偶然偶然立ち寄ったお店の話。
ある日の深夜、葵上のお母さまから
「ちょっとあるお店に行くのを付き合ってほしい」といわれ、
ついていくことになりました。
そこは港町のビルとビルの間にある、本当に小さなテナントだった。
「パジャマ喫茶」とお店には書いてあった。
どうやら、個性的な飲み屋さんらしい。
「しかし、なぜこのお店に?」
「"(-""-)"このお店、私に喧嘩うってるの」
そう・・・ですか。
用は巻き添えさ。
店内に入った後、お母様はマウント合戦を始め、店長も僕もタジタジであった。
ただ、気になる話もあった。
「神山ちゃんは漫画とかアニメ好きなのよ(/・ω・)/」
すると店長は、思い出したといった顔をして
「この場所、前に貼ってたお店も漫画とか本が好きな人でしたよ。たしかサキさんって人がやってましたねえ」
・・・あれ?もしかして、僕がよく知っている咲さん?
「すみません、その人は今どちらに行ったかご存じです?」
「さあねえ、ここの大家さんとちょっともめて、繁華街の方に引っ越して行ったとは聞いたけどね」
どうやら、咲さんは昔から咲さんらしい。
そう・・・人付き合いが苦手で誤解されてしまうんだ。
「なんというか、一回見かけたことはあるんですが、ちょっと愛想の悪そうな人でしたよ」
店長はそう言っていた。
・・・だから、僕は教えてあげた。
「きっと、咲さんは優しい人です。それがわかる人にはわかるんですよ」
その場の二人は頭に?が浮かんでしまったが、僕は真実をつげました。
そんな当事者不在の番外の話です。
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