ハウシュヴィッツ収容所からこんにちは

ハウシュヴィッツ収容所からこんにちは

「遺書」



僕は死にましぇん。いや100年後には確実に死にます。けれどすぐには死にません。たぶん。そういう前提のもとこれからの遺書を読んで下さい。心配無用。心配して読まれると最後にそれが怒りに変わるかもしれないので、(笑ってくれるのがベストですが)ほんと心配なんてしてはだめです。(前置き長っ)それでは。 

 お父さん、お母さん、お姉ちゃん、妹たち。僕はもうだめです。心底疲れ果ててしまいました。6畳一部屋のなか一人で数年・・・。辛かったです。いまではもう部屋の壁という壁から潰されそうな圧力を感じたりするようになりました。もう苦しいです。そういえば、眠っていると変な夢をみて、目を覚ましたと思ったらいつもより重力がぐっと僕にのしかかった事が何度かありました。あれは誰かが僕に乗ったのでしょうか。お母さんがその存在を信じている霊(悪霊?)というものでしょうか。幻覚かと僕は思ってるんですが、幻覚は幻覚でとても不思議な現象です。

 お父さん、今まで僕は22年間も生きてきたのに、たいして家族のためにも、社会のためにもなれませんでした。そんな僕にも十分すぎるほどのお金や物を与えてくれ、生活させてくれた事、どうもありがとうございました。だめな息子に何も文句も言わずに居てくれて良かったです。でも無言の圧力というものもある事をできれば知って欲しかったです。でも根は優しくてけれどもお互い不器用だからか、なかなか真正面からお互い向き合えなかったけれど、もうそれはいいでしょう。いつまでも健康にゴルフを楽しめるようにと願っております。

 お母さん、いつも僕の好きなパンを買ってきてくれてありがとうございました。とてもおいしかったです。それに愚痴を時に長々といっては困らせてしまったり、ひどい事を言って深く傷つけてしまった事がありましたね・・・。ごめんなさい。いろいろな雑用はすべてお母さんの負担になってしまったので、ほんと申し訳ありませんの一言です。けれど新興宗教を僕の信仰の自由において、ちょっと否定しただけで、ショックを受け、ヒステリックに怒るのは止めて欲しかったです。少しは疑いを持つことを知って欲しかったです。でももうそんなことはいいのです。誰でも好きなものを否定されたら傷つき怒りたくもなるでしょう。それが自分の根本となる宗教、思想ならなお更。僕はもう口をつぐむことにしましたので、安心してください。今までありがとう。

 お姉ちゃん。結婚おめでとう。結婚式には神経症の症状があったりして行けなくて、ごめんなさい。お父さんが撮ってきたビデオを見ました。とても綺麗でした。ピンクのドレスをきた姿なんかは、まるでディズニーのプリンセスのようでした。ぜひ生でみたかったものです。・・・僕が中学生1年生だったころが一番よく話したのかな。思えばその時、お姉ちゃんは受験生でしたね。それなのに、僕の長いくだらない話につきあってくれて、一緒に愉快に笑ってくれたことを覚えています。ありがとう。

 二人の妹達。ひきこもってる間のたまの日曜日、天気の良い昼下がりに一緒にバドミントンをしたりゲームをしてくれてありがとう。僕の気をまぎらわそうと誘ってくれたんでしょう。お前たちやけに楽しそうにしてたけどな・・・。あはは。・・・ああもう時間だ。僕は行かなくちゃ。それじゃ・・・行ってきます。コンビニへ。帰りは5時ごろ。

あとがき

 てきとーな遺書の最後に帰りは5時ごろと書くのが面白いんじゃないかと思いたって書き始めたら、遺書を大真面目に書いてしまい、変な気分になってしまいました。僕はもうホントに死んでしまうんじゃないか?みんな今まで本当にありがとう!悲しいけどそれじゃ!みたいな思い。
 それと愛する犬ラッキィーくんと愛する猫リリイちゃんへの遺書を残すのを忘れました。君達には君達が好きな「ビーフジャーキー」と「さきいか」を買ってくるから勘弁してほしい。
 それと不謹慎な(もとから遺書をネタにするなんて不謹慎ですが・・・)内容になったこと、申し訳ありません。もし読後感が最悪に感じた人がいたら、先にあやまっときます。すみま千円(くれ)。


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