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キッチンの収納家具の引き出しの取っ手が錆びてきたので 「取り替えたい」と妻が突然言い出した。 彼女の場合、いつだって急に思い立つのだ。 「運動がてら、ホームセンターまでウォーキングしよ。 ごろごろしてたらメタボ豚になっちゃうよ」 「君がか」 「なんてこと言うの私のわけないでしょっ」 てなわけで、仕方なく出かけることになったのだが・・・。 「ねぇ。取っ手のサイズってどこを測ればいいの?」 「引き出しの中にあるねじの幅」 「ねじの幅ね?うーんと6.4センチかな。ねぇ覚えといて」 「今、ブログ更新してるから手が離せない。メモしとけよ。 ああ、それより、現物持っていけばいいじゃないか」 「あっそうよね。じゃぁ、あなた、はずしといてね。 わたし、出かけるしたくするから」 「んーわかった」 かくして、家から1.5キロほどあるホームセンターまでウォーキングとなった。 15分ほど歩いたところで、妻がポツリと言った。 「ね、"取っ手"もってきてくれたわよね」 「いやもってないよ」 「ええー。はずしてくれたんでしょ」 「はずしたよ。そういっただろ。で、テーブルの上に置いといたよ」 「そこまでしたのに、何で置いてきちゃうの?」 「ん?だって君の依頼は、取っ手をはずすところまでだったからなぁ」 「はずしたんだったら、最後まで責任持ってよ」 「どうするのよ。これじゃホームセンターに行っても意味ないじゃない」 「だってサイズ測ったんだろ。メモがあるだろ?」 「Yoshiさんが『現物持っていけばいいから』って言うからメモしなかったもん」 「でも、覚えてるだろ?」 「ええ?うーーんと。なんかさぁ、微妙なのよネェ。6.4だったか6.8だったか。 だから『覚えといて』っていったのに」 「まぁ、行けば何とかなるんじゃない?」 結局、店には6.4も6.8もなく、なんともならなかった。 それでも、何やかやとほかの買い物ができたので、妻はそれなりに満足したようだ。 夕食後、NHK-BShiで放送中の『刑事コロンボ』をふたりで見始めた。 1時間ほどして、番組が佳境に入ってきたところで、妻が突然席を立った。 「ね、ちょっと止めといて」 「えっ?」 「お・ト・イ・レ。自分だけその先見ないでよ」 「はっ?」 (これ、ビデオじゃないから) 応援よろしくお願い致します
2009/01/25
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休日の朝寝を楽しんでいると、妻が部屋にやってきた。 「ねぇ、私プールとヨガに行くから、ご飯食べちゃうけど、まだ寝てる?」 「ん?ああ、もう起きるけど。いいよ先に食べて」 「そう?じゃぁご飯はよそっておくね」 10分ほど遅れて、テーブルに着くと、妻の食事はすでに終盤に差し掛かっていた。 テーブルには、ご飯と味噌汁と塩鮭、納豆、味付け海苔、白菜の漬物、松前漬などが並んでいた。 お笑い番組を見ながら、妻は無邪気に笑っている。 いつもどおりの休日の朝だ。 味付け海苔は、2枚1組なっているタイプなので、 パッケージから取り出すと、丁寧に切り離して、自分の左前のお皿に乗せた。ちなみにテレビは、私の右サイドにあり、妻は私の左、直角の位置に座っている。 テレビを見ながら、納豆を混ぜる。とにかくひたすら混ぜる。 納豆の糸が魅惑的になったところで、ご飯に半分をかけ、食事をはじめようとした。 「」 気のせいか、海苔の枚数が心持ち少ないように思えたが すぐにテレビに気を取られてしまった。 妻は食事を終え、お茶を入れていた。 やがてわたしは、海苔へ取り掛かろうとした。 「」 やっぱり海苔が少ないように思えたが、とりあえず一枚をとりご飯をまく。 ここで、番組はCMに入った。 テレビから目を離し、テーブルに正対したときだった。 「」妻が、私の海苔!をつまんで行った。 「どうでもいいんだけど。それ、一応、ぼくの海苔なんだけど・・・」 「えっ!?あはははは、やだ!やっぱり?どうもおかしいと思ったのよね。 確か食べたはずなのに、まだ海苔がこんなにあると思って・・・」 (セロのマジックか) もちろん悪気はなかったのだが、妻は私の知らぬ間に「私の海苔」を3枚もくすねていた。 いつもながら、間の抜けた平和な日曜の朝ではある。 応援よろしくお願い致します
2009/01/20
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飲んでいる風邪薬のせいもあるのかもしれませんが、 最近、夕食が終わると急に眠くなってしまうらしい妻は、 食事が終わると、さっさと後片付けをして入浴も済ませて、 9時前には自室に戻ってしまうことが多くなりました。 しばらくして、妻の部屋をのぞいてみると テレビをつけっぱなしにして、妻はすやすやと寝息を立てています。 そこで、私はそっとテレビを消してあげるのですが、 なぜか、急に目覚めて 「消さないで。見てるんだから・・・(`ヘ´#)」そう言い張ります。 「うそ。すやすや寝てたくせに」 「今は、ちょっと目を休ませてただけなんだから」 「ああそうですか。それはどうも失礼しました」 その翌日、やっぱりこの日もテレビをつけながら爆睡しているので テレビを消そうとすると 「消さないで。聴いてるんだから・・・」 「へぇ、今日は聴いてるんだ ハイハイ」 そして夕べ・・・。 「あっ!消さないで。寝てるんだから・・・」 応援よろしくお願い致します
2009/01/13
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買い物に出かけた妻がぷりぷり怒って帰ってきた。 「まったく失礼しちゃうわ」 「どうした」 「さっきね。道路を渡ろうと思って車が切れるのを待ってたらね」 「うん」 「パトカーが来て、前で止まってくれて、道路を渡らしてくれたのよ」 「へぇ。よかったじゃない」 「うん。だから、私もにっこり笑って頭まで下げて渡らしてもらったのよ」 「うん」 「そしたらね、渡り終わったところでね」 「うん」 「『そこのおばさん、この次はちゃんと 横断歩道を渡ってくださいね』って それもスピーカーで言うのよ! ひどいと思わない?」 「ええーっ!?、横断歩道のないところを渡ったのか。そりゃ君が悪いよ。 それもパトカーの目の前を堂々と笑ってか?」 「だって近くに横断歩道なかったし、車もあんまり通ってなかったし。 だいたい、パトカーが止まって渡らせてくれたのよ。 あとで、そんなこと言うんだったら、渡る前に言ってくれればいいじゃない 」 「そりゃそうだハハハ」 「それにしても、『おばさん』なんて失礼しちゃうわ。 世間中におばさんだと言いふらされたようなものだわ」 「ハハハ。でも、おばさんには違いないんだし。 まさか『お嬢さん』とはいえないだろ」 「お嬢さんじゃなくても、言い方ってあるじゃない。『そこの美人の奥様』とか」 「ハハハ、『美人』ってのは余計だけどな。 それに、マイクで『美しい奥様』なんて言った日にゃ、近所中の窓が開くぞ」 ・・・・・「あっ!も、もちろん僕は美しいとは思ってるけどね」 「何、そのとってつけたような言い方」 夕食は、なんとなく居心地が悪かった。 応援よろしく お願い致します
2009/01/10
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夜更かししたおかげで、すっかり朝寝坊した私は 11時近くになって起きだすと、顔を洗いに洗面所へ向かった。 リビングを横切ると、ソファに妻の姿が見えた・・・が何か変だ。 近寄ってみると、妻は冷却材を入れたベルトを頭に巻き 息も絶え絶えで唸っていた。 「ど、どうした」 「ん?頭が割れるように痛いし、気分がすごく悪い・・・」 見れば妻の顔は真っ赤だ。 これはかなりの熱がありそうだ。 妻の頬に手を当てて見ると、確かに熱い。 「薬は飲んだのか? それだけ熱があるんならインフルエンザかもしれないな。とにかく行くぞ」 「ど、どこへ・・・?」 「医者に決まってるだろ。休日診療所ならお正月もやってるから。 インフルエンザだったら、発症してから48時間以内にタミフル飲まないと」 「・・・いいよ・・・そこまでしなくても」 「治さないと人に迷惑かかるだろ。感染を広げないのは患者の義務だ」 「違うんだってば、酔っちゃっただけなんだから」 「・・・・・・・・」 どうやら、私がなかなか、起きて来ないので おせちをつまんでいるうちに、御とそ代わりに、冷蔵庫にあった梅酒を飲みだしたらしい。 しかし、、妻はお酒はからっきしダメなほうで、 いつもお猪口一杯で真っ赤になっては、あとで苦しんでいるのに・・・。 どうやら、「学習」という言葉は妻の辞書にはないようだ。 応援よろしく お願い致します
2009/01/02
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あけまして おめでとうございます 昨年はたくさんのコメントと応援をいただきありがとうございました。 とりわけ、愚妻に対しましても、優しい言葉の数々を賜り、 (妻のことを書いていることは内緒なので、 決して本人に知らせるわけには参りませんが) 妻に成り代わりまして厚く御礼申し上げます。 今年も変わらず、どうぞよろしくお願いいたします。今朝、目覚めたら、とうに起きていた妻はな、なんと和服なんか着て花なんて生けてるものだから、一瞬、よその家かと思ってしまいました。今夜は、嵐にならなければいいのですが・・・。 皆様にとりましても、ステキな一年になりますようお祈りしております。 応援よろしく お願い致します
2009/01/01
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