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リスニング力をアップするには、英語をひたすら聞くよりも、ネイティブの速さで音読して 英語の脳内イメージを加速するのがいちばんです。加速音読のコツは、まず単語と単語の間をブツ切りにしないこと。自然体で加速しましょう。母音ではじまる単語は、その母音が自然と、直前の単語の最後の子音と結びつきます。さぁ、あなたもやってみてください。銀座ビジネス英語gymhttp://ginzagym.com
Jan 22, 2019
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銀座ビジネス英語gymの泉幸男です http://ginzagym.com「一喜一憂するな」と言いますが、わたしが自然に実践している方法。いいことがあると「チッ、こんなところで運を使っちゃったよ」と脳のなかでひとりごと。悪いことがあると「ま、こんなつまらないところで貴重な運を使う必要はないよね」と心に思う。これだけのことで、けっこう心は安定するものです。でも、新しいお客さまが来てくださったら、これはすなおに喜びますよ。「いいところで運を使った!」って。創業2年、新しいウェブサイトをご覧ください。銀座ビジネス英語gym http://ginzagym.com
May 9, 2018
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ネット上に拡散している「サンタクロース株式会社」のお話がおもしろかった。これを材料に大学の授業が1コマ成立してもおかしくない。 わたしが見たのはこちらのサイト:http://temita.jp/twitter/55192「小4娘がキャッシュフロー視点からサンタを疑いだした」(「小4娘」さんによる、かわいいイラストつき) ほんとうに小学4年生の娘さんが書いたものか、巧みな創作かはわからない。 推論をくりひろげるとき、ある間違いを「正」としたために、その辻褄(つじつま)合わせが第三者から見るとじつに笑えることがある。 天動説だって、地球を宇宙の中心に置いて太陽や惑星の動きを辻褄合わせて説明するために、じつに複雑な天球を想定するハメになった。 ≪拝啓 サンタさん私はサンタさんに多くのぎ問があります。最初私は、サンタさんは赤いぼう子と服を着て、トナカイに乗ってくる白いヒゲのおじいさんだと思っていました。でも大きくなるにつれてサンタさんへのぎ問がたくさんわいてきました。まずうちにはえんとつがないのにどうやって家の中に入ってくるのか不思ぎです。それにサンタさんの仕事はプレゼントを作ったり、買ったりしてとどけることだけれど、そのためのたくさんのお金はふ通のおじいさんだと用意できないと思います。トナカイが空を飛ぶのもまずありえないです。毎年お母さんは11月の終わりのころに小人から、プレゼントのリクエストを聞くために電話がかかってくると言います。でも私は、その電話をかけているのは小人ではないのではないかとうたがっています。≫ これがほんとに「小4娘」さんの作文だとしたら、母親への娘の信頼ぶりに敬服する。「ぎ問」があるというのも、「サンタさんはいます」という母親のことばをそれなりに信頼しているからだ。 小4生なりの理知が備わっていながら、サンタの存在を「正」としたために、その辻褄合わせのために小4生の大脳が動き始める。≪サンタさん、サンタさんは本当は子どもを喜こばせたい世界中の大金持ちの人たちがきふで作ったサンタかぶ式会社のぎょう者さんなのではないですか?毎年お母さんに電話をかけてくるのは、小人ではなくサンタかぶ式会社の新入社員の人なのではないですか?大人はみんなひっこしの時にサンタかぶ式会社に家のあいかぎをあずけているのではないですか? もしそうならサンタかぶ式会社のかつ動は、とてもすばらしいのでぜひこのかつ動をいつまでもつづけてください。≫ サラリーマンとしては、サンタクロースを「サンタ株式会社の業者」と推論し、御用聞きの小人(こびと)を「サンタ株式会社の新入社員」と推定しているのが、なんとも笑える。 この娘さんが大きくなったら、金持ちから寄付を募って心温まる方法で分配する NGO を立ち上げるかもしれない。これからも、まっすぐに育ってね! と応援したくなる。
Dec 24, 2017
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あけましておめでとうございます。 わが家の玄関の正月飾りをご披露したいと思います。 右の生け花は、小原流の免状をいただいている家内がいけたものです。壁の家紋は「丸に剣片喰(けんかたばみ)」。 置物は、伊予一刀彫の南雲(なうん)工房のものです。 「仲よし親子」は南雲工房の平成丁酉年のための新作です。 こちらも南雲工房の「福寄せ宝尽し」の小屏風と「招福獅子」です。 絵は、阿部清子さんの「残響」。これはお正月だからということではなくて、廊下の置き台にずっと出してあるものです。モデルさんが家内に似ていらっしゃるので。 鶏の置物は「和」―― これも南雲工房の品です。12年前の平成乙酉年のための作と思います。 このブログを家族が読んでいないから書きますけど、今年はスイスのバーゼルで開かれるアートフェアと、ヴェネツィアのビエンナーレに行ってみたいのです。これをいま口にしたら血を見るのは確実なので家では黙ってますけど、ドイツ語とイタリア語の勉強に秘かに馬力をかけています。 商社をやめて収入が激減しちゃったので家での立場が微妙に悪いわけですが、サラリーマンでなくなったメリットは、メリハリつけつつきちんと生かしていきたいです。 平成丁酉年、皆さまそれぞれに いい年になさってください。
Jan 1, 2017
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わたしが長年親しくさせていただいている松山市の伊予一刀彫・南雲(なうん)工房の西川南雲(なうん)先生の「酉」の一刀彫が、来年・丁酉(ひのととり)の82円年賀切手の図案に採用されました! めでたいことです。 南雲工房からは、平成16年・申(さる)年の50円年賀切手にも「三番叟(さんばそう)」の一刀彫が採用されています。 新作工藝が2度も年賀切手に登場するとは、尋常ならざる栄誉です。 この話題の酉の一刀彫は、↓ こちらのサイトで簡単にお求めいただけます。http://www.naun.co.jp/top.shtml「伊予一刀彫 南雲工房」ひのと「冠」(桐箱つき) 10,000円+税一番どり 6,000円+税福酉 3,500円+税 わたしが購入したのは、こちらの鶏一家のほのぼのした一刀彫です。仲よし親子 8,500円+税 お正月の慶びがまたひとつ増えました。「仲よし親子」を玄関に飾れるのが楽しみです。
Dec 12, 2016
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溝上憲文さんが オワッタ「ブラック上司」なら部下もオワル と題して一文を書いている。(1) 部下依存(上意下達型)上司(2) 「おれの背中を見ろ」上司(3) 独裁型上司(4) 「飼い殺し」上司という4タイプの上司像を挙げて解説している。 まずは自省から。ぼくは強いていえば (2) の「おれの背中を見ろ」型だったかも。 プライドが強すぎて上司への営業力(媚びを売るとか週末ゴルフとか)にとことん欠けた。事務能力はあったので、与えられた仕事を自己完結型に黙々とこなした。 たまに部下が来ても仕事を任せることができず、部下を育てるのが不向きの人間と見なされたようだ。 しかしこれだけは言えるが、ひとに物事を説明するのはうまいほうだった。 某役員やその傍仕えの人たちの見識の低さを軽蔑したのが自ずと伝わり、40代後半で半ば干されてデスクワーク業務に縛られた。 ヒマを持て余して、勝手に社内研修講師を始めた。「ガスタービンの仕組み」とか「プロジェクトファイナンス入門」とか。会議室を予約し、本部内の一斉発信メールで「研修やりますよ~」と参加者を募って。いわば、趣味の研修講師だった。 ほんとは部下を育てるのもほんとは上手だったのかもしれない。よくわからない。 * * * いっぽう、上司はどうかといえば、「飼い殺し」型だった。溝上憲文さんの解説を引こう。≪有能な部下を抱え込んで、使い倒すまで手放さない上司のことだ。ブラック企業ならぬ “ブラック上司” だがこのタイプの上司は多い、と指摘するのはサービス業の人事部長だ。「上司にとっては戦力となる兵隊が集まっていたほうが、自分にとっては楽だし、優秀な人材を囲い込みたがる人が多いのは事実。しかし、部下にとっては他の部門で活躍できる可能性があるのに、その芽をつぶしていることになる」例えば、部下が自己申告書で毎年異動希望を出してもずっと無視する。社内公募に応募しても「君はこの部署を背負っていく人間だ」といった甘言を弄して封じてしまうことすらやってのける。しかし、昇格することなく、本人も腐ってしまい、仕事に対する意欲も失ってしまう。≫ じつは入社後に英語の試験があったとき、点数が同期130余名のなかで1番だった。海外留学組よりいい点数だった。 語学力も事務能力もあったのだが、けっきょく海外駐在は入社3年目から6年目にかけての3年間の北京駐在だけだった。あとは東京本店に縛り付けられ、便利屋として重宝され続けた。じつはテヘラン駐在とニューヨーク駐在の話もあったのだが、便利屋として使おうとする人々によってつぶされてしまった。 振り返ってみると、やはり会社組織で上に上がっていくには、適度に鈍感、適度にオバカでなければならない。 ぼくは敏感すぎた。上に立つ者はぼくより見識のある人間であるべきだという理想論に支配され、それに当てはまらない上司のことは軽蔑し、それが自ずと上司本人にも伝わった。 批評家となるには それでよいが、組織人向きではなかったということだね。
Sep 9, 2016
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8月15日は「終戦」か「敗戦」か、と問うひとがいるが、わたしはこう位置付けている。 8月15日は「戦(いくさ)を終(お)える」ことを日本国が能動的に 決めた「終戦」の日。 そして9月2日がミズーリ号艦上で降伏文書に署名せざるをえなかった「敗戦」の日であると。 8月15日をもって「敗戦」というのは、まだ早い。 降伏文書署名後、日本のメディアに占領軍の苛烈な検閲が入り、新聞・ラジオは急速に異国の奴隷と化して現在に至る。 千島列島と樺太(からふと)でソ連軍の侵攻をはばむ祖国防衛戦争は、8月22日まで続いた。これも忘れてはならない。
Aug 15, 2016
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ようこそ足立区西新井のわが家へ! 玄関の飾りです。お猿さんは 松山市・南雲(なうん)工房 の「三番叟(さんばそう)」。アップで見てみましょう。じつは平成甲申年(16年)の年賀切手の図案にも選ばれました。お猿さんの飾りが、あとふたつ。まずは愛らしい「親子猿」をご覧ください。南雲工房のサイトを見ると、「三番叟」はありますが、この「親子猿」は売られていません。12年前の平成甲申年のために作られて以後、絶版になっているわけです。つまり「ヴィンテージもの」ということになります。わたしは南雲工房主宰の西川南雲先生にしきりに説いているのです。工藝品も「ヴィンテージもの」に価値がつく世の中にしていかないとダメですよと。「親子猿」はまさにそれに当たるのです。これまた今では売られていない「お山の大将」、名作ヴィンテージものです。と言いますのも、このお猿さんたちは動くのです。どうですか!今年も元気で、いきましょうね。
Jan 1, 2016
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10月15日夜、泉ユキヲの独演会【第5回国際派時事コラム・読者の会】の会場となる荻窪のブックカフェ「6次元」が、産経新聞で紹介されました! といっても、ノーベル文学賞の受賞者が決まる10月8日に作家・村上春樹のファンが集まって吉報を待ってたけど、残念でした~って記事なんですが。 でも、10月9日の産経28面に「6次元」の濃密空間が写真紹介されているのを見た瞬間は、オ、オ! と心のなかで声を上げてしまいました。 ちなみにわたし、村上春樹作品は『ノルウェイの森』くらいしか読んでいないので批評できないのですが、あのひとは時たま中国に媚びてみせたり、パレスチナに媚びてみせたりと、いわゆる朝日新聞にウケそうな発言をするので、好きではありません。 村上さんは まだ66歳ですし、ノーベル文学賞も そのうち まわってくるとは思いますが。 わたしなら、ノーベル文学賞の日本人受賞者としては国民詩人・谷川俊太郎さんを推しますがね。 日本の詩壇で「ひとり、このひと」といえば、谷川俊太郎さん。これは異論の少ないところではないか。世界文学入りする力のあるひとだと思います。 もうご高齢ですし、ぜひ谷川さんにノーベル文学賞をと思うのですが。 で、産経新聞の記事ですが、新聞紙上よりもネット上の記事のほうが詳しいので、消えてしまう前に そちらを転載させていただきます:(できれば、ネット上の記事を直接お読みください:http://www.sankei.com/life/print/151008/lif1510080036-c.html )≪産経ニュース 2015.10.8 20:59【ノーベル文学賞】「作品の魅力は世界共通」各国ファンもがっかり ハルキスト集まるカフェ「6次元」村上春樹氏がノーベル文学賞を逃し、肩を落とすブックカフェ「6次元」に集まった村上春樹ファン=8日午後、東京都杉並区(福島範和撮影) ノーベル文学賞が発表された8日夜、「ハルキスト」と呼ばれる村上春樹さんの熱心なファンが集まる東京都杉並区のブックカフェ「6次元」では、日本人のほか、英国、イタリア、香港、サウジアラビアなど各国から駆けつけたファンが、インターネット中継を見ながら受賞の瞬間を待った。午後8時すぎにベラルーシの女性作家、アレクシエービッチさんの受賞が伝えられると、「あー…」というため息が漏れた。香港からの留学生、ジョイス・ラムさん(25)は「今年こそ取れるんじゃないかな、と楽しみにしていたので残念ですが、村上さんの作品の魅力は世界共通。来年また楽しみに待ちます」。東京都の会社員、大高康範さん(46)は「来月にはまた新刊も出るみたいだし、来年までまた楽しみに待てる」と前向きに話した。店主のナカムラクニオさん(44)によると、同店では昨年から、英語でウェブマガジンを配信。海外のファンも来店するようになり、多い日には1日30人以上のハルキストが訪れる。ナカムラさんは「失望はない。村上さんは向こう数年で必ずノーベル賞を取る作家。期待して待ち続けます」と話した。≫
Oct 13, 2015
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配信コラム読者やFacebook・ブログつながりの皆さんに語る、泉ユキヲの講演イベントを4年ぶりに行います。仕事帰りの皆さんをターゲットに10月15日、平日夜に荻窪駅付近の隠れ家的スペースで開催します。 今回はビデオやパワーポイントもつかって、ぐっと分りやすく楽しめる仕上がりです。 【第5回国際派時事コラム・読者の会】1. 日時: 平成27年10月15日(木)夜7時半~10時2. 場所: ブックカフェ「6次元」 杉並区上荻一丁目10-3 2階 http://www.6jigen.com/map.html (↑このページをプリントされることをお勧めします。 オモテに看板が無いので、初めての方には分りにくい場所です) 3. 内容:(1) オープニングの謎のビデオ:ちょっと「サンダーバード」なビデオをお見せします。これは何でしょうのコーナー。「商社のお仕事」パート1です。(2) 近況報告:アーティスト支援活動を写真映像入りでご紹介します。(3) 間違いだらけの商社経営:昨年来、住友商事や伊藤忠商事のことを配信コラムで取り上げて、じつは後でとんでもないことにもなりました。ネットには書けないことをいろいろお話したいです。「商社のお仕事」パート2です。(4) 中国経済と欧州難民 ―― わたしは、こう見る: 為政者が、きれいごとにきれいごとを積み重ねているうちに、ほんらいあるべきところから、どんどんズレている。ほんらいあるべきところは、どこなのか。ビデオと写真映像入りでプレゼンテーションします。中国・韓国が歴史上の大きな転換点にあることを、就業人口の比率で説明します。日本のあるべき将来像も、参加者の皆さんと考えたいです。(5) ブックカフェにささげる泉ユキヲの読書メモ:最近読んだ秀逸本をご紹介します。4. 参加費: 3,000円を当日、カフェ入り口でお支払い。 (多少のお飲み物も用意します。)5. 参加申し込み先: 泉ユキヲまでメールをお願いします。 t-izumi@f5.dion.ne.jp
Oct 6, 2015
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今年3月24日に次女の卒業式があって、立教大学でOGのカルビー執行役員 後藤綾子さんが「百聞は一見に如(し)かずには、その続きがある」という話をしてくれた。百聞は一見に如かず 百聞 < 一見百見は一考に如かず 百見 < 一考百考は一行に如かず 百考 < 一行百行は一果に如かず 百行 < 一果ということなのだが、ホントかいな? と一抹の疑いをたずさえて帰宅した。 ネットで検索したら、聞 → 見 → 考 → 行 → 果 に言及したブログがけっこうあった。 ぼくは ひねくれてるから、すぐこんなことを考える。 百聞は一見に如かずで、百見は一考に如かずなら、万聞は一考に如かずでしょうか。百万聞は一行に如かずで、一億聞は一果に如かずでしょうか。 百聞ていどでは何ということもないかもしれないが、万聞レベルまで来ればそれだけで大変な意味がありそうに思える。一億聞ともなれば、人間技をはるかに超えていて、一果どころの騒ぎではない。 やはりこの連鎖は「百果は一聞に如かず」(=いくら結果を出したと誇ったところで、ひとの意見を聞く耳を持たなければ意味がない)という一文で循環連鎖に持って行ってこそ、はじめて完結するのではないか。
May 24, 2015
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俳優の高橋英樹さんは「駅弁は最低でも2つ以上買うと決めている」という。日経の折込別刷りの「日経23 plus+」(平27・4)の散策同行インタビューに出ていた。≪私独自のルールとして、駅弁は最低でも2つ以上買うと決めています。以前、台風の影響で駅と駅との間で列車が止まってしまったことがありました。10時間近く動かず、おなかが減りましたが、駅弁を2個用意していたおかげで大丈夫。備えあれば憂いなしです。もし食べられなかったとしても、お土産として役に立つ。到着した街で会った方に『これ、東京の駅弁です。よかったらどうぞ』と渡すと、みんな喜んでくれる。そんな楽しみもあって、複数買いを続けています。≫ 茶々を入れるみたいになるが、高橋英樹さんがくれるから喜ぶのだよ。 ぼくがこれをやったら「は? 駅弁?」と困惑されるだけだろう……。 高橋英樹さんが美術館巡りが好きというので、とても近しく感じた。≪若い頃は海外旅行へ行くと、ブランドショップばかり回っていましたが、現在はもっぱら美術館巡りです。じつは60歳のときに原因不明のめまいに襲われ、仕事に対する意欲を失いかけたときがありましたが、そのときに私より年長の画家に出会いました。彼の作品にすさまじいエネルギーを感じ、私もまだまだ頑張れるって思いましたね。偉大な画家の作品は人を動かすエネルギーのかたまり。皆さんもぜひ美術館や展覧会に足を運んで、優れた作品をじっくり鑑賞してください。≫ 高橋英樹さんは昭和19年生まれだから、ぼくより15歳上だ。 画家や俳優は高齢でも軽やかに見えるものだがそれは、年上だからとふんぞりかえらないひとがダイナミックに生きて社会の第一線に残るからだろう。 画家や俳優でも、年功でふんぞりかえるようなひとは、老いさらばえて消えているはずだ。 駅弁を渡して喜んでもらうことを楽しむ心持ちが、高橋英樹さんをいつまでも生き生きとさせているのだと思う。
May 12, 2015
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大みそかの門をくぐると、生まれ変わって朝になるそんな気分が大好きで、ことしも迎えたお正月わが家の玄関を飾る松山市の南雲(なうん)工房の伊予一刀彫 春には満を持しての「語学のコツ」本を大手の出版社から新書で出していただきます。インターネットをうまく使って学ぶ方法や、いろんな外国語に取り組んだエピソードなど、多彩な内容です。 これを何とか正月休みじゅうに仕上げて編集者にお渡しすべく、かなりなプレッシャーでしたが、目途がついたのでこうしてブログを書いている次第です。 昨年の夏は8人の仲間たちと朗読劇のミニ公演を行いました。演目は夏目漱石の小説『それから』をわたしが台本に仕立てたものでした。 ことしは芥川龍之介作品を取り上げたいと思っていますが、4月くらいまで「語学のコツ」本で忙しいので、やるとすれば秋ですね。銀座・京橋ないし神楽坂あたりの画廊でやってみたいものです。 さあ今年はどんなアートが待っているのでしょう。画家の皆さんとの出会いと再会、楽しみにしています。 うちは、上の娘がウェブデザイナー、下の娘も春から証券会社で働きはじめます。ひと安心。 下の娘は今夜からエジプトへ5日半の弾丸ツアーです。
Jan 3, 2015
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愛媛出身なので、この季節になると段ボール箱でみかんを送ってくださるところが何軒か。みかん箱が届くと、心がけていることがあります。みかんを1個ずつ箱から出して触り、硬さでよりわけていきます。硬いもの、皮に弾力が出てきたもの、やわらかくなったもの、皮がやぶれたもの。アボカドと同じく、蜜柑もだんだん柔らかくなって食べごろの時期が来るのです。よりわけながら「長旅おつかれさまだったね」と声をかけたい気持ちになってきます。硬いものから段ボール箱に戻していく。箱の上のほうに熟れてやわらかくなった蜜柑が並びます。こうすると、最初から最後まで食べごろの蜜柑が食べられます。■ 蜜柑が教える3ヶ条 ■これをやらずにいると、最初のうちに手にとった蜜柑がまだ硬くて酸っぱいことがある。いったん酸いみかんに当たると家族じゅうが敬遠しだす。なかなか売れず、そのうちカビで真っ青(さお)になったのを発見して「ぎゃ~~っ!」ますます蜜柑は売れず、いつしか乾燥してスカスカになり……ということに。だから、段ボール箱が届いた日にちょっと時間をかけるのは、だいじなことなのです。*これって、みかんに限らない。箱から1個1個取り出し、手触りでよりわけるプロセスは、いわば「ものごとに取り組むとき、まずは広く浅く全体像をつかみ、自分の基準で問題点をよりわける」。その時点で傷んでいたり熟れすぎの蜜柑は、すぐに別置き。「とにかくまず応急処置をして、傷がひろがらないようにする」。硬い蜜柑から柔らかいものへ、下から上へと並べ替える。「しっかり優先順位をつける。時期尚早はダメ。後手(ごて)にも回らぬよう」。
Dec 20, 2014
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うちの彼女がふらふらと歩いてきた。「今朝は変な夢を見たわ」「どんな夢?」「あのね、なぜか中国にいるのよ。わたしたち、2階建ての家に住んでるんだけど、1階に下りて行ったら家の中を電車が走ってるの」「すごい家だね」「その電車がね、横があいてて中が全部見えるのよ。中が全部見える電車が走ってるの」「すごくシュールじゃん。アートしちゃってるよね。そういう絵って、あると思うよ。全然、変じゃないよ」「そうかしら。でも変な夢だったわ」「アートファンとしては、奥さんもシュールな夢を見てくれるって、自慢の奥さんだなぁ」*ぼくのもっとも思い出深い夢。ウルトラマンになって飛んでいたら、エネルギーが切れてきた。だんだん低空飛行になってくる。太陽の光を浴びてエネルギーを補給したいが曇り空だし、高くまで飛ぶ力はもうない。地上に降り立って、路地裏で新聞紙に火をつけると、胸のカラータイマーのところに持っていった。太陽光線の代わりに、新聞紙の火でエネルギー補給をしようというわけだ。たしかに、太陽光線を浴びるより、体のすぐそばで物を燃やしたほうが多量の輻射熱を浴びることになる。その意味では実に論理的な行動だが、新聞紙を燃やしたていどのエネルギーで空を飛ぼうとするとはね。で、夢のなかでぼくは新聞紙の焔(ほのお)ですこし元気になると、シュワッチと飛び上がった。からだは浮いたが、飛びかたはガクガクしている。ものの10秒とたたないうちに、また地上に降りざるをえなかった。この辺だけ、妙に論理的だ。せっかくウルトラマンになったんだし、どうせ夢なんだから、縦横無尽に飛び回れば楽しかったのにと思うが、脳は夢ひとつにもいろいろと足枷(あしかせ)をはめてくる。
Dec 13, 2014
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平成21年に、企業経営者・秋元征紘(ゆきひろ)さんが佐々木かをりさんとの対談でこんなことをおっしゃっていて、ビビッときた:≪佐々木 秋元社長にとって、勝者とはどういう定義ですか?秋元 勝者っていうのは、自分がまずここへ行きたいという勘が優れている人ですよね。こうなったらいいな、とか誰でもふっと考えてるようなこと、電車の中でもいいんですよ。それを考えて、今度こんなことしたいと。たとえば、今度ハワイに行きたいとかですね、あるいはオーストラリアに行きたいとか、パリに行きたいなとか、それもいいと思うんですよね。「こうしたいな」と思うものが、そういう感じでパッとひらめく。非常にプアなことを考える人と、「●●したいな」という “objective(目標)” を設定できる人がいますよね。この差だと思うんですよ。これは何かというんですけど、遊んでいる人たちですよね。好きなことをやっているということ。それはマニアックにやるということではなくて、好奇心をうんと持ってやるということ。絵でも音楽でもなんでもいいんです。日本の場合は誤解があって、そうすると深入りしすぎちゃう、「オタク」になっちゃうんです。オタクになる前に、もうちょっと広く見てね、「これはいいな」「あれはいいな」と、いいものを見つける目を目を養うというかね。そうすると、それを夢見ますよね。それに対して常に行動できる、しかもタイムリーにね。佐々木 どうやって鍛えるんでしょうね。いろんなものを見る?秋元 やることじゃないですか。スポーツなんかそうじゃないですか。見てたって駄目ですよね。≫
Aug 30, 2014
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むかし電力関係で間違ったことを配信コラムに書いた。悔やんでいる。太陽が雲に隠れて太陽光発電の出力が落ちても、そのあおりで電車が止まったりしないのはなぜか。多少の余裕を見込んで多めに発電し、刻一刻、余った電気は捨てているのですよ~、てなことを書いた。全くの間違いで、お恥ずかしい限り。申し訳ありません。教えて! goo の 「余剰電力の活用 or 処分方法に関し教えてください。」 が、正しい答えを上手にまとめてくれているので、ご参考になさってください。世の中の電力 「消費」 量は、刻々と変わる。気温が上がれば空調を使いだし消費量は増えるし、工場の操業が終われば電力消費は減る。電力 「供給」 側の不規則な変動もある。発電所の事故がいちばん深刻だが、太陽光発電や風力発電の雲まかせ・風まかせもやっかいだ。それでも電力ネットワークの全体としては、「消費量」に「供給量」が常に限りなく一致するように、発電所の出力を刻々と調整している。一致させないと、周波数や電圧がブレてしまう。出力調整は、発電設備の自動制御による微調整と、電力のプロが需要予測を行って発電設備を計画的に立ちあげたり停めたりする手動対応を組み合わせておこなっている。電気新聞に、出力調整の実際のようすが書かれているので、ご紹介する。「中給」というのは、中央給電指令所の略だ。電気新聞 平成26年7月14日3面≪関西電力エリア 「原子力ゼロ」の夏安定供給へ中給奮闘 経済運用面では厳しさも関西電力は7月10日夕、中央給電指令所(中給)を報道陣に公開した。中給は電気の消費と発電のバランスを監視し、エリア内の周波数と電圧が適正に保たれるようにコントロールする安定供給の要(かなめ)だ。「原子力ゼロ」の夏を迎えて供給力が限られる中、24時間態勢で業務にあたる社員は「次にどんな対策を取るか、常に念頭に置いている」(木谷博昭・中央給電指令所長代理)と緊張感が絶えない。関電では突発的なトラブル時を除き、周波数が60±0.1ヘルツ以内に収まるよう管理している。空調のオンオフなど短周期の変動は、発電機が自ら周波数を検出して出力を調整する「ガバナフリー制御」で対応するが、数分~十数分の変動には中給から信号で発電機を自動制御する。より長時間の負荷変動に対しては、需要予想と実績の差から2時間先までに必要となる発電量を予想し、最適な運転出力を算出して3分ごとに発電機に信号を送る「経済負荷配分装置(ELD = Economical Load Dispatching)」で調整する仕組みとなっている。ただ、自動化されたシステムだけでは時々刻々と変動する状況には対応できない。例えば、夏場の朝にはオフィス・住宅の電灯、空調や工場の生産ラインなどの立ち上げが重なり、5時間ていどで関電エリアの供給力のおよそ3割にあたる発電機を一気に立ち上げることもある。こうした状況では、発電所に連絡し前日までの需要予測に基づいて予定していた起動を早めるなどマニュアル(手動)対応が必要。 〔後略〕≫
Jul 16, 2014
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「象牙海岸」 についてのぼくの記憶は昭和45年の大阪万博にさかのぼる。展示国のなかに 「象牙海岸」 という名の国があって、「アフリカの国だから漢字は使っていないはずなのに、なぜ漢字で象牙海岸と書くのだろう」と不思議におもって親に聞いたら「ヨーロッパ人が象牙をいっぱい取ったから象牙海岸なんだ」と言われて、「ぼくの質問のポイントはそこじゃないんだ」と思って黙ってしまった。親との距離がまた1センチくらい離れた。コート・ジボワール Cote-d’Ivoire というフランス語の翻訳が 「象牙海岸」 だが、独立するときに、せっかく独立するのだから、殖民地歴丸出しのフランス語命名でなく地元の地名を採用しようという発想はなかったのだろうか。その対極の発想として、うつくしくはないし、ぼくは奨めないけれど、コート・デスクラーヴ Cote-d’Esclave という命名をして永遠の当てつけをする手もあったかもしれない。「奴隷海岸」。= = =ここまで書いてウィキペディアで 「奴隷海岸」 を引いたら、Slave Coast を表示した古地図があった。Wikipedia 上の画像ファイル名には Guinea map 1725 とあった。ナイジェリアのラゴスを東の起点として、ベナンあたりまでが Slave Coast と命名されていたわけだ。その西のトーゴとガーナあたりが Gold Coast とあり、いまのコートジボワールとリベリアの東半分くらいが Ivory Coast だ。その西側に Grain Coast がある。いっぽう、こちらは英語版やロシア語版に掲載の地図 (1729 年ないし 1736 年の古地図らしい)。Ivory Coast の文字はなく、コートジボワールのあたりも Grain Coast とある。ワールドカップ初戦で敗退したおかげで、調べものをしてしまった。
Jun 15, 2014
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昨年の 「三島由紀夫篇」 に引き続き、今年は夏目漱石の恋愛小説をお芝居に仕立てました。朗読と同時進行で2日間にわたり画家にライブペインティング (即興画制作) を行ってもらい、6月21日公演の最後にオークションに掛けます。ピアノ生演奏つきです!ライブ ペインティング × ドラマ リーディング第2回 朗読劇画 夏目漱石篇公演日時:6月20日(金) 18:30~20:00 6月21日(土) 15:00~16:50 (作品オークションも実施)場所: The Artcomplex Center of Tokyo(新宿区大京町12-9) http://gallerycomplex.com/access/index.html東京メトロ丸の内線 「四谷三丁目」 駅 出口1から徒歩7分JR総武線 「信濃町」 駅から徒歩7分B1F 奥のミニステージ (自由席) (無料です。カンパ大歓迎)昨年のようす:1日目、北林憲次さんと井上久美子さん2日目、ピアノは元田健太郎さん。うずくまって絵を描いているのが石田真吾さん絵師: 石田真吾 (京都造形芸術大学 映像・舞台美術学科卒)作曲・ピアノ演奏: 元田健太郎 (東京藝術大学音楽学部卒)演目 (夏目漱石 原作、泉ユキヲ 脚本):「それから」 漱石の恋愛小説の最高峰、代助と三千代の物語です。友情を履き違え、恋する三千代を友人の平岡に譲ってしまった代助ですが、どうしても三千代をあきらめきれず「自然の昔に帰るんだ」と決意します。その決意とは?「夢十夜」より「こんな夢を見た」 で始まる漱石の幻想短篇集 「夢十夜」 から、3つのお話をお送りします。背中に背負った謎の小僧。死にゆく女と白い花。庄太郎を追いつめる豚の大群!<出演>北林憲次、井上久美子、松浪淳平、宮中はるか、張替有里子、村松恵子、泉ユキヲ主催: 美術愛好任意団体 「美樂舎」 (企画責任者: 泉ユキヲ)皆さまのおいでをお待ちしております。このイベントは、The Artcomplex Center of Tokyo で開かれるアートフェア ACT ART COM “Art & Design Fair 2014” のプログラムとして、美術展覧会場で開かれるものです。アートフェアは以下の日程で開かれています。朗読劇イベントの前後に、数十人の画家の絵やイラスト作品も楽しんでいただけます。<アートフェア開催日程>6月19日 (木) 11:00~15:00 (初日の15:00以降はVIP招待時間)6月20日 (金) 11:00~20:006月21日 (土) 11:00~20:006月22日 (日) 11:00~17:00
May 29, 2014
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家でコーヒーを飲むとき、いったん分量どおりに作ったものを水道水で2倍に薄めて飲んでいる。いわゆる、場末の喫茶店のアメリカンコーヒーである。(ごめん、場末のアメリカンは、お湯で薄めるんだよね。ぼくのは水道水。)うちの彼女は分量どおりのコーヒーを豆乳で2倍に薄めて飲む。薄めて飲むのは同じなのに、ぼくは彼女に 「コーヒーを水で薄めるのはおかしい」 といつも批判されている。さて、最近やっていること。いわゆるフタつきのアルミ罐(かん)がありますね。あれにこの薄めたコーヒーを入れて会社に持っていって飲んでいるのです。罐コーヒーを買うよりエコであることは言うまでもありません。エコロジカル。ぼくは会社の喫茶スペースで午後2時ごろ、眠気覚ましに150円でコーヒーを 「マイ・カップ」 に入れてもらうことが多かったのですが、それも不要になって、エコノミカル。コーヒーもエコです。じつは会社へは2罐もっていきます。1罐だけだと、午前中に飲みおわってしまうので。
Jan 24, 2014
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きょうも蜜柑が段ボールでうちの彼女の実家から届きました。とかく蜜柑は届いて1週間もすると、箱のなかで青かびだらけになったのがあったりして、「ギャッ!」 ということがあるものです。数週間過ぎた売れ残りはスカスカになってきて、おいしくありません。ところがですね、去年あたりからぼくは目覚めました。いい方法なので、皆さんにも伝授します。*長旅をしてきた蜜柑を箱から1個1個出して触り、いつくしんでやりましょう。「まだ固いもの」 「食べごろの感じ」 「やわらか~い箇所あり」 に3分類します。「まだ固いもの」 を箱の底のほうに戻し、次に 「食べごろの感じ」 の蜜柑をその上に載せていきます。「やわらか~い箇所あり」 の蜜柑の中から特に危ないものは、即、食べましょう。電気炬燵(こたつ)の上の果物入れに直行です。こうするとね、最初から最後までおいしく食べられるので、蜜柑の無くなり方もハイペースです。「まだ固いもの」 は、箱のなかでも青かびは生えません。箱からとり出す頃には、これも程よく熟れて食べごろになっています。
Jan 12, 2014
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うちの上の娘が、今頃になって「年賀状出すことにしたけど、葉書あまってない?」 あるわけないだろ、と言ってから、ちょっとかわいそうになったので賀状に使えそうな絵ハガキを探して持って行ったら、PC ですでに賀状をデザインしている最中だった。 ウェブデザイナーだからね。 「年賀ハガキはどこで売ってるかな?」「ちかくの、ポストの前の酒屋で売ってるよ」「割引セールとか、してないかな?」「あのな、かまぼこじゃないんだから!」* * * 年賀状、ことしわたしは280枚ほど出した。うち200枚以上が美術関係の人たち (画家、画廊経営者、コレクター仲間)。 画家からの賀状のなかには、すばらしい版画のものなどもあり、これが楽しみですね。
Jan 5, 2014
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謹んで新年のお慶びを申し上げます平成甲午年。今年の干支(えと)絵も、上の娘がパソコンで描きました。社会人1年生のウェブデザイナーです。下の娘は大学の社会学部3年生。目下 就職活動中ですが、親にはまったく相談なし。それも結構。いろんな業種に首を突っ込んでいますが、傍で見てると商社だけは避けてますな (笑)さて、わたしですが、昨年6月の三島由紀夫作品 (「卒塔婆小町」 「大障碍」) に引続き、今年も6月に夏目漱石作品の朗読劇とライブペインティング(即興画)、ピアノ演奏の協同企画を The Artcomplex Center of Tokyo で開催いたします。 「草枕」 「それから」 「明暗」 などのセリフをわたしが再構成して台本に仕立てる積りです。演出者および役者も兼ねて。語学の方は、ラテン語とトルコ語に力を入れています。トルコ語は3度目の正直。昨年11月の半ばに火がついて、とにかく今回は “離陸” を果たそうと、集中しました。大人買いした教科書を4冊読んで、5冊目の Teach Yourself Turkish が読了まであと7ページというところで年明けとなりました。長年の懸案の 「語学のコツ」 本を、今年こそは書きあげたいものです。心の健康を支えてくれる うちの彼女と、そして天才犬 ココ にも感謝感謝の毎日です。* * *毎年正月には、購読している産経・日経に加えて、読売・毎日・朝日・東京 (中日) の各紙も北千住まで出向いて買い、6紙の元旦社説を比較評論するコラムを書いてきたのですが、今年からは止めにします。元旦各紙買いは父の習慣でした。大学4年のとき父が亡くなって、その習慣を引き継いだわたしでしたが。昨年は各紙が 「公器」 のタテマエを捨てて公然と新聞社自身の “機関紙” となった年でした。新聞の記事という記事が、社内的な 「いいね」 をアテにして書かれ、いわば Facebook 化したのかもしれません。新聞は昔から公平中立や不偏不党ではなかったが、それでも従来は事実の全体を見据えて書くことがタテマエとされていました。そのタテマエがなくなり、上司の顔を見ながら記事を書き編集することが当然の美徳となった。たぶん、新聞がブログ化したのですね。元旦の各紙と付き合うのも、もう止(よ)そう。朝日や東京新聞の珍妙社説を読む苦行からおのれを解放し、ふっきれて ほっとしています。もっと有意義なことに時間を使うことにします。ことしも楽しい1年にしていきましょう。
Jan 1, 2014
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画廊の記帳をひとが見たときにパッと目立つように、10月末ごろから 「泉ユキヲ」 と書くことにした。ブログ上の名前も、メルマガ 「ニュース英語の句動詞」 の発行人名も 「泉ユキヲ」 に変えた。書く自分もはじめは違和感があった。画廊で記帳するときもつい 「泉幸…」 と書いてしまったものだ。靖山画廊で、褒め上手の美人ギャラリストの佐甲朋子さんから 「あ、名前変えましたね。ユキヲって、いい感じ」 と言ってもらった途端に吹っ切れて、違和感がなくなった。ユキヲの記帳を始めてから、さぁて、ユキヲ宛ての郵便はいつ届きはじめるかなと思っていたら、11月21日付の消印で記念すべき第1通、Gallery b. Tokyo 櫻井美佳展の訪廊御礼葉書だった。11月24日付の消印で第2通も来た。ちなみにぼくには2つ筆名があって、詩人としては南川 航(みなみかわ・こう)。大学1年のときに出した詩集につかった。ウェブ上で読める:南川 航 『ハイウェイの木まで』俳人としては伊澄航一(いずみ・こういち)。これを使ったのは俳句会に投句していた10年前のころだ。そのころの俳句も、ウェブ上で読める:伊澄航一俳句館また詩人を再開しようかと思い始めているが、次の詩集は泉ユキヲ詩集にするつもり。いちいち 「これって、ぼくです」 と説明するのが面倒なので、南川 航は止めようと思っている。
Nov 28, 2013
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「グローバル人材の育成」 という掛け声が最近のはやりである。「グローバル人材」 を語る集会や記事がいろいろある。噴飯ものなのは、寺島実郎のような非常識人がグローバル人材を語る側に回っていること。非常識人は互いに引き合うものらしく、寺島実郎氏がタッグを組んだのが鳩山由紀夫氏だった。ひとに媚びる目線が身上のこの二人の非常識によって日本外交は大迷走し、後始末がいまだに終わらない。「グローバル人材」 からもっとも遠いひとの見本が、寺島実郎氏。事実が証明している。(彼は元商社マンを売りにしているが、経歴を見ればわかる通り、商社前線の実務経験はまったくないひとだ。)*ではどういうひとがグローバル人材を語れるか。ことし6月に亡くなった一流の実業家・諸橋晋六さんのことばを引こう。平成8年2月に社員に向かって語りかけたことばだ。当時は 「グローバル人材」 などという用語じたい存在しなかったが、いまこれを読むと正にグローバル人材の要件を的確に語っている。≪我々はみんなコモンセンスを持っていると思います。でね、コモンセンスって、日本語の 「常識」 以上に、いろんな判断力とか、経験をちゃんと こなして、ものを正確に見るのがコモンセンスだと思うんですけどね。コモンセンスを持ちましょう。それで、そのコモンセンスを貫くためにはね、相当なファイティング・スピリットが要りますよ。変な妥協をしない、変なふうに曲げないためにはね。自分の作ったコモンセンスでいいです。コモンセンス何だって、いちばん言いにくいものなんですけれども、自分の考えてるコモンセンスを貫いて実行に移していこうって、そういうファイティング・スピリット、それは持ってもらいたい。それから、最後はね、健康ですよ。からだは、気をつけなさい。自分なりの体の鍛え方ね、そういうことで、何しろ健康を維持する、健康を強くする。そういうことをしないと、いま言ったコモンセンスも守れないし、コモンセンスで行動することもできない。だから、非常に口幅ったい言い方かもしれないけれど、・ コモンセンスを持とう・ これを貫く、ファイティング・スピリッツに近いような負けじ魂を持っていましょう・ で、それをまた貫くために、健康でいようと・ それで、愉快に今年を過ごそうと、こういうふうに思います。≫キーワードを英語で並べるならCommon SenseFighting SpiritHealth and Cheerfulnessこの3つが連関して、互いに支え合っている。1つだけではダメ。2つだけでも足りない。付け加えるなら、技術論的には英語と会計学もグローバル人材の不可欠要素だとは思う。しかし、グローバル人材の本質は諸橋晋六さんのことばに集約されるのではなかろうか。
Oct 29, 2013
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10月1日の昼休み、東京国際フォーラムの北側にとまっていたトラック。「ブッチャケトマト」 と読めるんですが、 「プッャチケトマト」 です。脳の中ではカタカナを1字1字読まずに、一目読みすべく文字順を入れ替えて認識している自分に気がつきます。自動車側面の右側に横書きで書くとき、こういう表記があります。車が走っているとき、先頭にある文字から読んでくれ、という発想。だけど、拗音の 「ャ」 と促音の 「ッ」 が重なったコレを、トマトケチャップと読めというのは、いくらなんでもムリだよね。塗装屋さんから車が届いたとき、依頼主の 「社会式株品食屋山」 さんもびっくりしたんじゃないかな。
Oct 3, 2013
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愚者と天才の違いは、天才には限度があることだ。 ─ アルベルト・アインシュタインたしかに、愚者は、底なしだ。「救いようのない天才」 はないが、「救いようのない愚者」はいる。 カネで幸せを買えないと言うやつは、買う場所を知らないだけだ。 ─ 出所不明「買う」 という動詞に幻惑されてはいけないのさ。カネで幸せを 「実現する」 のさ。 心臓発作が起きる一番最悪なタイミングは、ジェスチャーゲームの最中である。 ─ デメトリ・マーチンこれは笑った! たしかに、ホントの心臓発作が襲っているのに、みんな、心臓発作のフリをするジェスチャーなのだと思って、取り合ってくれないうちに亡くなっちゃうかも。 もし自分の上司がバカだと思っているなら、その上司が賢かったら仕事がなかったと思え。 ─ ジョン・ゴティ似たようなことを、ぼくも先輩に言われたな。「メーカーの担当者がどうしようもないバカだとしても、怒るな。そういうバカがメーカーの担当者だから、商社マンには仕事がある。もしメーカーの担当者がみんな優秀だったら、商社はいらないんだ」 子供が生まれると最初の12ヶ月は歩いたり話したりすることを教えるが、次の12ヶ月は黙ることと座ることを教える。 ─ フィリス・ディラーそうだよね。1歳から2歳のホモ・サピエンスは、怪獣さ。 Sex するのに女性は理由、男性は場所がいるだけだ。 ─ビリー・クリスタル女性が自分で自分を納得させられるようなロジックを、ぼくが作ってあげないとね。 バスを待っていて、誰かが 「もうバスは来ました?」 と尋ねてくる。もしバスがすでに行ったなら、オレがそこにいると思うのか? ─ ビリー・コノリーごもっとも。このヴァリエーションが作れそうだな。どこかで考えよっと。以上、http://labaq.com/archives/51137974.html「名言? それとも迷言?」 ユニークだけど妙に感心してしまう23の格言に挙げられた寸鉄句に、コメントしてみました。なお、出元のブログが正確な引用をしているか、ぼくはまったく確認してません。
Jun 9, 2013
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絵画と演劇のコラボ・イベントを開催します。三島由紀夫の戯曲朗読と同時進行で、京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科出身の石田真吾さんがライブペインティングを繰り広げます。どんな展開となるか、とってもたのしみです。作品は、イベントの最後にオークションを行い販売します。イベント内容:ライブペインティング (即興画) 石田真吾 京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科卒 【参考】 石田真吾さんの作品: 「心の平和 Peace of Mind」 「紅白絵図」 「化鳥風月」ドラマリーディング (朗読劇) 三島由紀夫 作 「卒塔婆小町(そとばこまち)」 (昭和26年作品) <出演> 泉 幸男、北林憲次、井上久美子、張替有里子、宮中はるか <作曲・ピアノ演奏> 元田健太郎 三島由紀夫 作 「大障碍(だいしょうがい)」 (昭和31年作品) <出演> 岸田 茜 (トムプロジェクト所属)、張替有里子、泉 幸男、宮中はるか、井上久美子 <作曲・ピアノ演奏> 元田健太郎 日時:6月22日 (土) 午後3時~5時 (4時40分ごろから作品オークション)自由席です。座布団・椅子の数が限られているため、立ち見もご了承ください。公演は、現代アートの展覧会場を臨時にお借りして行います。会場を徘徊してアート作品も楽しみながら、朗読劇を耳で聴き、ライブペインティングの進み具合を眺めるのはいかがでしょう。なお、公開稽古 (ゲネプロ) を6月20日(木)夜6時40分からVIPオープニングパーティー開催中に行いますが、観覧にはVIP券が必要です。場所:The Artcomplex Center of Tokyo (新宿区大京町12-9)地下1階、ACT ART COM 2013 - Fresh!! (25歳以下のアーティストの現代アート作品展示ブース) の一角のミニステージで行います。料金:無料。カンパ歓迎です。千円カンパごとに、画家サイン入り 「もくロック」 進呈。6月22日5時半から打上げパーティーあり (参加費はカンパ込 7,000円)。主催:美術愛好任意団体 「美樂舎」(本企画の責任者: 泉 幸男)
May 6, 2013
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≪おはようございます。きょうは北朝鮮最大の祝日である、故キム・イルソン首席の誕生日です。≫きょう平成25年4月15日のNHKの朝7時のニュースが、この一言から始まった。いやぁ、おどろいたね。自分が朝鮮人になったかとおもったよ。公共放送がいきなり「きょうは朝鮮の祝日です」の一言からはじまるんだからね。こうして倭人の公共放送を乗っ取れて、金正恩(きん・しょうおん)も目的を達せられたんじゃないの?「だから朝鮮のミサイル打ち上げが今日あるかもしれない」 という報道の前口上(まえこうじょう)なのだが、ともかく NHK の担当ディレクターは朝7時のニュースを金日成(きん・にっせい)さまに捧げることができて、うれしくて勃 起してただろうね。
Apr 15, 2013
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土器の用途の中心は、まず煮炊きだろう。お湯を沸かす。食べ物を煮る。ところが学者諸氏の通説は 「氷河期を乗り越えるため食料の貯蔵などに使っていた」 というものだという。(日経、平成25年4月11日38面)縄文人が土器で鮭などの魚を煮炊きしたらしいというのが “大発見” としてニュースになったのには、こちらがビックリさせられた。縄文土器の焦げ跡に魚の脂質が含まれていたのが、学者にとっては大発見だという。穀物や木の実などの貯蔵には、草木の繊維を編んでつくったザルや袋を使うのが合理的だ。そういうものは朽ちるまで使われ、最後には燃料として燃やされたろうから、残らない。いっぽう土器は、作るのにたいそう手間がかかるし、倒せば割れる。穀物や木の実の貯蔵には向かない。お宅で、お米を瀬戸物の入れ物に入れて保管してますか?ありえない!紙の米袋かプラスチックの容器 (=古代ならザルやカゴですな) か、木箱に入れるのが自然ではないか。つくるのに手間のかかる土器でなにをやるかといえば、草木の繊維でつくった容器ではできないことをやるのである。それって、煮炊きに決まってるじゃないの。学者諸君は、古代人が鮭などの魚をどうやって食べていたと思っていたのだろう。ひたすらナマで食べていたと思っていたのか?焚き火の脇に串刺しの魚を立てて焼き魚にすることしか古代人は思いつかなかったと思っていたのか?土器を作れる古代人が、土器で湯を沸かすことを思いつかなかったはずがない。湯があれば、それでもって魚や野原の葉っぱをゆでてみるだろう。食べやすく、保存しやすくなるから、そういう知恵はまたたく間に広まり伝承される。それがあたりまえだと思う感覚がない学者諸君って、どういう頭をしてるんだろう。
Apr 12, 2013
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わたしの出身の愛光学園の関東地区同窓会の案内が来た。この種の催しに出るのは時間の無駄なので決して出ないのだが、往復葉書の往信の呼びかけ文が伊予の「よもだ」を はきちがえているのが腹にすえかねた。曰く≪愛だ、光だ。「よもだ」 を取りもどせ。世界はカオスの中に投げ出された。関東は3.11以来、軋み続けている。愛の潤いと光の鮮やかさだけでは、さまざまな想いを繋いではいけない。人と人の間に、「よもだ」 という遊びがなければ歩み寄りは難しい。いまこそ、「よもだ」 を私たちの手に、強く、もう一度、集まろう。≫なんだよ、これ。羞恥心というものがないね。こういうギラギラした自己主張こそ、「よもだ」 の対極なんだよ。「よもだ」 云うんは、ちょっと人と調子が外れとったり、人が言わんようなことをヒョッと言うてみたりしたときに、周りのもんが「おまえは よもだじゃのぉ」と云うんが 「よもだ」 じゃがね。自分から「わしはよもだじゃけんの」云うときは、おだやかに半分独り言みたいに言うんが 「よもだ」 よ。同窓会案内を書いたもんは、その辺が分からんけん、「よもだを取りもどせ」みたいなこと書くんよ。そういう偉そうなこと言い出したら、もう 「よもだ」 じゃないんよ。往復葉書の返信に、こう書いて出した。≪幹事会の方々に認識いただきたいが、「よもだ」 というのは声高に自ら 「わしはよもだじゃ」 と主張するものではない。他の人々に 「よもだ」 と言われても黙って笑っているのが 「よもだ」 である。「よもだ」 をはきちがえてはいないか。猛省を求めます。≫とまぁ、こういう真面目くさった葉書を受け取ったときにも、一言「よもだじゃわい」と言って受け流すのが、よもだの本質である。
Apr 7, 2013
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6月20日 (木) の18:30からと、6月22日 (土) の15:00から、新宿区大京町の The Artcomplex Center of Tokyo で、ドラマリーディング+ライブペインティングのイベントを行います。ドラマリーディングの演目は、三島由紀夫 「卒塔婆小町」 ほか2篇となっております。泉は、老婆小町役です。ほかに4名の皆さんに出演してもらいます。著作権事務所からもお許しをいただいたので、ほっとしています。詳しくは、また改めて。
Feb 25, 2013
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日経2月16日の土曜版が、「ドライヤーお灸」 というやり方を紹介していた。やってみると、なかなかいい。あとで、記事の引用をここに載せます。要は、伝統的にはお灸をするはずのツボに、ドライヤーの温風を当てるもの。「三陰交」というツボがおすすめだそうで、内くるぶしの突き出した骨から指3本分だけ上の少しくぼんだ所。脾経、腎経、肝経という3つの経路が交わるところだそうだ。ここを刺激すると内臓が温まるのだろう。健康の基本だ。ドライヤーは、無理に近づけすぎてヤケドしないこと。「自分が気持ちいいと感じる」 のがいちばんだそうです。
Feb 21, 2013
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「ピーターの法則 (the Peter's Principle)」 をあるサイトで読んで、つくづく自分と自分の勤務先に当てはまっていると思った。Wikipediaを見たら、まったく同じ文章が載っていた。日本語版はきれいな3箇条にまとめてあるけれど、英語版はそういう六法全書ふうではなかった。日本語版の用字をちょっと直し、英語版の該当部分を添えてみると、こんな具合。1. 能力主義の階層社会において、人間は能力の極限まで出世する。すると有能な平(ひら)構成員も無能な中間管理職になる。 Employees tend to be given more authority until they cannot continue to work competently.2. 時が経つにつれて人はことごとく出世していく。無能な平(ひら)構成員はそのまま平構成員の地位に落ち着き、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。かくして、各階層は無能な人間で埋めつくされる。 In time, every post tends to be occupied by an employee who is incompetent to carry out its duties.3. その組織の仕事は、まだ出世の余地のある、無能レベルに達していない人間によって遂行される。 Work is accomplished by those employees who have not yet reached their level of incompetence.ぼくは、部門の役員が主張すること ほぼことごとくに、反対意見を周囲に言いふらしてきた。ぼくの主張。(これを書くのが、社秘の開示には当たるまい。)・ 太陽光・太陽熱は時期尚早。儲かるものがあれば ちょぼちょぼやればいいが、経済原理に反したプロジェクトには、必ずムリが露呈する。・ 排出権取引の人員は大幅に縮小すべき。・ リチウム電池は撤退するか、他企業との合従連衡(がっしょうれんこう)に参加するかだ。現状の枠組みではダメ。……などなど。役員室に談判しに行く、みたいなことは もちろんしないわけだけど、こういうことは自ずと伝わるから、いわゆる社内の出世からは外れてしまった。次長とかチームリーダーとか肩書はついているけれど、自分がいまやっていることは他部ではせいぜい40代前半のひとがやっていることである。直属の部下はいない。アシスタントの女性はいるけれどね。おかげで、会社の仕事は目をつぶっていてもできる感じで、ラクである。でも、手は抜かない。部のなかの、個々のプロジェクトに関わらない仕事のすべて (多くは社内対応の内向きの仕事) を、自分の手を動かしてこなしている。若い人たちが、こういうクソおもしろくもない仕事に時間を使わずに、最前線に出て働けるように、とね。すねたらつまらないから、仕事は明るくやる。割り切っているから、昼休みは画廊めぐりに ぷいと出かけ、夜は6時早々に劇場へ向かう。出世しないおかげで、役員や、役員べったりの人々との接点も少なく、だからストレスが少ない。寿命を縮めずに済んだと思う。かりに出世して会社の役に立ったかというと、さてさて、上司に迎合するのは大嫌いときていて、自分の正論はいずれにせよ通らず、実務からは離れてしまい手持ち無沙汰。要すれば 「無能な上級管理職」 になり、引続きピーターの法則を証明することになりそうだ。ちなみに、上に赤字で書いた持論が正論であったことは、事実が着々と証明しつつある。(これ以上は社秘の開示にあたるので、書けない。)
Feb 17, 2013
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NHK ドラマの 「メイドインジャパン」。第1回を見損ねたが、2月2日午後4時から再放送とのこと。観たいと思っている。第2回は、同じ2月2日の夜9時から。中国の現地工場も舞台のひとつとなるので、中国人や中国政府をどう描いているかについては自然と懸念するものはある。だから、ひとにはまだ奨められないドラマだけど。日経BPサイトに、取材協力したジャーナリストへのインタビューが掲載されていた。そこに、ビビッとくることばがあった。“メイドインジャパン復活”に必要なものとは…NHKドラマ『メイドインジャパン』の取材協力ジャーナリスト、井上久男氏に聞く≪(ドラマのなかの) 異端児7人は、営業、財務、秘書、技術などから選ばれます。7人のうちのほとんどが、仕事はできるのですが、人格や私生活に難があったり、社内に敵がいたりと、一癖も二癖もありそうなメンバーである点が面白いと思います。社内では決して主流派ではなく、傍流というか、嫌われ者的な存在なのですが、いざとなるとこうした人材が頑張るというのも、現実の会社組織ではありそうですよね。≫あぁ! これは絶対に、自分を重ねながらこのドラマを観るだろうな。≪日産復活のポイントは、コスト削減に加えて、人材の活用術を大きく変えた点にあると思っています。一言でいえば、グローバルに適材適所ができる社内システムを構築しているのです。そして、過去を健全に否定できる人材や摩擦を恐れない人材が増えているように思います。この結果、日産は逆境に強い会社になりました。 要は、古くて新しいテーマですが、企業は 「人」 で決まるのですね。さらに言えば、モチベーションや覚悟など、人の持つ内面的なものが競争力を左右していると思います。これは決して数値では計れません。グローバル競争の時代とは、多様な価値観同士のぶつかり合いでもあり、人間の中身が問われる時代でもあるのです。語学ができても中身の薄い人材は海外では一目置かれません。グローバル時代の企業人材とはどうあるべきか、根本的なところから考えなければいけないと思います。≫ 井上久男 著 『メイドインジャパン 驕りの代償』 (NHK出版) も読んでみたい。
Jan 31, 2013
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人間の脳には、ひとりごとを言うひとの存在に反応して警戒警報を発する回路が埋め込まれているのではないか。「列車内でケータイ電話をかけない」というルールは、単に「うるさい」からではない。車内でふたりが会話している分には聞き流せるのに、ケータイ電話で一方が話している声だけ聞こえると、本能的に聞き耳を立てている自分がいる。それがわずらわしいから、「車内はケータイ禁止」 なのだと思う。昼休みによく行くカレー屋さんで、きのうは店員のテンションの高さが気になった。カウンターでカレーライスを受け取りトレーで運んで自席にもっていき、食後にトレーを自分で片づけるタイプの店だが、新しい店員が吉野家の元気な店員という感じで「ありがとうございますっ!」を明るく連発する。吉野家ではあまり気にならないていどのテンションなのだが、一人客が静かに食事するカレー店の客席では妙に浮いていた。どうしてかな… と疑問に思い、あぁなるほど! と思い当った。吉野家では、客席で客と店員の 「会話」 がある。だから脳は、店員のしゃべりをひとりごととは認識しない。ところがセルフサービスのカレー店では、カウンター以外で客と店員の会話は想定されていない。そういう場で店員のしゃべりは 「ひとりごと」 として浮く。誤解を恐れずにいえば、脳には 「頭のおかしいひと」 を判別し、そういうひとから身を護る準備を命じる回路があるのだと思う。「ひとりごとを言うひと」 を脳は 「頭のおかしいひと」 に分類し、警戒警報を発する。列車内のケータイのしゃべりやセルフ飲食店の店員のハイ・テンションを、脳は 「ひとりごと」 として認識し、警戒警報を発する。だから気になって仕方がないわけだ。ちなみに、カレー店の店員にわたしは食後に「店員さん、あなた元気なのはいいんだけど、テンション高いんだよね。もうちょっと声を下げたら?」と言って出た。店員が 「すてきなアドバイスッ、ありがとうございますっ!!」 と大声で応じるのではないかと心配だったが、さすがにそれはなかった。
Jan 17, 2013
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藝人で物書きの小島慶子さん。高校の公民の先生が諭(さと)してくれたときのことを語っています。素通りできなくて、再録。≪「なぜ自分はこんなに人間関係づくりが下手なんだろう」。 ……私が悩みを打ち明けると「小島さん、人間はいつになったら老いると思う」と問われました。私が「60歳くらい」と答えると、先生は「悩むのをやめたときだよ。僕くらいの年でもまだ人間関係には悩んでいる。悩むのを諦めた時に人は老い始めるんだ」と諭されました。≫「僕くらいの年」 と言った先生は当時 ≪50歳くらいで、俳優のダスティン・ホフマンを天日干ししたような、少し枯れた雰囲気の人≫ だったそうです。「悩み」 が小島慶子さんのキーワードですね。≪悩まないのが人間のあるべき姿で、悩むのは自分に落ち度があるためだと考えていました。 ……先生の言葉で私は 「悩みがあっては駄目」 という思い込みから解放されました。 ……私もいまだに人間関係には悩みます。大切なのは、人とつながっていなければという強迫観念を捨て、目の前の人と無心に向き合い、共感し、学ぶことです。≫(小島慶子さんの語りは、平成25年1月4日 日経夕刊9面 「学びのふるさと」 欄のインタビューより。)*「悩むのを諦めた時に人は老い始めるんだ」って、カッコいいなぁ。でも自分にこの切り口が当てはまるかというと、そうでもない。むしろぼくなら「好奇心が失せたときに人は老い始めるんだ」「行きたい展覧会、観たい芝居や映画、読みたい本がまばらになったときに、人は老い始めるんだ」いや、端的にいえば「かわいい女の子に ときめかなくなったときに、男は老い始めるんだ」と言いたい。人間関係で悩むかというと、これが、悩まないわけです。ぼくを評価しないひと、ぼくとソリが合わないひとがいると、どう思うか。「そのひとにもっと評価してもらうために、ぼくはどうしたらいいか」とか「そのひとに気に入られるには、ぼくはどうしたらいいか」とか、考えない。というか、かりに自分がそんな媚びたことを考えるとしたら、その瞬間、そういう自分の俗物根性そのものを恥じるというのがぼくの発想ですね。自分を評価しないひと、自分とソリが合わないひとがいれば単純に「いやはや、こいつって、おバカさんだな」と相手を切っちゃうわけですね。ぼくが悩むときっていうのは、他人からの評価が低いとか、他人とうまくいかないとか、そういう他律的な状況下ではない。むしろ、自分の美意識や価値観に反したことをぼく自身がやってしまったとき、すごく悩む。悩みも極めて自律的です。人間関係では悩まない。自分を省みて自分の美意識に照らし合わせながら悩んでいる。ひとに媚びて、媚びが成果を生まないことで悩むことはない。むしろ、媚びている自分がいることに気がついて、媚びたこと自体を悩む。かなりな唯我独尊でしょうか。それほど自律的な悩みなら悩まなきゃいいのに、やっぱ、けっこう悩んでるなぁ。
Jan 6, 2013
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200枚あまりの賀状を出しました。その4割あまりが現代アートのアーティストの皆さんでした。画廊オーナーやアートつながりの皆さんを含めると、7割近くが美術関係者という、数年前とはまったく様変わりの状態になっております。演劇つながりの人 (ドラマリーディング教室の参加者含む) も多いですね。と言っても、プロの役者さんは5人だけなんですが。今年はもっと多くの役者さんとご縁ができればいいなと思っています。学生のころは、親戚や松山つながりの人たちを除けば、エスペラント関係の人たちがほとんどを占めていました。それが今や、エスペラントつながりで賀状を出すのは4人だけですからねぇ。政治評論みたいなことを書いている割に、このつながりの人たちは非常に少ない。政治関係の集まりに出ると、保守系の集まりであっても感性の違いに不愉快な思いをすることが多く、最近ほとんど行かないんですね。*大みそかは、溜りにたまった12月の新聞のスクラップ作業をしながら、映画を観ていました。映画 「恋の罪」 出演: 水野美紀、富樫 真、神楽坂 恵女優の富樫 真(まこと)さんが、3役分くらいやっておりますね。舞台のお芝居を観ているような充実感。じつはこの DVD は、わたしのごひいきの岸田 茜さんがチョイ役で出ていると聞いて買ったのでありますが、冨樫さんや水野さん、神楽坂さん、それぞれに期待以上の内容でした。というわけで、謹んで新年のお慶びを申し上げます平成癸巳年。芝居やアートを見る側から踏み出して企画制作に乗り出します。6月には 三島由紀夫作品の朗読劇とライブ ペインティング(即興画)、ピアノ演奏の協同企画 を Artcomplex Center of Tokyo で開催いたします。徳川時代の浮世絵文化のこころを継承して 「役者絵」 プロジェクト にも挑みます。旬(しゅん)な女優さんを日本画家に描いてもらい複製プリントをファンに提供します。都内の画廊と共同で ハワイ在住の画家の日本初個展 の開催も目論んでいます。今年も感動あふれる年に!皆さま、よいお年を!
Dec 31, 2012
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さいきん、やることがことごとく裏目に出ているのが中国だが、フィリピンへの嫌がらせのためにフィリピンバナナの輸入を制限した一件も、ぜひ中国が泣きを見る結末にしてやりたい。南支那海の南沙諸島の領有権をめぐる対立が原因というのが通説だが、大連港や上海港でフィリピンバナナへの検疫を長引かせることでバナナを腐らせる。バナナは売り物にならず、フィリピン業者が損に泣く。といっても、バナナの損失は20億円ていどらしい。そんなことでフィリピン人が「わかりました。南沙諸島はあきらめますから、バナナを輸入してください」と頭を下げるものか。河野洋平や鳩山由紀夫じゃあるまいし。*というわけで、行き場を失ったバナナが日本へ大量に輸出され、バナナの値段が下がっている。そこで、フィリピンバナナを食べる会を結成して、バナナの消費を大いに盛り上げることにした。与党も野党も古傷だらけで、「尖閣諸島ナントカカントカの会」 ではなかなか超党派では集まりにくいが、「フィリピンバナナを食べる会」 だと議員さんも集まりやすいんだよね。議論がギスギスしだすと「まぁまぁ、そう言わずに、バナナをもう1本どうですか」「いやぁ、ダイエットも返上ですな。とにかくフィリピンを応援ですな、ハハハ」もっとも、日本共産党だけは「フィリピンバナナという品種のバナナはありません。あくまでフィリピンのバナナを食べるのですから、会の名前も 『フィリピンのバナナを食べる会』 とすべきです」と主張し、他の政党とは一線を画することにしたらしい。
Nov 11, 2012
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松山の木彫人形師、西川南雲(なうん)先生に、日本橋三越本店本館5階 「J・スピリッツ」 コーナーで再会しました。「伊予一刀彫 皐月人形展」きょう4月17日まで作品約20点を展示しています。その後も若干のお人形さんは5月1日まで展示です。こちらが今年の売れ筋。皐月(さつき)人形のオールスターキャストということで人気があるそうです。いろいろなところで売れたものを合わせると、150セットを超える注文があった由。新生 皐月組 (小)こちらは、吹流しのモダンな感覚が気に入りました。わたしの一押し。平成23年の新作だったそうです。悠颯 鯉のぼり南雲工房の人形のご注文は、こちらのサイトで!http://www.naun.co.jp/top.shtml
Apr 17, 2012
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鎌倉時代以降の日本は、太平洋岸が時代を追うごとに繁栄し、日本海側がかすんでいる。(表日本、裏日本という用語がかつてあったが、いまではタブー語になった。)太平洋岸のほうが温暖だしドカ雪も降らないし、繁栄して当然という気はするが、古代日本はそうではなかった。出雲や畿内の文明は太平洋岸から遠い。静岡県の古代文明といえば、日本史には登呂遺跡が単発で登場するが、そのあとは今川氏の登場まで静岡県は静かだ。あれだけ住みやすそうなところなのに。高知県だって宮崎県だって、暖かくて住みやすそうで、古代人がぽこぽこ子供を産んで人口が増えそうなものだが…。データの裏付けのない妄想ですが、かつて太平洋側に古代文明が栄えていたのが、巨大な津波で押し流されてしまったのではないか。静岡県から宮崎県にかけて太平洋岸沖にのびる南海トラフ (ユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが潜り込んでひずみをため込む場所) が大地震と大津波を起こしたら、浜岡原発あたりに21メートルの津波、高知県黒潮町で34.4メートルの津波が想定されると、3月31日に内閣府の有識者検討会が発表した。そういう衝撃的な大津波が古代文明を押し流したら、立ち直りは難しい。救援物資なんて、来ないんだから。生き残った人たちも、「たたりだ」 とか 「また来年も大波が来るかもしれない」 とか思って、移住するだろう。太平洋側は人のまばらな場所になる。暖かくて、魚も捕れて、住みやすいはずなのに。神武天皇の東征は、日向(ひゅうが)の地が津波に遭ったので避難のため移住した古代の記憶の反映かもしれない。以上、ぜんぶ根拠はありません。でも仮説としては 「あり」 でしょ。
Apr 3, 2012
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米国出張の楽しみのひとつは、新聞が日本の元旦号みたいに毎日100ページ近くの大盛りなこと。ニューヨーク・タイムズの日曜版など、別刷りが盛大について枕のように分厚かった。昨年末と今回、ロサンゼルスに10年ぶりの米国出張だったのだけど、新聞のサイズが横幅をぐっと縮めてコンパクトになり、しかもページ数が減っていて、広告収入激減の厳しさを察した。数年後に比べてみるために、平成24年2月16日号のページ数を記録しておこう。Los Angeles Times (売価: 1ドル) 全64ページ本体 16ページLAT Extra ローカルニュース 8ページBusiness 8ページSports 10ページCalendar エンターテインメント 16ページFood 6ページThe New York Times, National Edition (売価: 2.5ドル) 全72ページカリフォルニアで印刷の全国版なので高い本体 28ページ (International が全面広告ページも入れて10ページにわたっており、さすが)Business Day 14ページThe Arts 8ページHome 10ページThursday Styles 12ページサイズが小さくなったことも考えれば、日本の新聞の朝刊+夕刊セット並みに減量してしまった。広告が相当減ったので、本文の量はさほど減っていないのかもしれないけど。
Feb 17, 2012
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勤務先でOB会の立食パーティーがあって、20年前の上司に会った。親しみをこめて 「悪代官」 の異名もあったが、本質をすばやく見抜く有能なひとだった。十数年ぶりにお会いし挨拶をしたら、中国商売の懐古談となり、こんなアドバイスをくれた。「お前の性格はね、いろんなことをいっぺんにワァーっと言い過ぎるんだよ。そうすると相手が引いちゃうだろ。そうじゃなくて、さいしょはゆっくりなごませて、相手の気持ちがこっちに向いて開いたところで、言いたいことをズバッと言うと伝わるんだよ。……と言ってみても、まぁ、人間は変わらないよな、ハハハ」「いろんなことをいっぺんに言おうとしすぎる」 というのは、やはり十数年前に別のひとからも言われた覚えがある。たぶんそういう短所を直そうとしてか、いまはぼくの話し方も少し変わって、「いろいろありますけど、短く言えばコレコレしかじかですねぇ」と、言いたいことをワンフレーズで言おうとすることが多い。ひとは十の話を聞いても脳に残るのはせいぜい二つか三つ。それなら最初から二つか三つ話して終りにすればいい。ところが、これをまた前口上なしにズバッと言うものだから、必要以上に辛辣に聞こえる。若いころは、自分の言うことにいろいろと条件や注釈や背景説明を付け加えて、自分を守ろうとしたのだと思う。いまは、人間がふてぶてしくなって、「これが分からなきゃ、あんた、バカだよ」と、腹のなかで達観しながら喋っているから話が短くはなったが、話相手の心を開く必要をもっと意識したほうがいいのだろう。
Feb 6, 2012
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あす2月4日午後、わたしの応援する大阪在住の “歴史講談師” 黒田裕樹(ひろき)さんが、東京・浅草で歴史講談をします。 わたしも、イベント後の飲み会まで参加しますので、ご興味のあるかたはぜひどうぞ。 講談は題して 「開拓者の悲劇 ~ 真説・平家物語」。 黒田講師によれば、≪あれだけの権勢を誇った平家が、なぜあっけなく滅び去ってしまったのでしょうか?その背景には、平家物語の世界だけでは語りつくすことのできない、武士政権の 「開拓者」 ゆえの 「悲劇」 があったのです――。平家にまつわる数々の逸話や真実について研究することによって、私たちは大きな歴史の流れをつかむと同時に、人生の幅をも広げることが可能になるのです。≫ 第28回黒田裕樹の歴史講座「開拓者の悲劇 ~真説・平家物語」 平成24年2月4日(土) 午後3時30分から スター貸会議室 浅草 (井門浅草ビル5階) 会費は無料 (カンパ歓迎)。イベントのあとは、近辺の居酒屋で飲み会です。
Feb 3, 2012
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ぼくが立派な書斎をもっていると想像してくれたかたがいましたが、実態はこれです。寝るときには、このチャブ台みたいな机を畳んで奥にしまい、布団や毛布・枕を座敷からリビング・台所を経由してかついできます。……と書くと、「ビフォーアフター」 に出られそうな感じがしてきますが。きょうは怒っています。10年つかった掃除機がこわれたので代わりに新調したロボット掃除機のルンバに、じゅうたんの隅の飾り糸をちんちくりんに刈り取られてしまったのです。チャブ台みたいな机の下に敷いてあるのは、パキスタンのカラチに出張したとき買ったカーペット。縁(へり)は、こんな感じです。左のほうだけ、ふさふさしていますが、右にいくに従って刈り取られたようになってますね。数日間、ルンバを使われたばかりに、こうなっちゃったんです。ちょうどカーペットの隅のところでひっかかって、飾り糸をいっしょうけんめい掃除ブラシで掻き取り、刈り取り、吸い取ったのでしょう。右のほうはもっと悲惨ですよ。これです。なんということでしょう!飾り糸を裏に折り込んで隠したわけではありません。ほんとに、ちんちくりんになっちゃったんです。まったくとんでもないロボット匠(たくみ)です。うちの女性も、じゅうたんの飾り糸が削れていることには気がついていたはずです。ゴミのなかに太めの白い糸くずが異常にたくさん入っていたはずだから。カーペットがあわれで腹が立ったけど、バカらしくて怒る気にもなりません。ルンバはぼくの部屋で使うなと言いました。ぼくの部屋専用に、別にちっちゃな掃除機を買うことにしました。
Jan 16, 2012
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娘たちに年賀状が来ないのにはビックリした。大学3年と大学1年のふたりの娘に来た年賀状は2枚ずつだ。「年賀状は、旧(ふる)い」と、下の娘が言っていたらしい。葉書に代って電子メールの世の中だと。前回の正月には、娘たちもそれなりに年賀状を出していたし、それなりに来ていた。今回、下の娘などはついに1枚も年賀状を出さなかった。1年前と今のあいだに大きな潮目がある。職場に来るクリスマスカードも激減した。かつて商社という職場では12月になると、ひとつの課だけで30枚も40枚もクリスマスカードが来て、それを壁に貼りだすのが風物詩だった。いまは部長でさえ10枚ほどしかもらわない。わたしに来たクリスマスカードは香港からの1枚だけだった。クリスマスカードが減りだしたのは数年前からだ。重たい電子メールでサンタクロースが踊る動画などを送ってくる人が出始めたころ。いまや、そういうクリスマスメールさえ減った。クリスマスや正月に祝いのメッセージを送り合うという「文明の作法」じたいが、消えつつあるように思える。日常のコミュニケーションが豊かになった分、暦の節目に意味を見出さなくなりつつある。*ぼくの場合、年賀状は200枚ほど出した。前の正月からアート関係のひと宛のものが急増し、今回は画廊で会った画家の皆さんや親しい画廊経営者などに合わせて100枚ほど出している。画家からいただく年賀状のなかには、将来チョーお宝となること確実な版画葉書を送ってくださるかたもいるし、いろいろ楽しめるので、永久保存の葉書ファイルに入れてとっておく。年賀状交換の風習が消えると、この楽しみがなくなるかと思うと残念だ。
Jan 5, 2012
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西新井大師に初詣に行ったら、柏手(かしわで)を打つ音がする。 どこの若造かと振り返ったら、アタマの毛の不自由な初老のひとだった。 柏手を打つのは神社ですよ、ここは仏教寺院ですよと伝えてあげたくなる、わが生来(せいらい)のおせっかい性……。 もしもし、と呼びかけようとしたら、 また背後から柏手の音がする。 嗚呼(ああ)! まぁこういう人も、まさか葬式のとき焼香しながら柏手は打たないだろうが。 じつは逆の問題もある。 靖國神社に参拝すると、柏手を打たず、寺参りのときのようにじっと手を合わせている人が、1~2割は いる。 あまりに基本的すぎて、教えてもらう機会がないのかもしれない。 ワイドショーの冒頭で話題にしてもらえないか。 いちばん効果的なのはお笑いネタにしてテレビで笑い飛ばすことだが、宗教がらみは笑いが凍るかもしれない……。
Jan 2, 2012
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TIME誌、平成23年12月5日号 “10 Questions” のコーナーで、ノーベル賞受賞の心理学者・経済学者である Daniel Kahneman 氏がインタビューに答えていた。「しあわせ」 について、こんなことを言っておられて、まさにその通りだと思う。≪しあわせって何だろう。腑分けしてみると分かるのは、自分の時間をどう過ごすかというのが極めて大事だということですな。自分好みのひとと過ごす時間をどれだけ多く持とうとするか。それが、しあわせを大きく左右するのですよ。自分の置かれた境遇云々とは別の話として、しあわせかどうかということですね。≫思えば、それと意識せずにぼくはこれを実践していて、とくに48歳を過ぎたあたりから遠慮がなくなった。好みに合わないひとと過ごす時間は1秒たりとも 「人生の損失」 だと思える。勤務時間中は仕方ないが、さいわい残業する必要もほとんどなくなった。50歳になったら商社を辞めるつもりだったが、辞めたらいまの生活を到底維持できないことが分かって、あっさり白旗を上げた。辞めたいと思っていたころは理不尽に多忙だったが、今は適度にヒマである。辞める理由がなくなった。画廊をめぐる。行きつけの場所がある。高慢な画廊には二度と行かない。演劇を見る。好き嫌いははっきりしている。のめりこむところは、とことんのめりこむ。俳句は、やめた。俳句の本はときどき読むけれど。ラテン語に、もうすこし時間をつぎ込みたいね。ラテン語は、マスターしたい。だって、格好いいじゃないか。マスターできる自信はあるんだ。60歳までは生かしてほしいけど。Daniel Kahneman さんの発言の原文:≪When you analyze happiness, it turns out that the way you spend your time is extremely important. Decisions that affect how much time you spend with people you like are going to have a very large effect on how happy you are ― not necessarily satisfied with your life but happy.≫
Dec 4, 2011
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10月1日の読者イベントが終り、運動会と文化祭が一気に終わったような気分です。楽しかった分、終わってみると人恋しさが募るほど。 35名ほどの方々にご参加いただきました。心から御礼申し上げます。イベントの写真です ←クリックしてご覧ください(最初のほうの写真はレクチャーのようす、後半はドラマリーディング、最後の1枚は懇親会の乾杯スナップです。) せっかく遠路来ておられながら、十分にご挨拶もできなかった方もおられ、申し訳ないことをいたしました。 演劇人の佐川大輔さんや中原くれあさん、日本画家の星山耕太郎さんなど、ここ1年のあいだにお会いした優れたアーティストの皆さんにもご来場いただけました。 これまでと異なり今回は、イベント後半のドラマリーディング (朗読劇) のために5人の演劇仲間からも協力を得て、ひとりでは決して伝えることのできない感動を参加者の皆さんと共有できたのではないかと思います。 協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。■ 「期待を上回った」 ■ アンケートを拝見すると、「期待を上回った (A)」 あるいは 「期待を大きく上回った (A+)」 と書いてくださった方も多くおられ、ドラマリーディング出演者一同、ありがたく読ませていただきました。 その中のお一人、草加市にお住まいの60歳の方のアンケート記入内容です:≪読者の会は、私が事前に想定していた 「オフ会」 のイメージと全く異なり、あらたな文化的な体験をさせていただいたという思いです。加えて懇親会での、泉さんはじめ参加された皆さんのお話も、私にとってとても刺激的で得るものが多く、参加してよかったと思います。個々のプログラムへの感想を書きます:第1部 経済レクチャー 評価: A「ここ20年で日本の財政政策の長年の前提が崩れた」 と見立てられていることはまさにその通りだと思いました。<もともとの想定> が崩れた以上、日本政府にはぜひとも、現在の世界各国の財政政策の動きに歩調を合わせて日本の財政政策を進めるという発想に切り替えて欲しいものだと、痛切に思います。特に2008年9月のリーマン・ショック後に、アメリカ、ヨーロッパ、中国がとった通貨増発路線が巡りめぐって今日の円高をもたらしていることを考えるにつけ、日本もある程度は世界の趨勢に合わせて通貨増発をしていれば、デフレも少しは回復し、これほどの円高にはならなかったのではないかと思ってしまいます。第2部 長春包囲戦 レクチャー 評価: A ドラマリーディング 評価: A+長春包囲戦ことは全く知りませんでした。自分はまだまだ勉強が足りないなと思いました。ドラマリーディングを生で観たのは初めてで、とても感動しました。こうした表現方法が観る人に感動を与えることができることを、改めて知らされました。第3部 杜子春ドラマリーディング 評価: Aふたつの 「杜子春」 の違いがはっきり分かって面白かった。芥川龍之介の 「杜子春」 には、やはり日本人の精神性・道徳観がにじみ出ていると感じました。全体の印象 評価: A+ドラマリーディングにはとても感動しました。ありがとうございました。経済レクチャーは、もう少し少人数で、同じような問題意識を持っている人で議論するほうが、私は好きです。≫■ 感想さまざま ■その他の皆さんのコメントを順不同に。第1部 経済レクチャー:≪消費税のとらえ方はおもしろかったが、マクロ経済との関係がちょっと疑問あり。≫≪消費税値上げは賛成。国の借金額の解決にはインフレをというのは分かるが、年金生活者は苦しくなる。≫≪わたしも消費税アップは必要 (またはやむをえない) と思っていました。それにしても、政府にはバラまきを早く止めてほしいのだが…。≫≪生きた経済をご存知と見た。≫第2部 長春包囲戦:≪朗読を目を閉じて聴いていると、情景が浮ぶようでした。恥ずかしながら長春包囲戦に関して無学でしたので興味をもちました。≫≪体がふるえた。少し涙が出た。≫≪原作を読んでみたいです。≫第3部 ふたつの「杜子春」:≪2つの物語の読み比べは面白い試みでした。≫≪芥川龍之介の杜子春のあらすじは知っていましたが、もうひとつの杜子春伝の方はそれなりに面白く感じました。≫≪DNAのなせる業(わざ)? こんなにも日本と中国は違うのかと思いました。≫■ イベントに来場したアーティストの皆さん ■ イベントのスペシャルゲストだった劇団 Theatre Moments の佐川大輔さん、中原くれあさんのことは、過去のブログに2度書いています:「幸福な王子」 by 劇団 Theatre Moments: 観客の想像の翼が大きくはばたく(平成23年4月10日のブログ)Theatre Moments 佐川大輔さんの「雪のひとひら」水のいのちを役者が演じる 演劇の可能性の頂点をみせた感動作(平成23年9月11日のブログ) わたしは週に1~2度は演劇を観ているのですが、ブログに劇評を書くのは1ヶ月に1回ほど。心酔する劇団の方々にイベントに来ていただけて、ほんとにハッピーでした。 劇団の次の公演は ◆ 空 っ ぽ の 騎 士 ◆ イタリアの国民的作家カルヴィーノの小説を舞台化したものです。日時: 10月28日~11月6日場所: 荒川区東日暮里(詳しくは、上の「◆空っぽの騎士◆」をクリック!) もちろんわたしもチケットを予約済です。* 同じくイベントに来場くださった日本画家・星山耕太郎さんのことも過去のブログに書いています (作品の画像つき):また1枚買ってしまった星山耕太郎展 @ Gallery Q (銀座一丁目)(平成22年10月22日のブログ)■ 来年もまた秋に… ■ 来年もまた秋に、趣向を練り直して読者イベントを行います。どうかその節は、皆様ご来場のほど。
Oct 2, 2011
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8ページものの資料冊子も完成しました。10月1日、午後2時半から北千住で開催です。お時間ありましたら、ぜひ!詳しくは、こちらを…講演会 + ドラマリーディング (中国特集)講演は、日本がとるべき経済政策に絞り込んでお話しすることにしました。題して「経済はオカネの回転運動だ 消費税率を上げるタイミングは?」当日用のレジュメを、予告篇としてご披露します:■◆■経済はオカネの回転運動だ 消費税率を上げるタイミングは?■◆■モノがあり余る成熟社会 「カネは天下の回りもの」<もっともいけない政策>回転するカネを消費税引上げによって市場から引き揚げて、国債の返済に充てる (緊縮財政)せっかく集めた税金を一時金としてバラまき、貯蓄に回させる (子供手当など)<勤労所得のないシニア層>モノとカネの回転運動を起こし、資源の多様な配分をもたらすために貢献しているじつは大きな付加価値を社会にもたらしている日本の財政政策の長年の前提がここ20年で崩れた<もともとの想定>優秀な製造業が加工貿易で外貨を得て法人税支払いを増大させ国債返済を円滑に行う<現実>円高で日本製品の円建て収益は縮小 市場競争激化と価格破壊 ⇒ 企業の収益増えず貿易摩擦と新興国の台頭で製造業の国外移転 企業が海外投資からの配当金で儲ける時代→ 投資収益は企業の連結収益を増やすが、日本国の税収としては還流しない⇒ 日本の法人所得税は想定したようには増えない<では経済成長はどこに顕在化しているのか>輸入品価格の円建て価格が円高により安定・下落海外投資収益は法人税には反映されないが、従業員給与に反映される⇒ このプラス要素を国家財政に反映させるには、消費税による吸収しかないそもそも「消費税は不景気をもたらす」のか<疑問>「景気回復のため」 に消費税率を引き下げる政策を諸外国は行っているか?<日本だけの不幸な“神話”>消費税導入・税率引上げに関わった過去の内閣は、ことごとく短期間で瓦解、直後の参院選で敗北平成9年の税率引上げ (3 % → 5 %) が、たまたま景気後退局面と重なったため「消費税が景気を後退させた」 「消費税率を引上げると税収は減る」という神話を生む財政再建を、消費税引き上げで行ってはいけない日銀による国債の買い入れで通貨量を増やし、インフレによって解消するしかない円高による輸入物資の価格下落分を消費税課税によって国家財政へ吸い上げ⇒ その観点からすれば、食料品への低率課税は不要ただし不動産取引への消費税は5%に据え置き ⇒ 長期にわたる課税の不公平感の解消 不動産取引の冷え込みを回避日本は、消費税が低率なので法人所得税率を引き下げられず ⇒ 日本の産業の国外移転を加速し、ますます法人所得税収入が下がる結果にむしろ、消費税引上げ分だけ法人所得税を下げて人件費を増やすべき⇒ 消費の維持・拡大により景気後退を回避消費税神話の呪縛から脱するタイミングは?日本の人口ピラミッド: いま62歳に大ピーク、38歳に小ピーク⇒ これが意味するのは、何か? 今後数年、日本の景気は上向くが、年金支払いも膨らむ さて、消費税引上げのタイミングはいつか◆ 予告篇は、いかがだったでしょう。 ぜひ10月1日に、泉のレクチャーをお聴きください。
Sep 30, 2011
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