THE SPECIAL STAGE

THE SPECIAL STAGE

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

2025.04.15
XML
カテゴリ: その他

アメリカ車はなぜ日本で売れないのか?


​〜関税問題よりも大切なこと〜​



2025年4月、またトランプ大統領の「 日本車への関税強化」発言がニュースになっています。


ニュース内でアメリカ車販売は輸入車全体の7%と言っていますが、私個人的には結構多いなと感じました。


この話題、昔から何度も出てきますが、正直なところ、「 日本車が売れるのは、関税のせいだけじゃない」と思います。

というのも、日本車って「 市場に合わせて」クルマを作ってるんですよね。道路も広くて、燃費よりパワー重視な国民性とか、用途に合ったモデル(フルサイズSUV、ピックアップなど)を“ちゃんと現地用に設計してる”。

でもアメリカ車が日本に来ると、「あれ、これアメリカでそのまま売ってたのを持ってきただけでは?」って思うこと、少なくありません。使用するにあたり、日本の市場や使用を想定した仕様になっていない。
平行輸入車ですと日本の道路運送車両法に適合させる必要があり、部品交換や検査コストもかかります。

このあたりが、売れる・売れないの一番の分かれ目なんじゃないかなと、私は思います。

​日本車:現地に合わせる努力​

たとえば北米向けのトヨタ・カムリは、日本で売られているものとは別物と言っていいほど、広くて大きくて静か。
アメリカ人の「家族でゆったり乗れて、信頼性のあるセダンがほしい」というニーズに、しっかり合わせています。

さらに、販売やメンテナンスのネットワークも、現地でちゃんと整備してるんですよね。
買ってからの不安が少ないって、やっぱり大事です。

​アメリカ車:いいクルマなのに「惜しい」​
一方で、アメリカ車も実は悪くないんです。日本で乗ると個性的です。
私自身、フォード・フィエスタやシボレー・ソニックみたいなコンパクトカーは、すごく“日本向き”だと感じていました。

でも、日本ではほとんど見かけませんよね。

理由は色々あると思いますが、
・サービス体制(ディーラー・部品供給)が整っていない
・日本の生活環境やニーズ(軽自動車・スライドドア・燃費重視)に寄り添っていない
・価格と装備のバランスが悪い(割高感)
こういった“ちょっとしたズレ”が積み重なって、買う人が減ってしまうんだと思います。

だから私は「いい車なのに、なんだか惜しい」と思ってしまうんですよね。
せっかく日本市場に挑戦するのなら、**“日本のこと、ちゃんと見てくれてるな”**と感じられるような姿勢が見えると、もっとチャンスがあるはず。

​テスラやジープの成功に学べること​
実際に、アメリカ車でも日本で受け入れられてる例はあります。
テスラは「車というよりガジェット」としての価値を提供し、
ジープは「SUV=オフロード×アウトドア」のイメージで独自のファン層を築いています。

どちらも共通しているのは、「ただ車を売るだけじゃない」というアプローチなんですよね。
車の性能だけじゃなく、 “その車とどう暮らせるか”まで設計している。
この姿勢こそ、今の時代の売り方なのかなと感じます。

​関税のせい?本当にそれだけ?​
トランプさんの発言を見て、「本当に関税のせいでアメリカ車が売れないの?」と私は疑問に思います。
だって、日本車は関税が高い国でもちゃんと売れています。現地に合わせて、作って、届けてるから。

つまり、「どれだけ現地の人の暮らしに寄り添えるか」が勝負なんじゃないかな、と。

​おわりに:もっと“日本に寄り添ったアメリカ車”が見たい​
私はアメリカ車も好きですし、日本市場でもっと活躍してほしいと思っています。
だからこそ、「もっと日本の道、日本の生活、日本の好みを研究して作ってみてほしい」と願っています。

関税の話ももちろん大切ですが、その前に“本気で売る気があるかどうか”が、問われているような気がします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.07.04 07:19:19


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: