独り言祭り

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「世界の中心で愛を叫ぶ」―片山恭一

世界の中心で、愛をさけぶ ( 著者: 片山恭一 | 出版社: 小学館 )
世界の中心で、愛をさけぶ ( 著者: 片山恭一 | 出版社: 小学館 )
もはやこの本を知らない人はいないでしょう。2003年ではベストセラーにランクインし続けた作品です。

柴咲コウさんの「泣きながら一気に読み終えました」というメッセージ、印象に残る題名、テレビなどの宣伝・・・マーケティングが生んだベストセラーといったところでしょうか。

本をあまり読まない若い人にはお勧めの本だと思います。でも、年配の人や、普段から俺のように一日一冊くらい本を読むひとからすると、あまり面白くないかなって感じです。

といってもなるほどと思う部分も多々ありました。主人公・祖父・アキそれぞれの恋愛観、死生観の違いなんかは読んでみる価値はあるでしょう。

「人を好きになること以上に皆の役に立つ事はない」この表現は面白いですね。人のため、社会にためになる仕事ってたくさんある。サラリーマン、教師、医者、公務員・・・。

でも、それらは「結局のところ自分本位なんだろう」と主人公は説きます。お金が欲しい、名誉が欲しい、満足感を得たい・・・これらは全て自分のためですね。

でも、恋愛は違う。自分よりも相手のことを先に考え、相手のためなら、お金も名誉も、そして時には自分でさえも投げ出します。

LOVE ACTUALLYでも述べましたが、この世で唯一無償なものは愛―。この小説では、一途に一人の人を愛する姿が描かれています。

一人の人間を心から愛するっていうことは素晴らしいことです。どんなに「時代が変わった」とか「恋愛観も変わった」とか言っても、こういった根幹の部分は変わらないのではないのでしょうか。

「大衆の救いのために勤勉に働くよりひとりの人のために全身をささげる方が気高いのである」―タグ・ハマーショルド



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