東北の旅をした。新潟を北上。秋田の牡鹿半島を目前で雨も降り始め、遊佐町という所で旅館を紹介された。ホテルは満杯?とのことで食堂兼旅館で名前が あらかん。16の阿羅漢が岩に彫られた日本海の縁の奥羽街道の小さい旅館。家を見た時はがっかり。然し 誠心誠意のもてなしで満足。食べ物もよいし感じもよい。残念なのは 夕日が美しいという有名な場所での最高の部屋であったのに 曇り時々雨。午後は庄内平野の農家巡り。家々の立派なこと。廣いこと。田の面積の巨大なこと。比べれば家の周りの農家など農家などと言えそうもない。植物の生長具合も長野県とは一ヶ月は進んでいる。寒く雪も多い貧しい東北地方の概念は全く一掃された。翌日は鳥海山に登り、雪の中のブナ林の美しさ、限りなく流れに沿って咲き誇る水芭蕉に感激。桁違いの規模。 温海町温泉で紹介された旅館の食事の立派なこと。夕食も朝食も。然も一万円。今まで泊まった最高の旅館かもしれない。日本海の荒海を見ながら帰途についた。藻塩作りの 頑固親父も面白かった。東北には未だ人情があり、旨い旅館あり、美しい景色もまだまだ。次回は秋田と青森の予定。1,200km