テレビ・新聞が報じないお役に立つ話

テレビ・新聞が報じないお役に立つ話

2021.11.26
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ハルメクWeb様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。

87歳の今も俳優として第一線で活躍する・草笛光子(くさぶえ・みつこ)さん。草笛さんのハツラツとした姿と言葉から、きれいにを生きるヒントを学ぶ特集です。第3回は、若々しさの秘訣をお届けします。体づくりと知的好奇心を保つ方法が参考になります。

「自然体ですねって、最近よく言われるけれど、私は普通に生きているだけ」とさらりと話すきっぷのよさも草笛光子さんの魅力です

目次

若さの秘訣はよく食べて良く体を動かすこと
夜ふかしが大好き。新聞をじっくり読み想像力をUP
犬とのつながりは、人間以上
舞台の芝居は体力勝負!だからこそ一日一日を大切にする
草笛光子さんのプロフィール

若さの秘訣はよく食べて良く体を動かすこと
ロングカーディガン、ストール、パンツ、帽子/すべてYUKI TORII アクセサリー/アビステ インナー、靴/ともに私物

誰もが思わず見とれる美しいグレイヘアに、気品と茶目っ気が融け合ったような柔らかな表情。すっと背中を伸ばしてカメラの前に立つと、草笛さんはポーズも表情もクルクルと変えていきます。その様子は、まるで一人舞台のよう。

撮影を終えると、「私、よく食べるんです。こんなふうにね」と、カツサンドをパクリ。よく食べて、よく体を動かす、それが若さの秘訣なのかもしれません。

70歳を過ぎて自分の体と向き合ったとき、このままじゃダメだと思ったんです。以来、週に一度、パーソナルトレーナーの方についていただいて、2時間じっくり体を動かしています。もう12年(※)くらい続けていて、だからこの年でも体がもっているんでしょうね。※2019年6月インタビュー時

「その12年の付き合いのトレーナーから、『草笛さんは、いつも自分の体と対話している。だから病気になってもへこたれない』と言われました。自分でもそう思いますね。

私が朝晩しているマッサージは、本を読んだり、誰かに教わったりしたわけでなく、自分なりに体と向き合って“こうすればいいだろう”と考えた方法です。他にも自己流で、舌が乾燥しないようにお風呂の中でベロを出す習慣を何年も前から続けています。

そのことを信頼しているお医者様に話したら、『舌を出して血の巡りをよくすると、耳にも脳にもいい。よく考えましたね』って言われました。いばるわけじゃないけど、ちょっといばらしてもらうと(笑)、自分で考えて続けてきた健康法が、後から新聞や本に出て、やっぱりよかったんだ、と知ることが多いんです。

夜ふかしが大好き。新聞をじっくり読み想像力をUP
黄色麻ブラウス、ネイビーパンツ/ともにリツコ シラハマ、アクセサリー/アビステ 靴/私物



とはいえ、規則正しく健康的な生活をしている、というわけでもないと草笛さん。



そんなに夜更けまで、何をしているのでしょうか。

「よく新聞を読んでいます。新聞は2紙購読していて、読むことで世界と自分がつながっているのを感じるんです。よくわからなくても政治面でも経済面でも何でも読むし、小さな事件の記事もじっくり読み込みます。

いいニュースがあれば、うれしくて涙が出ることもあるし、子どもや動物の虐待事件があったりすると、悔しくて悔しくて“このやろう”と思って、その犯人を殺しに行きたいとも思います。恐ろしい女かしら? そこまで私は思うんだ、と自分を知ることにもなりますね。

どんな記事でも、私自身がどう感じたか、何を考えたか――これがとっても大事で、いつも新聞を読みながら自分に質問しています」

実は新聞をじっくり読むようになったのは30代の頃のことだそうです。



彼女が言った通り、新聞を読むと、短い記事からいろんなことを想像したり、発見したり、喜怒哀楽さまざまな気持ちになります。それは女優として表現の土台になることも多いですね。アドバイスをくれた彼女には深く感謝しています」

犬とのつながりは、人間以上
“伴侶”のような存在だった愛犬のマロと(「Precious」2018年6月号より 撮影=浅井佳代子)

このインタビューの1年ほど前(2018年)に、草笛さんは悲しい別れを経験しました。長年のパートナーだった愛犬、マロが14歳で亡くなったのです。

「人間は言葉で言わないと伝わらなかったりしますけど、犬っていうのは不思議で、言葉をしゃべらなくたって、表情と気配で気持ちのやりとりができる。マロが死んだとき、ああ、この子は私を守るために私の元へ来たんだな、と思いました。そのくらい私はマロに支えられていましたね。

だから今、恋しいんですよ。夕方、一人で散歩に出ると、いつもこの時間はマロと散歩をしていたなと思い出して、涙が出そうでたまらなくなって、急いで家に帰っちゃうこともあります。マロがおしっこをしていた電信柱のそばに行くと、鼻をくっつけてニオイを嗅ぎたくなる。もちろん我慢しますけど(笑)、そのくらい犬とのつながりは深い。人間以上ですね」

朝起きると、カーテンをパーッと開けて、空に向かって「マロ、元気? 今日もママのそばについていて」と、語り掛けるという草笛さん。

「すると、そっと空を、あの黒いラブラドールが飛んでいるように思うの。それで『よろしくね』と言って、また横になって二度寝をしちゃったり……。何だか今も、マロが見守ってくれているような気がするんです」

舞台の芝居は体力勝負!だからこそ一日一日を大切にする
ジャケット、パンツ/ともにYUKI TORII アクセサリー/アビステ 靴/私物

2019年6月から、草笛さんは新たな舞台「ドライビング ミス デイジー」に出演。一人のユダヤ人女性の70代から90代までを演じます。

「私くらいの年齢になると、日本ではメインで演じさせていただく作品が少なくなるんです。やっぱり日本は若者が中心ですからね。この『ドライビング ミス デイジー』は、前に舞台を見ていて、“おばあさんにこそできる役だ!”と思って、いつかやりたいリストに入れていたんです」

だから草笛さんは、長いお付き合いの市村正親(いちむら・まさちか)さんから、一緒にやろうと電話をもらったときは、二つ返事で引き受けたそうです。

「舞台のお芝居は体力勝負で、やはり苦しいものです。しかもこの舞台は新たに挑戦する作品で2時間以上、出っ放し、しゃべりっ放し。セリフも多いんです。

私は今85歳。自分の“老い”をもちろん感じています。でも舞台に出て行ったら、病気だろうが、苦しかろうが、そんなことは見せられない。それを見るのは、私自身だけで十分です。

普段は体と対話しながら自分をいたわっていますが、舞台では一切いたわりなし。だからこそ、元気が必要なんです。

元気というのは、体力だけでなく、何より気力が第一だし、目や声の力も大事です。だから自分とちゃんと向き合って、一日一日を大切に生きる――それが元気につながると、私は信じているんです」

草笛光子さんのプロフィール
くさぶえ・みつこ 1933(昭和8)年、神奈川県生まれ。50年松竹歌劇団に入団。53年に映画デビュー。日本ミュージカル界の草分け的存在で「ラ・マンチャの男」「シカゴ」などの日本初演に参加。その演技が認められ、芸術祭賞、紀伊國屋演劇賞個人賞、毎日芸術賞など受賞多数。99年に紫綬褒章、2005年に旭日小綬章を受章。





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最終更新日  2021.11.26 13:30:06
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