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2008.01.29
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カテゴリ: 昆虫(その他)


 今日は「繋ぎ」として植木鉢の下にいたトビムシを紹介する。

 普通はもう少し大きい種類(個体)も居るのだが、今日紹介するのはかなり小さい方で、体長約1.1~1.2mm。写真はピクセル等倍なので、鮮明ではない。

 昆虫類全体を把握している読者を別にすると、そもそもトビムシとは何ぞや、を解説する必要があるかも知れない。・・・と言う私も、実のところ、トビムシを真顔で撮ったのは今回が初めな位で、大して良くは知らない。

 トビムシは落葉の下から土壌のかなり深い所にまで棲息する最も原始的な粘管目に属す昆虫である。多くは1~3mm、尾端にある叉状器というエビのシッポの様な構造を使って跳躍する種類が多いので、トビムシと呼ばれる。しかし、「跳ぶ」と言っても、多くは体長の10倍程度をピョコンと跳ぶだけで、蚤の様なものを連想されては困る。

 幾つかの点で、普通の昆虫とは異なるところがあり、最近では六脚虫上綱には属すが、カマアシムシ(原尾目)やコムシ(双尾目)と共に昆虫綱とは別のグループとする学者が多い。

 何処が普通の昆虫と違うかと言うと、翅がない、、変態をしない、成虫になっても脱皮を繰り返して成長する、交尾をせず雄が土の上に精包を置くと雌がこれを生殖口に収めると言う間接受精を行う、複眼単眼は無く8個の小眼より成る眼斑を持つ(多足類に似る)、多くは気管系を欠く、マルピーギ管を欠く・・・と色々ある。


トビムシ_080124_011.jpg
植木鉢の下に居たトビムシの1種.体長約1.2mm

叉状器が見えないが腹の下に折り畳んでいるのかも知れない

(ピクセル等倍、以下同じ)(2008/01/24)



 ある文献によると、日本には約400種のトビムシが記録されているが、なお多くの未記載種を含むとのこと。例によって写真で示したトビムシの種類は分からない。アブラムシと同様、顕微鏡で細部を見ないと種の判別は難しいが、トビムシの場合は全体像を知らないので、種どころか、どの科に属すのかすら分からない。こんな不鮮明な写真2枚では、検索表による科の判別は不可能というものである。

トビムシ_080124_014.jpg
トビムシの1種.シロトビムシ科かも知れないが良く分からない(2008/01/24)



 トビムシの多くは、腐植や菌類を咀嚼して食べている(分解物を液体として吸汁したり、少数だが捕食性の種類もあるとのこと)。こう言う小さい連中が土の中にゴマンと居り(実際に日本の森林土壌では1平方メートル当たり数万から10万棲息すると言われている)、陸生等脚類(ヒメフナムシ、ダンゴムシ等)、ササラダニ、ヒメミミズ等と共に有機物分解者として食物連鎖の末端を担っている訳である。

 土壌中の生き物は直接眼に触れることは少ないが、それなりの方法を使えば容易に捕えることが出来る。ネタが無くなったら、土でもほじくるか・・・。







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最終更新日  2011.06.19 09:17:20
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トビムシ  
るる555  さん
半透明のゼリーのような 虫なのですね。
土の中には、小さな生物が多種いるそうですね。知りたいような 見たいような でも バイキンもいっしょに観察することになるかなと 思ったりします。
(2008.01.29 19:44:36)

Re:トビムシ(01/29)  
るる555さん
>半透明のゼリーのような 虫なのですね。
-----
 此処で掲載したのは白色と言うか殆ど半透明に近いですが、色々な色や斑紋を持つものもあります。

>土の中には、小さな生物が多種いるそうですね。知りたいような 見たいような でも バイキンもいっしょに観察することになるかなと 思ったりします。
-----
 黴菌はマクロレンズ程度では見えません。しかし、多足類(ムカデの類)やかなり面妖な甲虫類の幼虫など、正体を知らないと不気味としか言い様のない生き物も沢山居ます。
(2008.01.29 21:48:29)

1~3mm!  
snowrun29  さん
1~3mmのサイズですか。
植木鉢の下にいたトビムシ
よく見えましたね。
「いる」と思って見ないと見逃してしまいそうです。

分解者がいてこそ生態系はくるっと回りますから
小さくとも働きはでかい、と言うべきか。
ありがたい存在ですが、、見えにくいですね(汗)

>交尾をせず雄が土の上に精包を置くと
>雌がこれを生殖口に収めると言う間接受精を行う

これ聞いたことあります!
そうした間接受精はこのトビムシだけの形でしょうか? (2008.01.29 22:46:47)

Re:トビムシの1種(01/29)  
夢のはし  さん
土でもほじくるか、の一文に、
疲れを忘れて、大笑いしてしまいました*^^*
参りました、アーチャーンさんのひと言には、
本当に、癒されます☆参りました^^v

恋愛(結婚)しないで、子孫を増やしていくのですね。
それは・・・それは・・・
人間から見たら、物足りない一生のようですが、
何しろ食物連鎖の、末端部分を担当する、
大切な大切な命たちですもの、
恋をする暇など、ないのかもしれませんね。

なかなかかわいらしいお姿に、
ちょっと、見とれてしまいました。
簡単にイラストに出来そうな、愛嬌のある姿ですね☆

(2008.01.30 00:39:26)

Re:1~3mm!(01/29)  
snowrun29さん
>1~3mmのサイズですか。
>植木鉢の下にいたトビムシ
>よく見えましたね。
>「いる」と思って見ないと見逃してしまいそうで
す。
-----
 湿って黒い土の上に白いトビムシなので見逃すことはありません。

>分解者がいてこそ生態系はくるっと回りますから
>小さくとも働きはでかい、と言うべきか。
>ありがたい存在ですが、、見えにくいですね(汗)
-----
 トビムシは中型土壌動物(体長0.2~2mm)に属しており、土壌動物としては小さい方ではありません。

>>交尾をせず雄が土の上に精包を置くと
>>雌がこれを生殖口に収めると言う間接受精を行う

>これ聞いたことあります!
>そうした間接受精はこのトビムシだけの形でしょうか?
-----
 トビムシと同じく最近は昆虫綱(Insecta)に入れられていないカマアシムシ、コムシ等の生殖については良く分かりません。
 セイヨウシミやイシノミではトビムシと同じ様な間接受精が行われている様です。
 なお、昆虫以外では精包を雌に渡すと言うのはごく普通の生殖方法です。
(2008.01.30 16:18:26)

Re[1]:トビムシの1種(01/29)  
夢のはしさん
>恋愛(結婚)しないで、子孫を増やしていくのですね。
>それは・・・それは・・・
>人間から見たら、物足りない一生のようですが、
>何しろ食物連鎖の、末端部分を担当する、
>大切な大切な命たちですもの、
>恋をする暇など、ないのかもしれませんね。
-----
 交尾ではなく精包を渡す(交接)方式は無脊椎動物では一般的な方式です。

>なかなかかわいらしいお姿に、
>ちょっと、見とれてしまいました。
>簡単にイラストに出来そうな、愛嬌のある姿ですね☆
-----
 小さい縫い包みにして携帯にぶら下げるのはどうでしょう。
(2008.01.30 17:04:18)

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