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NHK BS1 でニュースを見ていたら、アップル社の四半期決算減益の報道画面にアップル社の社旗が映っていた。あれ? 日章旗か? 白地に赤い林檎。小原克博さんのブログに、アップル社本社前で撮った、米国国旗・カリフォルニア州旗・アップル社社旗が並ぶ写真があるので、ご覧ください:http://www.kohara.ac/blog/2010/07/san-jose.htmlもっとも、アップル社の旗には黒地に白い林檎という、海賊の旗のような別ヴァージョンもあるようです。こちらです:http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Apple_Store_Regent_Street_flag.JPGま、中国や韓国で使うなら、こっちの海賊ヴァージョンのほうでしょうね。
Apr 24, 2013
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きょう4月19日の NHK 「おはよう日本」 で6時45分ごろ、「まちかど情報室」 コーナーで、間伐材をつかったブロック玩具 「もくロック」 の製造過程を紹介していた。レゴブロックと同じようなものを、桜、朴(ほお)、板屋楓(いたやかえで)、椣(しで)、樺(かば)の間伐材から、ひとつひとつ機械で削り出してつくる。サイトはこちら↓http://www.mokulock.com/concept.html木の種類によって色や模様が異なる。いのちをもった木と対話しながら、木のさまざまな表情にふれながら、ブロックあそびができるとしたら、情操教育にとてもいい。自分が幼いときに「もくロック」で遊び、自分の子にも買ってやる。そんなサイクルができたら、すてきだ。「もくロック」 の値段を調べたら、50ピースの基本セットが2,835円だった。1ピースが56.7円だ。レゴブロックの基本ブロックは、ネットで買える割引価格だと650ピースで2,509円だった。1ピースが3.86円。大量生産できて、世界中で売りまくっているから、この価格が可能になる。「もくロック」 の価格はレゴブロックの約15倍だ。生産量をいくら増やしても、価格ではぜったいにレゴブロックに勝ち目はない。しかし 「もくロック」 には、(1) 情操教育にいい(2) 間伐材のいい使いみちになる(3) 山間部の雇用創出につながるという利点があるから、各地で地産地消の小工場をつくってもらい、行政が工場設備購入のための無利子融資と製品買い取り保証、そして間伐材確保のための支援をおこなってはどうか。
Apr 19, 2013
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最近ビビッときた囲み記事が、これ。≪働かない 「働きアリ」 がいる!? 常に一部は仕事に 「出遅れ」 新たな性質 北大チーム発見≫「働かない働き蟻」 といっても、ほんとに全然働かないわけではなくて、群れのなかで働き手が少なくなると働き始める。群れのなかで、つねに一定の割合の蟻が、出遅れてノンビリしている (ように見える) 。日本経済新聞 平成24年12月15日夕刊1面の囲み記事。北海道大学の長谷川英祐准教授のグループ研究だそうだ。≪よく働くアリと働かないアリを別々にしても、再び同じ割合で、働くアリと働かないアリに分かれた。≫すごく共感できた。人間の群れだって、正常な群れは働かないひとがつねに一定の割合でいるものではないか。われわれ総合商社の職場だって じつは、なぜかあんまり席にいない人とか、明らかに仕事のないひととか、必ずいるんだな。そういうひとだって、働くときは働く。まぁ、それが生き物の本性にかなった あり姿だということですね。つねに100%稼働の群れというのは、想像しただけで怖いと思いませんか。それって、大躍進か文化大革命の群衆のよう、というか、暇になってはいけないと進軍あるのみの軍隊というか。生物が100%稼働するイメージとしては、異常繁殖したトノサマバッタが飛び荒れて草木を食い尽くす蝗害(こうがい)状況とか、顕微鏡の下で一斉に分裂を繰り返す黴菌(ばいきん)とか。やっぱり、100%稼働って、病的なんだろうな。必要な仕事の量は乱数のようにブレる。「つねに100%稼働」 の群れがいるとすれば、それは明らかにムダな仕事も大量に行っているのだろうし、そしてぎゃくに、ほんとうに必要な仕事の量が増えたときには対応できずに群れが危機に陥る。研究者を検索したら、長谷川英祐博士 (理学) の自己紹介 があった。ページの後半をみると、研究テーマのなかには「はたらかない働きアリはなぜいるのか? 疲れる集団の社会生理学」とか「ヨモギヒゲナガアブラムシはなぜあんなに色が多様なのか」とか「グッピーのメスは連続的にオスと出会ったとき一番いいオスを選ぶか? 1回しか取れない回転寿司の論理」とか、興味深いものがいろいろと。たぶんこれも、神さまの謎にせまるひとつの道なのかもしれませんね。神さまや天使たちも、きっと100%稼働じゃなくて、だからこの世界にはとんでもないハプニングが尽きないのかも。長谷川英祐博士は、サングラスをかけるのが好きで、アルファロメオを愛し、映画鑑賞は年に50~60本ということだそうで。前だけじゃなくて、横にも斜めにも跳んでる生き方、共感しますね。あらわれかたは異なるけれど、ベクトルはぼくも似たところがあると思います。
Dec 19, 2012
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この1篇の爆発的おもしろさを皆さまと分かち合いたくて、井筒 周(いづつ・めぐる)さんの配信 「ボストン読本」 最新号を転載します。 こんなに深ぁ~い爆笑は、久しぶりでした。◆■◆ ヒップホップダンスの勘違い ◆■◆ 今月から中学校の体育の授業で 「ダンス」 が必修になって、ヒップホップダンスを教える学校があるという記事が日本の新聞に載っているのを読んで、私はぶったまげた。 しかも「学校でヒップホップダンスなんか教えるのはけしからん」という話ではなくて「学校もかっこよくなってきた」「子供たちも大喜び」みたいな話になっているので、ますます、のけぞった。 この驚きをどうたとえるか。 もし、アメリカの中学校で、どじょうすくい (安来節) を教えているとしたら、日本人なら、かなり驚くだろうけれど、まあ、それに似た驚きと言ったらいいかな。■ 不良の文化 ■ 日本の踊りのなかで、どじょうすくいが非常に特殊なものであり、またたいていの現代日本人にとっては 「宴会藝」 という意味合いが付着しているのと同様に、 ヒップホップも非常に特殊で、しかも強烈な意味がある。 ヒップホップというのは、アメリカが発祥の地だが、アメリカで、学校でヒップホップダンスを教えるなんてことはありえない。 よしんば、ヘンな先生がヒップホップを教えたとしたら、生徒の両親は怒り出すだろうし、生徒も「ぜったいにイヤだ」と反発するだろう。 なぜかというと、ヒップホップは 「不良の文化」 だからだ。 都市の中心部の貧しい不良たち、しかも主に黒人が作り出したものだからだ。 ヒップホップ音楽であるラップは、暴力的や性的な言葉に満ちている。こういうものは学校で教えるものではないし、反体制・反権力のものだから先生から教わるものでもないのだ。 ヒップホップを先生から教わったら、もうそれはヒップホップでなくなってしまう。■ 意味を悟らず、形式だけ学んだ ■ だから日本でヒップホップダンスを教えるな、と言いたいのではない。 べつに外国で不良がやっていることだからといって、日本の学校で両家の子女がそれを学んで悪いことはない。 日本には日本の文化の文脈がある。 そうではなくて、私が思ったのは、「なるほど、外国の文化というものは、そのものが持つ意味が剥奪されて、形だけが伝播するのだなあ」ということだ。 日本は古くから中国や西洋からいろんなことを学んできた。 でも、ちょうどヒップホップが 「不良」 という意味を剥奪されてそのダンスの形式だけが伝わったのと同じように、仏教や民主主義、近代科学など外国から伝わったもののなかにも、意味が剥奪されて伝わったのも多いのではないかと、思わずにはいられなかった。■ 外国文化の勘違い ■ だからどうしたと言われれば、それだけのことだ。 だが、日本のヒップホップとアメリカのヒップホップが全然意味が違うのと同様に、きっと日本が受容した外国文化には本場のものとは全然意味が違うものも、ものすごく多いのだろうと想像してみたのだ。「勘違い」 といえば意地悪かもしれないが、もしかしたら、日本の文化の相当部分が、外国文化の 「勘違い」 から成り立っているのではないかと思って、自分の立っている場所が何か頼りなく感じられたのであった。== 泉コメント: 勘違いできるのも、受容する側にそれなりに文化の蓄積があるから美しい誤解をしてしまうわけですな。 受容する側がまったくの白紙だったら、勘違いの余地もないわけですが。 逆に言えば、受容する側がそれなりの文化・文明をもっているなら、外国文化の受容にもそれなりの意識をもって取り組まないと、ピエロになっちゃうということですね。 では井筒さんの本篇に戻ります ――== 体育のダンスといえば私の子供のころは 「フォークダンス」 というものがあった。 オクラホマミキサーとか、マイム・マイムとかを覚えている。 あれはアメリカからの輸入品、おそらく戦後の連合国軍総司令部 (GHQ) 経由で入ってきたものだろうが、「フォークダンス」 なるものをアメリカ人がやっているのを見たことがない。 あれは、いったい何なのだろう。■ 革命的気分 ■ いまにして思うと、フォークダンスという、まあ、あれほどアホらしいものをよくやらされたものだと思う。やはり戦争に負けるというのはつらい。 しかしながら、フォークダンスには、ただ一点、男の子にとってはものすごく嬉しい点がある。 それは、「女の子の手を握れる」 ということだ。 握手やハグの習慣のない日本で、女の子の手を握ったり、肩に腕をかけることができるというのは、なんという革命的なできごとだろうか。 とくに、オクラホマミキサーなんかは、次から次に相手を変えて女の子の手を握り放題、肩にも腕をかけられるし、乱交状態だ。 わははは、気分はカサノバかドン・ファン、時代が下ってヒュー・ヘフナー (Playboy 誌の発刊者) なのだ。 ただし、あと二人か三人で好きな××さんと踊れるという時に、音楽が止んでダンスが終わってしまったときほど、人生の不条理を感じるときはないけれど。■ ふふふふ、いまどきは… ■ 自分の経験を考えると、35歳でアメリカに来てから、男女かわまず握手をするようになったが、それまでに生まれてからの35年間で私が手を握ったことのある女の数といえば、さぁてまぁ百人はいるだろうかね。 百人斬りだな。 しかしながら、その内訳を見ると、フォークダンスで小・中学校時代に手を握った女の子がそのうちの90人以上を占めるだろう。 そう考えると、フォークダンスは偉い。 あるいは私が情けないのか。 ヒップホップダンスのほうがカッコいいかもしれないが、ヒップホップなら女の子の手は握れないのではないかな。 ふふふふ、いまどきの小・中学生の男子は気の毒だな。◆ メールマガジン 「ボストン読本」 の無料購読申込みはこちらのアドレスからどうぞ:http://www.geocities.jp/bostondokuhon/
Apr 24, 2012
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手話の動作の録画を手の形と位置で分類して、手話動作じたいを辞典のように検索できるようにすることを考えたひとがいる。SLinto Dictionary みんなで作るたった一つの手話辞典 というサイトをご覧ください。手の指で作る型を19に分類し、手の位置は9つに分類し、それぞれにキーボード上のキーをあてがう。シフトキーを押せば左手、シフトキーを押さなければ右手を表現するというわけ。このシステムを使えば、理屈のうえでは右手の指の型と位置だけで 19 × 9 = 171 に手話動作を分類できるから、動作を “検索” するのには十分使える簡易システムだ。日経夕刊 平成24年3月28日9面のコラム「フォーカス」に、立ち上げ人の大木洵人(おおき・じゅんと)さんの紹介が出ていた。24歳の青年だ。まずは日本語、英語など7言語の手話のウェブ上の録画辞典をつくり、ゆくゆくは126言語まで広げようと考えているという。これがあると、手話を比較言語学することもできそう。おもしろい! 展開が楽しみです。
Mar 29, 2012
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伝統工藝にサイコーに密着できるのは、工藝食器をつかう団欒(だんらん)かもしれない。と言っても、実現はなかなか難しいから、すてきな旅館でのひとときが何よりの思い出になる。北國新聞によると石川県では、工藝食器を旅館やホテルに無料レンタルし、食器をつかった宿泊客からの意見をフィードバックしてもらい、新たなデザイン企画に生かそうとしている。こころよい、プラスのサイクル。文化力だ。文化とは、動きのことをいう。『北國新聞』 平成23年2月13日 社説≪工芸食器貸し出し 商品開発の貴重なヒントに輪島塗、加賀友禅、九谷焼、山中漆器の業界4団体は石川県内の旅館やホテルと連携し、新商品開発に向けたニーズ調査に乗り出した。16店舗に無料で貸し出した食器セットを実際に使ってもらって、来店客の意見を商品づくりに生かす試みである。伝統工芸品の需要が低迷するなかで、各産地は 「売れる商品」 の開発に力を入れているが、今回の取り組みは、いわば伝統工藝の 「チーム石川」 が一体となって商品力を高め、新たな客層に売り込む一つの試金石となろう。食器セットは輪島塗の重箱、加賀友禅の敷物、九谷焼の茶碗、山中漆器の汁椀などで、卓上で石川の伝統工藝の技と美に触れることができる。客が手にすることで、石川の工藝ファンを増やすきっかけにもなるだろう。デザインや使いやすさなどに関する貴重なヒントをうまく商品開発に取り入れて、各産品はもちろん、セットとしての価値が使い手側により一層伝わることを期待したい。今回は店舗側も食器セットを使った限定メニューや宿泊プランを打ち出している。県が石川の食文化を海外に発信しているように、食材だけでなく器もそろった石川の食の魅力は、誘客のセールスポイントとなる。輪島市では市内の飲食店や旅館を対象にした輪島塗の購入支援制度に対して、予想を上回る申請があった。できれば地元の伝統工藝品で客をもてなしたいという思いを裏付けるものであろう。さまざまな分野のニーズを把握して、工藝品の潜在的な需要を掘り起こしていく取り組みが求められている。山中漆器や九谷焼の職人とチェスセットを制作した世界的デザイナーのアレクサンダー・ゲルマン氏は、漆や九谷焼が世界最高の工藝であるとし、「山中漆器や九谷焼の技術はあらゆる分野に応用ができると思う」と石川の伝統工藝の幅広い可能性を指摘している。最近では山中漆器と九谷焼による野点(のだて)セットなども開発された。デザイン、色彩、装飾性などに優れ、他の産地にはない石川の伝統工藝の総合力をさらに発揮してほしい。≫
Feb 14, 2011
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高級葡萄といえば 「巨峰」 くらいしか知らなかったが、石川県で平成7年から実に11年かけて品種改良した 「ルビーロマン」 という品種があることを、『北國新聞』 の社説を読んで知った。いったいどんな葡萄なのか。「ルビーロマン倶楽部」 サイト で写真を見た。大きさは、ほとんどスモモくらいある。左から、ルビーロマン、巨峰、デラウェア。葡萄は皮のところが旨いものだが、これだけデカいと、口にまるまる入らないから皮を剥くことになる。で、すんなり剥けるのがルビーロマンの長所。甘さが巨峰に勝り、酸っぱさは巨峰を大きく下回る、というグラフを見せられると、何としても味見をしたくなってしまう。これほどみごとな品種が作れたのだから、開発チームもさぞやうれしかったろう。青果農家に夢と希望を届けることができたのだから。新しい品種に取り組むときの農家の思いを想像してみる。新品種がブランドとなり、着実に産業として育ってゆくのを見るのは、開発チームの何よりの喜びに違いない。『北國新聞』 は、ルビーロマンの規格外品を菓子などの原料にする動きを紹介し、その品質管理を徹底することをJAの努力に求める社説を書いている。産業を育てる地道な取り組みに思いをはせた。北國新聞 平成21年10月19日 社説≪ルビーロマン加工品 生産者の「安全網」になる 石川県産の高級ブドウ 「ルビーロマン」 の規格外品を使い、菓子などを試作する動きが見られるようになってきた。農作物の出来は天候などに左右されやすく、どんなに栽培技術の向上に努めても、一定量の規格外品は出てしまう。生食用として売れない規格外品を加工用に回し、収益につなげる道筋が確立されれば、生産者にとっては何よりのセーフティーネット (安全網) になろう。さらに試行錯誤を重ね、多彩な加工品を商品化してほしい。 ルビーロマンの出荷は、JA全農いしかわが一手に引き受けており、糖度や粒の大きさ、房の形などが基準に満たないと評価されたものは市場に出回らない仕組みとなっている。ブランド価値を守るために不可欠なこととはいえ、生産者は少なからぬ量の規格外品を涙をのんで自家処分している。 県などは、市場デビュー2年目となる今年の出荷目標を4千房と設定していたものの、実際は約 2,800房にとどまった。栽培が容易ではないことを物語る数字である。今後、県内だけでなく首都圏や関西圏などにも広く発信していくためには、出荷量をさらに増やさなければならないが、栽培の難しさが生産拡大の障壁になる可能性は十分にある。「規格外品=利益ゼロ」 という状況を解消することによって生産者のリスクを多少なりとも軽減し、挑戦をためらっている農家の背中を押したい。 ブドウの加工品にはさまざまなものがあるが、ルビーロマンの場合、やはり 「本命」 は菓子だろう。金沢には藩政期以来の和菓子作りの伝統が脈々と息づいており、最近は意欲的なパティシエによって魅力ある洋菓子も次々と開発されている。新しい素材をうまく生かし、菓子業界の活性化にもつなげたい。 ただ、規格外品をむやみやたらと出回らせて、全体的な価格低下を招いては本末転倒だ。「高貴な宝石」 というイメージとかけ離れた加工品が店頭に並ぶのも好ましくない。こうした問題を起こさないためには、規格外品についてもJA全農いしかわが集荷し、責任を持って業者に供給する態勢を整える必要があろう。≫
Oct 24, 2009
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6月8日現在、“ビーチベースボール” でグーグル検索すると 196件しか出てこない……というようなことを、記録しておかないといけない。“日台戦争” だって、4月6日にグーグル検索したら 201件だったが、6月8日のいまでは 40,400件もヒットする。こういうことをちゃんと書いておかないと、「NHKが4月5日のNHKスペシャルで <日台戦争> を歴史用語として紹介したことの、どこが悪いんですか?だって、グーグル検索で4万件もヒットする単語ですよ」などと、時系列を無視したことを言い出すひとがいないとも限らない(なお、「ヒット件数」 を調べるための検索の際は、調べたい単語を引用符で括って検索するとよい。)*いきなり横道にそれてしまったが、7月に入ったら “ビーチベースボール” の検索ヒット件数が急増するはずだ。関係者の皆さま、毎日グーグル検索して、ひたすら右上がりのヒット件数を記録なさると、日々の楽しみになるかもしれません。金沢市の北隣に人口2万人あまりの内灘町(うちなだまち)という砂丘の町があり、ここで7月4~5日に 「第1回ビーチベースボール北陸大会 in 内灘」 という地域スポーツイベントが行われる。主催は、コラム・社説がいい切れ味のピカ一の地方新聞を出している北國(ほっこく)新聞社と、内灘町、日本ビーチベースボール連盟、メディア・ネットワーク。(ちなみに、“日本ビーチベースボール連盟” でグーグル検索したら、ヒット数は4件……。)「ビーチベースボール」 を分かりやすく解説した6月2日の 『北國新聞』 社説がある。北國新聞の社説は、ネット上でも完全な日替わり状態で、翌日になると検索にもひっかからない。惜しいことだ。全文を転載しておきます。『北國新聞』 平成21年6月2日 社説≪ビーチベースボール 発信したい砂上の新競技 広い砂浜で、夏の日本海に向かって思い切りバットを振り抜けば、さぞ爽快だろう。そんな気分が味わえるスポーツの全国初の大会が、7月に内灘町で開催される。ビーチベースボール北陸大会だ。まだ競技の知名度は低いにもかかわらず、既に県内外から出場申し込みが相次いでいる。この大会を機に、ビーチベースボールを、幅広い年代の男女が一緒に楽しめる砂上の新競技として、「発祥の地」 の内灘海岸とともに息長く発信していきたい。 大会に向けて定められた規則によると、ビーチベースボールは野球に比べて2人少ない7人で1チームを構成する。競技場も、野球とは違って本塁と1塁、2塁しかない、いわゆる 「三角ベース」 である。2ストライク後のファールを5本までに制限するなど、試合展開をスピーディーにするための工夫も凝らしており、野球よりも手軽に楽しめる点が最大の特徴と言えそうだ。▽ 靴はスパイクの付いていないものとする▽ 走者の故意のスライディングを禁止するといった項目を設けて、安全面にも配慮している。過去に 「砂浜で野球をしたことがある」 という人はいても、ここまで本格的に規則を設けたのは初めてだろう。まずは県内でこれを浸透させ、着実に愛好者を増やしていきたい。 近年、健康志向の高まりなどに伴い、国内各地でさまざまなニュースポーツが生まれている。中には期待したほど受け入れられていないものもあるが、一方で 「メジャー」 な競技に匹敵する人気を博しているものもある。 たとえば、グラウンドゴルフなどは格好の成功例と言えよう。1982年に鳥取県泊村 (現湯梨浜町) 教委が考案したグラウンドゴルフは熟年層を中心に普及し、今や愛好者数は約150万人。韓国や中国、モンゴルなどでもプレーされている。湯梨浜町では全国規模の大会も開催されており、交流人口の拡大にもつながっているようだ。ビーチベースボールも、こうした先輩格の競技にならうべき点はならって、大きく育てていきたい。≫
Jun 8, 2009
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「食料品は付加価値税 (税率17.5%) のうち国税部分 (税率15%) の対象外とする」というのがイギリスの税法ですが、なんと 「ポテトチップスおよび類似のジャガイモ加工食品」 は例外で、付加価値税 17.5% の対象になります。さて、わたしも好きな 「プリングルズ」 でありますが、原料のうちジャガイモの含有量は、わずか 42 % ほど。(残りはトウモロコシ粉・小麦澱粉・米粉、および油脂・乳化剤・調味料。)そこで Procter & Gamble UK 社は「プリングルズはポテトチップスないし類似のジャガイモ加工食品とはいえないから、付加価値税のうち国税部分の課税対象外だ」と主張し、裁判沙汰となりました。さて、この裁判の最終結果は、どうなったでしょう。(ウェブ検索すると答えらしきものがすぐ見つかりますが、慎重にお答えください。)
Jun 1, 2009
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大学のころロシアの新聞・雑誌を読んでいたら、日本の囲碁・将棋欄よろしく必ずチェスのコーナーがあった。「チェスで遊べたら、カッコいいだろうなぁ」この憧れは、「ロシア語ができたら、カッコいいだろうなぁ」と同じ種類の 「プチ変身願望」 だったけど、入門書を1冊読み終えたところで何となく飽きてしまった。「もういいや」 と。ゲームもの には、もともとあまり熱中しないタイプだ。それでも、舶来のしゃれたチェスセットをみると、集めたくなる衝動が10秒くらい心を支配する。10秒だけ。「置き場所がないよな」 で、夢想停止。石川県加賀市(旧 山中町)の 山中漆器 という会社が、シンプルを極めたデザインを追求する藝術家 Alexander Gelman さんとコラボしてチェス道具一式(チェス盤とチェスの駒)を作るのだそうだ。10月7日の 『北國新聞』 社説で読んで、無性(むしょう)に欲しくなった。「置き場所がないよな……。もっと広い家がほしい……」10月7日『北國新聞』(金沢市)社説≪ 山中の技でチェス 漆を海外に広める好機 世界的な現代美術家、アレクサンダー・ゲルマン氏が山中漆器の職人と組み、漆のチェス制作に乗り出すプロジェクトは、昨年の輪島塗とルイ・ヴィトンの共同制作、今夏の洞爺湖サミット夕食会の乾杯で用いられた輪島塗の盃(さかずき)に続き、石川の漆の技を海外に広める好機である。 言葉の意味としての 「漆器=ジャパン」 は世界的に通用しにくくなっていると言われるが、海外の著名作家やブランドメーカーが石川の漆芸に引き寄せられる近年の動きは、「ジャパン」 が再び海外で広がる夢を抱かせる。地元産地は自らの 「ブランド力」 に自信をもって海外、あるいは他分野へ積極的に打って出たい。 山中漆器の技とチェスの道具は意外な組み合わせに思えるが、欧州では富裕層を中心に収集家が多く、駒や盤は高級インテリアとして用いられている。卓越した木工の技を駆使する山中漆器にとっては、その魅力を海外に発信する願ってもない工芸品と言える。 ゲルマン氏が山中の伝統工芸士と試作したのは、拭(ふ)き漆や金蒔絵(きんまきえ)で仕上げたチェスの駒六種類と、平文(ひょうもん)などで加飾したチェスの盤三種類。今後、ロンドンやミラノの展示会で富裕層にアピールする。ゲルマン氏は「漆本来の美や力をチェスに託し、国際的に通用する美ができた」と手応えを語ったが、その言葉は地元産地の何よりの励みとなる。山中漆器業界の欧州向け統一ブランド 「NUSSHA(ヌッシャ)の」 の知名度向上にもつながるだろう。 ゲルマン氏が山中漆器に着目したのは、英字雑誌の企画で県内を取材に訪れ、漆器職人の仕事ぶりに触れたからだった。輪島塗作家とルイ・ヴィトンによる小物ケースの共同制作もファッション雑誌の企画がきっかけである。 こうした巡り合わせは石川の伝統工芸にとって国内外への強い発信力となり、販路が大きく広がるだけに、チャンスを自らの手でたぐり寄せる努力や企画力が産地には必要である。県も伝統工芸の潜在的な可能性を引き出すコーディネーターを養成するなどして産地の取り組みを後押ししてほしい。≫「欲しいもの」 ついでに言えば、今となっては収集が困難だが所有欲をくすぐられるのが、ローマ字以外のタイプライターだ。カナモジタイプや、漢字タイプのうち漢字を2千字ていど収めただけの簡易ヴァージョンも欲しいが、考えれば考えるほど欲望が灼熱してくるのが 「ハングルのタイプライター」 と 「タイ文字のタイプライター」 。タイプライターで打つハングルもタイ文字も、コンピューター処理されて出てくる字面(じづら)が整うようなわけにはいかない。文字構成が複雑で、いろんな符号を上へ下へと打ってゆくから、タイプライターは涙ぐましい工夫の結晶なのだ。「置き場所がないけど、手に入れたい!」
Oct 9, 2008
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