　

ある年のクリスマスの朝　

息子たちの歓声で

目が覚めたワタシ。

ふと　枕元に

ガザガザとした感触が

あれ

なにこれ

リボンのついた包装紙に包まれた

プレゼントがワタシにも

「えーっ？　お母さんとこにも

サンタさんが来たのーっ！？」

大興奮する息子たちに囲まれ

キョトンとするワタシに

ダンナが

「よかったねぇ。　 いいコにしてて。

と笑った。