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2011.06.09
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テーマ: AUDI(5)
カテゴリ: AUDI
2011年 アウディ ルマン24時間レース仕様。

アウディR18 TDI – 2011年ルマン24時間レースでの挑戦
(2025/3/7記事再構成)
2011年、アウディはルマン24時間レースで10回目の勝利を目指して挑みました。その挑戦の象徴となったのが「アウディR18 TDI」。車に詳しくない方でも、この車の魅力を感じ取ることができるポイントがいくつもあります。今回は、その革新性やデザイン、技術の進化について、車両の仕様も交えて詳しくご紹介します。

アウディR18 TDIの基本仕様
エンジン: アウディR18 TDIには、3.7リットルのV6ディーゼルターボエンジンが搭載されています。このエンジンは、前モデルR15 TDI よりも小型化されながらも、パワーとトルクを向上させています。耐久レースにおいて重要な燃費性能や耐久性を高めるため、ディーゼルエンジンが選ばれました。レギュレーションの変更により、ディーゼルエンジンの効率性が強調されており、長時間のレースにおいて有利に働く設計です。

  • 最大出力: 約500馬力(367kW)
  • ​トルク:約1,100Nm(ニュートンメートル)この高トルクは、低回転域からでも力強い加速を実現し、耐久レースのような過酷な環境でも安定したパフォーマンスを発揮します。​
  • トランスミッション: 6速セミオートマチックギアボックス
  • 駆動方式: 四輪駆動(AWD)四輪駆動のシステムは、グリップ力を確保し、高速コーナリングや悪天候時でも安定した走行性能を実現します。
  • 車両重量: 約900kg 軽量化を追求するために、カーボンファイバーやアルミニウム合金を多く使用しており、ボディ剛性と軽量化のバランスが取れています。
閉じた車体(クローズドボディ)での挑戦
アウディR18 TDIの一番の特徴は、何と言っても「閉じた車体(クローズドボディ)」のLMP1スポーツカーであること。ル・マン24時間レースでは、アウディは前年までオープンカー仕様(R15 TDI)だったため、このデザイン変更は注目の的でした。閉じた車体は、空気抵抗を減らし、より安定した走行性能を提供するため、高速走行において大きな利点となります。

この車のデザインは、シンプルでありながらも攻撃的。流線型のボディが風を切り、曲線美が際立っています。細部まで計算されたその形状は、まさに「空力性能」の進化を象徴しています。

ディーゼルエンジンの革新
R18 TDIには、アウディが誇る「TDIディーゼルエンジン」が搭載されています。3.7リットルのV6ディーゼルエンジンは、前モデルよりも一回り小型化されましたが、パワーは維持され、さらに効率的になっています。レギュレーションの変更により、従来のガソリンエンジンよりもディーゼルエンジンが有利に働くことが期待され、この選択は非常に戦略的でした。

効率性が求められる耐久レースにおいて、ディーゼルエンジンは長時間の走行でも安定したパフォーマンスを発揮します。アウディはこの技術に自信を持ち、エンジンの進化を追求し続けました。

軽量化と高い強度
アウディR18 TDIは、その軽量化技術「Audi ultra」によって、驚くべき軽さを実現しています。車両の重量は前モデルに比べてさらに減少し、より高いパフォーマンスを発揮できるようになりました。この軽量化技術には、カーボンファイバーが多く使用されており、車両の強度を保ちながらも、軽さと耐久性を両立させています。

「軽い車は効率的な車」とは、アウディのエンジニアたちが提案するシンプルなアイデアです。この軽さが、走行中の加速や安定性を向上させ、長時間の耐久レースでも車両に優れたパフォーマンスを提供します。

2011年ル・マン24時間レース

チームワークとドライバーたちの挑戦
そして、何よりも注目すべきなのは、アウディのドライバーたちです。2010年にルマン24時間レースで優勝したアウディのドライバーたちは、2011年も同じチームで再び挑戦します。連携を深めたチームメンバーは、過去の成功を背景に、さらに強い信頼感を持ってレースに臨みます。チームワークがあるからこそ、車両の持つポテンシャルが最大限に発揮されるのです。

参考:2010年 ル・マン24時間レース(R15 TDI オープンボディ仕様)
  • 1号車(アウディ R15 TDI) 順位: 総合1位
ドライバー: アンドレ・ロット、マルセル・ファスラー、ベルトラン・バゴ
  • 2号車(アウディ R15 TDI) 順位: 総合2位
ドライバー: トム・クリステンセン、ダニエル・ブラウン、アラン・マクニッシュ
  • 3号車(アウディ R15 TDI) 順位: 総合5位
ドライバー: ミケーレ・アルボレート、ダリオ・フランキッティ、ティモ・ベルンハルト




2011年 ル・マン24時間レース(アウディ R18 TDI クローズドボディ)
  • 1号車(アウディ R18 TDI) 順位: 総合1位
ドライバー: トム・クリステンセン、ダニエル・ブラウン、マルセル・ファスラー
  • 2号車(アウディ R18 TDI) 順位: 総合3位
ドライバー: アンドレ・ロット、ベルトラン・バゴ、アラン・マクニッシュ

  • 3号車(アウディ R18 TDI) 順位: 総合30位(リタイア)
ドライバー: ミケーレ・アルボレート、ダリオ・フランキッティ、ティモ・ベルンハルト

2011年もアウディは優れたパフォーマンスを発揮し、#1号車が再び総合1位を獲得しました。アウディにとっては、2011年も2010年と同じく歴史的な勝利となりました。

「同じチームで再挑戦できることは、特別な気持ちをもたらします。過去の成功があるからこそ、安心して挑戦できる」と、ドライバーたちは語っています。成功の余韻を感じながら、もう一度栄光を掴み取ろうとする姿勢には、誰もが共感できる部分があるでしょう。

2011年ル・マン24時間レース

まとめ
アウディR18 TDIは、ただのレースカーではありません。それは、技術革新、デザインの美しさ、そしてチームワークの力を凝縮した、挑戦の象徴です。車に興味がない方でも、この車が目指すもの、そしてその背後にある情熱や努力には、きっと共感できるはずです。アウディの挑戦は、車好きな人々だけでなく、誰にとっても感動的なストーリーとなるでしょう。

これからも進化し続けるアウディの技術と、その先に待っている新たな挑戦に、目が離せません。





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Last updated  2025.03.07 11:20:40


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