大切な日々

大切な日々

天国の特別な子供





作:エドナ・マシミラ/訳:大江 裕子


エドナ・マシミラは米ペンシルバニア州にある

マクガイア・ホーム(障害児療育施設)のシスターです。





会議が開かれました 。地球からはるか遠くで。


「また次の赤ちゃん誕生の時間ですよ」


天においでになる神様に向かって、天使たちはいいました。



「この子は特別の赤ちゃんで、たくさんの愛情が必要でしょう。

この子の成長はとてもゆっくりに見えるかもしれません。

もしかして一人前になれないかも しれません。

だからこの子は下界で出会う人々に、とくに気をつけてもらわなければならないのです。

もしかしてこの子の思うことは、なかなか分かってもらえないかもしれません。

何をやってもうまくいかないかもしれません。

ですから私たちは、この子がどこに生まれるか、注意深く選ばなければならないのです。

この子の生涯が、しあわせなものとなるように。



どうぞ神様、 この子のためにすばらしい両親をさがしてあげて下さい。

神様のために特別な任務をひきうけてくれるような両親を。

その二人はすぐには気がつかないかもしれません。

彼ら二人が自分たちに求められている特別な役割を。

けれども天から授けられたこの子によって、ますます強い信仰と

豊かな愛をいだくようになることでしょう。

やがてニ人は、自分たちに与えられた特別の神の思召しをさとるようになるでしょう。

神からおくられたこの子を育てることによって。

柔和でおだやかなこの尊い授かりものこそ、天から授かった特別な子どもなのです。


*** *** *** ***

ゆうだいを授かってから、何度か「あなた達だから授かったのよ」
「私にはとてもできない」と言われたことがあります。
きっとハンディをもつ子供さんをお持ちのご両親はみんな1度は
言われたことがあるかもしれません。

でも、そう言われても何かピンと来ない、素直に頷けない様な気持ち…。
私達は何も特別に選ばれたわけじゃないんだけどなぁ…。

この詩に出会って私は初めて自分の中の釈然としない思いを確かめる
ことができました。

それはゆうだいが困難と共に沢山の愛を持って生まれた、普通とは違う
という意味ではなく、とってもスペシャルな子供だということ。
ゆうだいが私達のもとに来てくれてどれ程の愛をもらったでしょうか…。
だから初めて「私達を選んでくれてありがとう」と素直に涙がこぼれました。



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