2017/01/06
XML
●【美徳の物語】女子高生と古紙~捨てる神と拾う神~




こと葉です。



年明けから、毎日ヴァーチューズ(美徳)・カードを引いています。


(うちのスタジオでも販売中です♪)



思いやり、

信憑性、

親切、

…。



引いた後、

心当たりがありすぎてむむむと考え込むようなときもあれば、

どういうことだろうとすぐにはピンとこないときも、

このタイミングでこのカードが出るのはすごいなあと舌を巻くときもあります。



美徳のカードを引くことは、

私にとって、美徳という宝物を心の湖の底に見つけるような行為です。

カードに「あなたには親切心がありますよ」「思いやりがありますよ」と教えられるたび、

そうだった、こういうものを持っていたと、

新鮮な気持ちで自分の内なる美徳を眺め、向き合うのです。




今日、埼玉の女子高生が道路に落ちていた古紙のゴミを見過ごせず、

一人で10キロもの量を拾い集め、

それを見た人が交番に応援をお願いして、

女子高生が感謝状を贈られたというニュースを見まして、

夫婦二人で「いい話だね」とほっこりしました。



ごく普通にとらえても美談ですが、

数々の美徳を教えてくれる話題だと思いました。




古紙回収車が落としてしまったのかもしれない、大量の紙ゴミ。

いつもの通学路で起きていた静かな惨事を、

放っておくことができなかったという正義感、心の美しさ。

誰が見ていても見ていなくても、

そのままにしていくのはきっと矜持に反したから、

後先考えずに拾い始めたのだろうな。

自転車のかごには入りきらずに、コンビニでゴミ袋を買ってまで。

その行動に、人の美徳ってこういうものだよなあと感じました。




誰も見ていなくても、自分は知っているし見ている。

自分に対して恥ずかしい行動はとらない。

自分自身に対して胸を張れる行いをする。

それって、名誉の美徳があるからだな。

女子高生が見せてくれた行為に、

内側に神様がいるってこういうことだと、思ったのです。




彼女が育ってきた中で、

このように美徳を培ってきたことは美しいことだと思いました。




記事によると学校でも美化に取り組んでいるそうなので、

学校という環境や教師や友達が、

彼女の環境美化に関する責任感や清潔の美徳を育てるのに一役買っていたのかもしれません。

想像ですので、事実はまた違うかもしれませんが。

家庭の教育のたまものかもしれません。

でも、その美徳はもともと彼女に備わっていたもの。




捨てる神あれば拾う神あり。

私はこのことわざがなぜか大好きです。



誰かに見捨てられても、誰かが見つけて助けてくれるから大丈夫。

そんな安心を感じるからかもしれません。



その解釈だと、拾う神がよい人の役で、捨てる神が悪役みたいだけれど、

捨てる神があるから、拾う神が存在できるということも言えます。



古紙を落とした人がいるから、拾うという行為が生まれた。



古紙を拾うプロセスで、勇気も必要だったかもしれない、

どうやって拾おうかと想像力(創造性)を使ったかもしれない、

決意したから拾うことができた、

10キロもあったから途中で嫌になったかもしれないけれど辛抱した、

最後までやろうとするコミットメントの美徳も使ったかもしれない。

古紙が落ちていたから、美徳を伸ばすチャンスを得たともいえるわけです。

古紙を落としていったことが良いことだったといいたいのではないです、念のため。




同じように、

たとえば、病気になったとしたら、それは一見ネガティブなことに思える。

だけど、病気になる人がいて、看病する人がいる。

捨てる神あれば拾う神あり、のように。

病気になる神あれば、看病する神あり。

看病はきっと大変。

でも、そのプロセスで、愛情を深められるかもしれない。

優しさや思いやりが、すごいスピードで育つのかもしれない。

看病する人は、病気になった人のおかげで、人格を高めるチャンスをもらったといえるかもしれない。



病気になった人は、家族に迷惑をかけたかもしれない。

心配をかけたかもしれない。お金をかけさせたかもしれない。

でも、捨てる神と拾う神のように、何かを与え合っていて、

看病する人がいい人の役だというわけでは、ないのかもしれない。

病気をする人もまた、神かもしれない。



私たちの生きている社会って、

一方的にこうだということっておそらくなくて、

持ちつ持たれつ、

みんなが神。

そんなものかもしれないなあと、

古紙と女子高生の話で感じました。



ちなみにすごくいいなと思ったのは、

女子高生に感謝状が贈られたこと。



あなたの行いはすばらしいですよと、公に感謝を示すことで、彼女の名誉が称えられる。

すると、このニュースをどこかで聞いた子どもたちや大人たちにとってきっと、

美徳の芽をはぐくむきっかけになるのだと思います。


感謝状は、こうして使われるのにふさわしい。

感謝状を出そうと決めた方々の気転に、拍手を送りたいです。





<光が当たった美徳たち>
正義、清潔、責任、決意、辛抱強さ、コミットメント、名誉、愛、優しさ、思いやり、感謝、気転…




こと葉






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019/07/23 10:58:02 PM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: