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USM1さん
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萌芽月さんComments
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乗客は、3列座席に1人、2列座席に1人、というぐらいに少ない。7:20に離陸。いろいろあったダーウィンの街、ノーザンテリトリーの主都だが、空から見るとやはり小さな街だ。下の写真、左手に見えるのがダーウィン中心部、右手に突き出た岬がイースト・ポイントで、その下の白い地域が空港周辺。飛行機は、ノーザンテリトリー第2の街、アリススプリングスへと向かっている。
眼下には大陸縦断鉄道とスチュアート・ハイウェイが沿って走る。いずれもオーストラリア南岸の南オーストラリア州・アデレードまでオーストラリア大陸を南北に貫く路だ。ダーウィンからアデレードまで、大陸縦断特急「The Ghan」号で2泊3日、距離にして2979km。スチュアート・ハイウェイでは、同じルートで毎年「ワールド・ソーラー・チャレンジ」と呼ばれるソーラーカーレースが開催されており、2011年は日本の東海大学が2連覇を達成、総走行時間は32時間45分、平均時速は91.54kmだったという。
それだけ太陽が照りつける大地、ということだ。
しばらくして上空の雲がなくなり、窓の下に大地が見え始める。赤茶けた大地とユーカリと砂と、たまに道路と、たまのたまに家。オーストラリア内陸部の乾燥地帯、いわゆる「outback」(アウトバック)と呼ばれる地域に入った。

一直線に平行に、層のようになって続く山。地殻変動で地層が斜めになり、長年の風化で上部が削られて地層が露出したもので、ケスタ地形という。世界でも古い地層を持つオーストラリアらしい風景だな、と思う。日本ではこういう年月の経過した地形はあまり見られない。

ケスタの山頂部をずーっと眺めていると、徐々に高度は下がり始め、9:20にアリススプリングス空港に到着した。タラップを降りて空港に立つときに感じた陽射しの強さ。これがoutbackの陽射しか!待合所で待つ間、しばしテラスへ出て、飛行機の中で冷めきった身体を温める。

初めてユーカリの葉を触ってみる。表面に油分はないが、葉をくしゃくしゃにすると、水分は出ないのだが良い香りがした。まさしく、ユーカリオイルの香りだ。

アリススプリングスは、オーストラリアの観光地、ウルル(エアーズロック)へのゲートウェイ。今回は空港だけのわずか50分の滞在だが、いつかはウルルにも行ってみたいものだ。タラップを上り、再び同じ飛行機に乗り込むのだが、今度の行先は、西オーストラリア州・パース行きだ。
<つづく>
西オーストラリア・ピルバラ 灼熱の大地… 2011.10.30 コメント(2)
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