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海の神は その雫でメロディーを奏で 静かに 静かに見守り続ける 大地が大声で泣きじゃくるとき 空の神は 頬にその手を差し伸べて 溢れる涙を ぬぐい続ける 風が侘びしさに悲鳴をあげるとき 山の神は こっちにおいでと呼び寄せ 穏やかに 穏やかに抱きとめる 海が哀しさを溢れさせるとき 風の神は その海原に頬すりよせて そっと そっと眠りを誘う 山がやるせなさに震えるとき 大地の神は 大きく両手を広げて 優しく 優しく山肌を撫ぜ続ける 青い地球が その未来を憂いで 心の奥底を痛めるとき いま 暗い宇宙のどこかで 眠り続けていた もう一つの太陽が 目を覚ましているかもしれない |