やまとなでしこの格闘技デビュー記
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長いながいトンネルの向こうに、ようやく小さな光が見えてきました。実家を出て1人暮らしを始めたのが昨年9月。その後再審査、再々審査を経て辛くも昇級し、結婚式の2次会ではなんと勢いで(!)板割までしちゃいましたそれから半年間、新しい生活に四苦八苦しながらも、そのドタバタも楽しみつつ、細々と月1~3回ペースで道場に通い続けてきました。以前の週3~4回ペースと比べると胸がチリチリ痛みますが、それでも、生活のペースを掴むまでは、仕事が落ち着くまでは、新婚旅行(と挨拶回り)が無事終わるまでは、と自分自身に言い聞かせながら続けてきました。それなのに・・・。仕事の繁忙期が終わり、掃除、洗濯、料理のコツも徐々に掴み始め、旅行もお土産配りもひと通り済んだはずなのに、いまひとつ、身体も気持ちも空手に向かいません。なぜ?焦る自分を抑えて、心の内側を深く探っていくと、徐々にこんな声が聞こえてくるようになりました。こんなに少ない練習回数じゃあ、もうこれ以上、昇級なんてできっこない。試合出場なんてとうてい無理!いったい何を目標に頑張ればいいの?たまに練習に出れば、退化した自分を痛いほど実感します。体が反応しないし、情けないことに型も忘れかけています。筋力も体力も明らかに落ちました。それに何より、組手が怖い!これじゃあ、昔にまた後戻りです・・・。周囲の友達が私を心配してくれる言葉も、つい重荷に感じてしまいます。「もし妊娠したら、身体を大事にして、組手はやめなきゃね。 子供が小さいうちは、空手は難しいかもね。」そっかあ。この先、子供が欲しいなら、空手は諦めなきゃいけないんだ・・・。そんな悶々とした思いを引き摺りながら、昨日、3週間ぶりに道場の扉を開きました。「押忍!」恐る恐る挨拶をしながら中に入ると、懐かしい面々が、ストレッチをしながら満面の笑顔で迎えてくれます。「久しぶり!」「元気だった?」「仕事忙しいの?」あんなに不安だった練習も、始まってしまえばいつの間にか夢中です。なんだかんだ言いながらも、居残り練習までやってしまいました。帰り道、車を運転しながら考えました。空手を始めたばかりの頃、私は新しい技を1つ覚えられることが、できなかった動きがやっとできた瞬間が、何よりもうれしくて、楽しくて、空手が大好きで、その先に何があるのか、何を得られるかなんて二の次でした。今日の自分が昨日より前進していること、ただただそれが喜びの全てで、ほんの少しでも上手くなるために、家でも会社でも車の中でも復習したし、忙しくても、工夫してなんとか練習に行くこと自体が楽しかったし、時間がないからと言って、自分に言い訳したりもしませんでした。確かに昇級は目標ではあったけれど、それが全てではなかったし、ましてや試合出場なんて、夢にも思っていませんでした。これを、「初心忘れるべからず」と言うのでしょう。やっと、本当にやっと、私は大切なものを思い出しました。トンネルの出口は、もう、すぐそこです。 ←クリックしていただけると励みになります☆撫子
2008.06.01
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