ソムリエが贈る、プレゼントワイン

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イタリア・シチリア編

■■■ ワインの基礎知識&デイリーワイン的オススメワイン~イタリア・シチリア編 ■■■
* 各国ワインの基礎知識と私個人の勝手なデイリーワイン的考察を紹介します *

デイリーワイン的オススメワイン
南地中海の太陽を浴びた、
濃いワインの個性を楽しもう♪


地中海の南に浮かぶシチリア島は、80%が山と丘。
夏は暑く日差しも強く、ここで育つブドウはその太陽をたっぷり浴びて、濃厚な果実感が出てきます。

濃厚な果実感といえば、フランスのローヌ地方を思い出しますが、 ローヌ地方よりは、やや果実味の甘みが強いような気がします。

シチリア島のワインで、デイリー価格帯のワインの代表選手が なんといっても、 コルヴォ(CORVO)

赤も白もあって、共にシチリアの地ブドウで作られているので、 シチリアならではの、ちょっと個性的な味わいが楽しめます。

「コルヴォ」とは、イタリア語で「カラス」という意味。
これには、昔々、ブドウ畑にカラスが飛んできて毎日うるさく鳴くので、困った人々が僧侶に頼んだところ、「コルヴォ(カラス)の名前を 忘れずに大事にするなら、二度と邪魔しない」ということだったので、 美味しいワインの名前として「コルヴォ」とつけたという伝説もあります。

シチリアでは、大手メーカーが5つあるのですが、そのなかでも ジネストラ、プラネタ、ドゥーカ・ディ・サラルパータ」 がオススメです。
(飲みやすいのは、ジネストラ、  
ちょっと洗練されているのはプラネタ、  
優等生なサラルパータって感じかな?)

「コルヴォ」を探してみる?




■■■ シチリアの基礎知識 ■■■
* 【主要品種:赤】ネーロ・ダーヴォラ、カベルネ・ソービニョン
【主要品種:白】インツォリア、グレカニコ、シャルドネ
*

シチリアのワインも、以前は「洗練」というイメージからはちょっと程遠い、ちょっと悪く言うと「ドロ臭い」ワインが多かったような感じでした。
でも、DOCGこそまだありませんが、今では洗練された素晴らしい味わいのワインも数多く出てきています。

特に ドゥーカ・エンリコ(ドゥーカ・ディ・サラルパータ社) は、 格付けとしてはテーブルワインですが、 ネロ・ダーヴォラ100%のシチリアらしい、高品質のワインとして知られています。
(値段も5000円以上します)

また、赤ワインでも地ブドウのネロ・ダーヴォラがメインだったのですが、 近年では国際品種のカベルネ・ソービニョンの栽培も広がり、 ネロ・ダーヴォラとカベルネ・ソービニョンのブレンドという シチリアならではの素晴らしいブレンドを生み出しています。

それから、シチリアといって忘れてはならないのが、酒精強化ワインの マルサラ酒

ちょっと甘くて独特の風味があり、個人的にはシェリー酒とポートワインを足して割ったような印象です。

白ワインにブランデーやリキュールなどのアルコールを添加して作る食後酒ですが、飲むよりも料理の風味付けによく使われているような気がします。 タイプは、アルコール度数と熟成期間で次のように分かれています。

■マルサラ酒のタイプ    アルコール度数 熟成期間
Fine/フィーネ        17%      1年
Superiore/スーペリオーレ  18%      2年
Superiore Riserva/
 スーペリオーレ・リゼルヴァ 18%      4年
Vergine/ヴェルジネ     18%     10年


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