大切な日々

大切な日々

大切な毎日


苦労話をしたいのではなく、ゆうだいが来た事で私達夫婦(特に私)がいかに
貴重な体験をしているか、そしていかに幸せな人生を送っているかを知ってもらい
たいからです。時には携帯に入れている写真も見せていかに可愛いか説明する
のですが、彼は髪がないのと、鼻からチューブが出てるからなのか、あまり
「可愛いねー」という反応がない。。実物はかなりの癒し系なのに。

それと、ゆうだいが生まれてから心を動かされ、涙を流す事が多くなりました。
もともと熱い性質ではありますが、男が人前で涙を流すのはかっこ悪いと思って
いたので、よっぽどの事がないと涙を流す事はなかった私。それが今や映画や
ドラマ、スポーツの大逆転劇も絶えられないくらい涙もろくなりました。

中国での単身赴任を終えるちょうど半年前頃、SMAPの「世界に一つだけの
花」がリリースされました。初めてその歌詞を聴いた時、詩の内容に共感しすぎて、
あまりの感動に涙が止まらず、自然と日本で一生懸命に生きている
ゆうだいと妻の事が頭に浮かんできました。

「No.1にならくていい、もともと特別なOnly one」という歌詞や、
「一人一人違う花を持つ、その花を咲かす事だけに一生懸命になればいい」
という歌詞の素晴らしさは、ゆうだいを授かる前の未熟な自分には、きっと
到底理解する事はできなかったと思うのです。小さい身体で一生懸命に生き
ているゆうだいを見ると、仕事でのささいな失敗を悔やんだりする自分は
なんとちっぽけな存在か。

その事に気付いてから、必要以上に仕事にのめり込むのはやめよう、家族を
犠牲にしてはいけない、と思うようにしています。そうしないと、働く事で
自分の能力を伸ばす楽しさに病みつきになってしまうからです。私個人が
いくら能力的に成長しても、ゆうだいと妻を思いやる事を忘れ、家族を不幸せ
にしてしまったら、、何のための人生かわからないですから。

日本に帰ってきて一年が経ち、相変らず忙しく夜遅く帰宅する事が多いですが、
「ただいま」と言うと、ニヤーと微笑むゆうだい、そんな私とゆうだいを見て
幸せそうに笑う妻。こんな幸せな毎日続くように、ゆうだいにとって貴重な
時間をできるかぎり長く一緒に過せればいいなと思っています。




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