〈 STORY 〉 仕事に追われ、慌ただしい日々を送るすれ違い気味の夫婦が、ようやく休暇を取りサマーバケーションに出かけた。ダイビングをしてみたいという妻の願いを叶えるため、二人はダイビングに参加した。サメはいるけれどこの辺のサメは人間を襲わないというインストラクターの言う通り、美しい海の中で優雅に泳ぐサメをあたかもイルカと戯れるかの如く、二人はダイビングを満喫し、久しぶりに互いの存在を意識し合える充実したひとときを送った。そんな楽しいひとときはあっという間に過ぎ、いざボートへ戻ろうとしたが、ボートの姿がどこにも無い。極々単純な手違いにより、ボートは二人を残して陸地へ戻ってしまっていたのだった。大海に取り残された二人。楽しいバカンスはまだ始まったばかりなのに...。
〈 STORY 〉 友人の結婚披露宴を抜け出し別荘へとやってきたクリスティンとジェームズ。クリスティンがジェームズの求婚を断ったために気まずい空気が漂っていた。時刻は既に午前四時を回ったその時、誰かがドアをノックする。こんな時間にあるはずも無い訪問者に二人は不気味に思いながらも扉を開けてみるジェームズ。周りには何もない別荘地に手ぶらで現れ「タマラはいる?」と訊ねる若い娘。ジェームズは「いや」と答える。すると娘は「またね」と云ってその場を去った。しばらくしてタバコを買いに外出したジェームズ。クリスティンが独りになると、再びドアのノック音が激しく響き始めた...。