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2011.06.13
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セバスチャン・ローブにもこんな時代があった——草のロールが彼を止めた日
(2025/4/13記事再構成)
WRCで9連覇という前人未到の記録を打ち立てたセバスチャン・ローブ。
今でこそ「完璧主義者」「職人」「天才」と呼ばれる彼にも、まだ世界を驚かせる前の時代がありました。
そのひとつが、2001年 フランスラリー選手権 第7戦
**「第41回 Rallye Le Touquet - Pas-de-Calais」**でのワンシーンです。

元WRCドライバー、セバスチャン・ローブ選手のキットカー(2WD)時代の珍しいクラッシュ映像。(動画は2006年アップ)

2001年のフランス国内選手権第7戦の41. Rallye Le Touquet - Pas-de-Calais 2001でのSS1でのもので、草のロール(干し草の束)に突っ込む。速度対策のために置かれたものでありがちなクラッシュシーン

クサラ・キットカー時代のローブ、草のロールに突っ込む​
2001年といえば、ローブがフランス選手権で8戦中6勝を挙げ、国内タイトルを獲得した圧巻の年。(動画の時点は第7戦目で6戦中5勝していた)
そんな無敵にも見えた年に起きた、思わぬクラッシュがありました。

舞台はこのラリーのSS1。
セバスチャン・ローブのシトロエン・クサラ・キットカー(FWD・2WD)は、

観客対策や減速のために置かれる草のロール。
ラリードライバーにとっては「スピードを削ぐ障害物」としておなじみですが、 まさかあのローブが……と思った方も多いのではないでしょうか。

​誰にでも「始まりのクラッシュ」がある​
映像には、ローブ自身が車内で**「あり得ない、なんでこうなった……」**と驚きと困惑を漏らす姿も映されています。
トップ中のトップでも、時にはこんな「人間味のあるミス」をする。

ラリーという競技は、常に一発勝負で、たった数秒のミスがすべてを左右します。
完璧に見えるドライバーにも、こんな「ほんの数センチの誤差」が命取りになるのです。

​成功の裏には、数えきれない失敗がある​
ローブはこのクラッシュを経験した後も、自身の成長を止めることなく加速させ、
同年のフランス選手権を制し、翌年にはWRCデビュー、そして歴史を塗り替えていくことになります。

このシーンを見るたびに思うのは、
**「誰だって失敗を重ねて強くなる」**ということ。

むしろ、ローブのような天才でも、草のロールに突っ込む日があったからこそ、 あの美しいドライビングが生まれたのかもしれません。

​おわりに​
ローブのキャリアを振り返るとき、派手な勝利ばかりが取り上げられますが、 こうした「小さな敗北」の積み重ねにこそ、本当の強さが宿っています。

これからドライビングを始めたり、今まさに壁にぶつかっていたり、 そして運転がもっと上手くなりたいと願うとき。
あのセバスチャン・ローブでさえ、草のロールに止められた日があったことを、忘れない。
​​​





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Last updated  2025.04.13 07:33:11


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