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ZEROの法則4

ZEROの法則4
●ZEROの法則とは●

ZEROの法則とは、初期恋愛関係時点(まだ付き合っていない)で発生しやすい、
ありがちな問題をまとめたものです。適当に楽しんでいただけると嬉しいです。




第四回目の法則

アプローチしている女に、「前の彼氏のことを忘れられない」と言われたら、まず駄目



★シチュエーション

とある社会人テニスサークルで知り合った男(23歳)と女(23歳)。二人は、周りが「あの二人できてんじゃないの?」と噂するほどの仲の良さ。最初は、なんの気持ちもなかった男も、段々とその気になりついに彼女に恋心を抱く。

そして、初めて二人きりでデートに誘い、松島へドライブに出掛けた。



 男「海、綺麗だね」

 女「うん、わたし海へ来るの久しぶり」

 男「この辺、よくテレビとかに出てくるよね。野蒜っていうんだっけ?」←デートマップで調べた

 女「へぇ、そうなんだあ」

 男「ちょっと、その辺に車停めて、海岸に降りようか」←注意・実際車を停めるスペースはない

 女「うん、そうだね!」



二人、車を停めて海岸に降りる。実際こんなことすると大渋滞を起こすので気をつけましょう(^_^;

波の音がする。晩秋の海で、人はほとんどいない



 男「ねぇ、沢井さん」

 女「ん?」←波と戯れていた

 男「あのさ・・・」

 女「どうしたの?」←足を止めて、男の目を見ながら

 男「え、うん・・・」

 女「なんか、変だよ、緑山君」

 男「え、変じゃないよ」

 女「なんか、相談? 聞いてあげるから言ってみなよ。・・・あ、もしかして好きな人のこと??」

 男「え、そんなんじゃないよ」←ひきつった笑みを浮かべながら

 女「じゃあなに??」

 男「え、うん・・・あの、あのね」

 女「あのねのね?」

 男「いや、違うよ(笑)。・・・あのさ、俺」

 女「・・・」←やばい雰囲気を感じてきた

 男「俺、沢井さんのこと好きなんだ!」

 女「・・・」←「え?」というような顔をしながら止まる

 男「付き合ってほしいんだ」

 女「・・・本気で言ってるの?」

 男「うん」

 女「・・・」←俯いて考え込む

 男「・・・」←心臓ばくばく状態

 女「・・・わたしも緑山君のこと好きだよ」

 男「え」←心の中でガッツポーズ

 女「・・・だけど、なんていうんだろう、付き合うとか付き合わないとか、そういうことを考えたことは

   ないんだ」

 男「・・・付き合う対象として見れないってこと?」

 女「・・・っていうか・・・。うん・・・。わたしね、前に付き合っていた人がいて・・・もう別れちゃったん

   だけどね。だけど、その人とは5年も続いて、なんていうか、今でも彼のこと考えちゃったりし

   てるんだ。彼のこと、まだ好きだし、やっぱり忘れられない。

   ・・・もう忘れなきゃって思ってるんだけどね(笑顔で)」

 男「・・・俺と付き合えば忘れられるかもしれないじゃないか」

 女「ありがと。・・・わたし、冗談抜きで緑山君の気持ち嬉しいよ。だけど、今はその気持ち受け止

   められない。・・・あ、見て見て、ほら、ジェットスキー」



今回の法則。前の恋人を忘れられない。恋愛において、未練がましいのは圧倒的に男の方だが、どういうわけか、異性にアプローチされてこの言葉を言うのは圧倒的に女の方が多いような気がする。

私は、未だかつて私の友人が「前の彼女が忘れられないと言って、女を振った」というような話を聞いたことがない。

これはどういうことなのだろうか。

簡単に言うと、「あんたは前の彼氏よりも下だよ」というようなことだと思われる。

例えば、今回のケースの場合、男が女の眼鏡にばりばり叶っていた場合、これは運命の告白であり、素晴らしい一日になったのではないだろうか。

以前、こんな話を聞いたことがある。「かっこよくて、性格のいい男から『電車の中でいつもあなたを見ていました。僕と付き合って下さい』と言われれば、女はそれを運命の出会いだと思う。

だが、完璧危ない系男から同じことを言われたら、女は彼をストーカーだと思う」と。まさに言い得て妙だろう。

はっきり言うと、今回のケースの場合、男が「明らかに」前の男を上回っていれば、その時点で女は前の彼氏を忘れてくれると思われる。残酷なようだが、これが現実だ。

しかし、前の彼氏を忘れられない、と言われても落胆することはない。付かず離れず、彼女の心の中に自分を置くことが出来れば、彼女はいつか振り向いてくれるだろう。まあ、それが何年先のことはわからないし、途中で、彼を忘れさせてくれる男が出現する可能性もあるが・・・。






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