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「ほんと怖くて怖くて・・・」
「前と変わらないのは、恐ろしい海だけで・・・」
テレビを見ていると、大人たちが泣いている。
しかも今まで大人の言わなかった「怖い」という言葉を使って。
気丈に振舞いながらも、つい涙がこみ上げる。
カッコいい日本の大人たちが苦しんでいる。
もう3週間近くなるのだ、ストレスも相当なものになっているだろう。
子供の時から、大人が「怖い」という言葉を使うところを見たことがない。
それぐらい今回の津波は恐怖だったのだろう。
新聞を読んでも、テレビを見ても、涙が出てくる。
新聞って普通情報を得るもので、
あまり涙を誘発するものではないのに、
毎日涙が出る。
テレビもNHK以外はもうお遊びの域に入り始めたんじゃないかな。
そう思うのは僕だけじゃないと思う。
お涙ちょうだい番組やコーナーは必要ない。
痛切な思いを親類・友人・知人に伝えることのほうが、
よっぽど大事。
僕の後輩は原発から22kmの地点で軟禁されているとのことだ。
大丈夫だろうか。早く会ってあいつの笑顔が見たい。
仕事の関係で奥さんとは別住まい。
結婚式の時の目標は、「早く同居すること。」と言っていた。
12月の結婚からまだ3回しか会えていないそうだ。
我々には当たり前の携帯電話も、
被災地では持っていないお年寄りも多いみたいだ。
いまだに親族と連絡が取れていない人も沢山いるのだ。
我々に何ができるのだろうか。
そう考えながら生きることしかできないのか。
僕が今募金以外にできることは、
正確な知識や考え方・ものの捉え方を、
子供たちに伝えることなのだと思う。
特に小学生は吸収が早い。
講習前の最終授業で、小学生に地震について授業時間いっぱい使って話した。
すると、最初は「ACうざい」みたいなことを言っていた子たちが、
いつの間にか真剣な顔で「考えて生活しないとね。」と言うようになる。
我々の社会的ミッションは、震災があったこの緊急時にも変わらない。
「人を変えること」
これこそが教育に従事する者にとっての、最大の使命なのだと思う。
がんばろう日本!!