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2007.04.13
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カテゴリ: 添加物
前々回に登場した「 活性酸素 」といわれるものの中に、「 過酸化水素 」というものがありました。

当然、この「過酸化水素」も危険な物質で、現に発がん性が認められているという代物なのですが、なんと驚くことに食品添加物として認められているものでもあるのです。

「過酸化水素は、化学式 H2O2 で表される化合物。酸化剤・殺菌剤・漂白剤として利用される。」

「濃度30%の過酸化水素水として市販されており、また、濃度3%の過酸化水素水はオキシドール、オキシフルという商品名で殺菌や消毒用として販売されている。」

「衣類用酸素系漂白剤としても市販されている。」

また、髪の脱色に使用されたり、コンタクトレンズの洗浄剤としても使用されているそうです。

さらに、「全体の使用量では、製紙の際の漂白や半導体の洗浄など、工業的な利用が大部分を占める。」


というのも、「塩素系の漂白剤が多量の廃棄物を生じるのに対し、過酸化水素は最終的には無害な水と酸素に分解するため、工業利用するには環境にやさしい物質である」からだそうです。


以上のように過酸化水素は、さまざまな用途に安全、環境にやさしい物質として、昔から現在に至るまで使われてきているというわけです。


しかし、食品分野での過酸化水素は現在、業界の自主規制によりほとんど使用されていないといわれています。

というのも、1980年に厚生省が突然「発ガン性が認められたので使用しないように」と通達を出したからです。

それまで過酸化水素は食品分野でも、ゆで麺やかまぼこ、はんぺんなどの殺菌、漂白に広く使われていたので、関係業界は混乱し、一般国民も驚きました。

しかしさらに驚いたことに、翌年の「1981年4月に食品衛生調査会毒性部会は、数の子を過酸化水素で漂白、殺菌した後、それを除去する新しい技術が得られたという理由から、再び過酸化水素の使用を許可する意見を出したのです。」

「新しい技術とは、過酸化水素を分解酵素(カタラーゼ)によって分解し、さらに亜硫酸で中和するという方法です。」

つまり、製造過程で使用しても、完成した製品に「残存していなければOK」ということになったわけです。

そしてそれは、そのまま現在に至っているというわけです。


はたして現在、過酸化水素を取り巻く状況はどうなっているのでしょうか?

・食品分野で殺菌、漂白する時に過酸化水素は使用されているのでしょうか。



・食品以外で使用されている過酸化水素は害がないのでしょうか。

・特にじかに肌に触れる消毒液のオキシドールやコンタクトレンズの洗浄液、衣類用酸素系漂白剤は大丈夫なのでしょうか。

そのあたりを整理したいと思います。


・食品の殺菌、漂白に関して―

数の子に関しては、どうやら過酸化水素で漂白しているのが一般的なようです。

というのも、上述の国の意見書によれば、過酸化水素が残存しない方法が開発されたということだったにもかかわらず、その効果はあまりないのか、使用していること自体がマイナスイメージなためなのか、あるいは過酸化水素以外の残存してしまう添加物で漂白しているためなのかわかりませんが、販売市場では「無漂白の数の子」というネーミングが「セールスポイント」となっているからです。


「無漂白 数の子」 「無漂白 数の子」


とにかく「普通の」数の子は、「残存してしまう、よくない添加物」で漂白、殺菌されている可能性が高いということのようです。

よって、安くもないものですし、なければ困るというものでもないので(個人的にはです)、この際基本的に、数の子を食べるのはやめます(今までもあまり食べることはなかったですが。あ!味の付いた数の子入りの加工品は食べていました)。
正月などにどうしてもという場合は、無漂白、無添加の数の子を選びたいと思います(高くなるんでしょうか)。


今では過酸化水素は自主的に使用していないという練り物関係、はんぺん、かまぼこ、ちくわなどに関しては、いろいろな添加物が豊富に使用されているというのが現状です。

その点からしてすでにアウトですから、過酸化水素を使っていないとしても食べられません。
どうしてもという場合は、やはり無添加のものを選びます。


ゆで麺に関しても、乾麺にするなどして食べないようにするか、無添加をうたっているものにします。

というのも、過酸化水素は、 製造過程で使用したとしても 、残存しないことが前提で使用しているため(現実に100%残存しないから、ということではなくです)、 原材料表示の義務はない (!)ということだからです。


・食品以外のものに関して―

消毒剤オキシドールに関しては、一般にいわれている副作用はどれも、高濃度の場合に皮膚や粘膜などが「やけど」の状態になる(ので注意が必要)くらいで、特に重篤な症状は述べられていません。

高濃度の過酸化水素を普通は、飲んだり、目にさしたり、吸入したりすることはないわけですから、低濃度での使用に関してはほとんど問題ないというところでしょうか。

ところで、オキシドール(過酸化水素)の殺菌剤としての作用はどういうものかというと―

例えば、転んで怪我をした時に傷口をオキシドールで洗うと泡がたってきます。
この反応は、組織や血液の「カタラーゼ」によって過酸化水素が分解され、酸素が発生するためであり、この時に生じた酸素を殺菌に利用しているのだそうです。

100%過酸化水素が分解されるのか、一抹の不安は感じます。
100%分解されない場合は、「 経皮毒 」となるわけです。


また、コンタクトレンズの洗浄剤として過酸化水素が使用されている場合は、洗浄後、中和剤
(カタラーゼなどを含有)で十分に中和し、よく洗い流さなければいけないのだそうです
(使っていないので知りませんでした)。


衣類用酸素系漂白剤は、「過炭酸ナトリウム」と過酸化水素の2つの成分があるそうです。

どちらも塩素系漂白剤( 次亜塩素酸ナトリウム )のように、強力な漂白作用ではありませんが、人体や環境への悪影響が少ない殺菌、漂白剤ということで使われているようです。

過炭酸ナトリウムは、「水に溶けると過酸化水素と炭酸ソーダに解離し、過酸化水素は水中や空気中で水と酸素に分解するため、 洗濯物に残留することも、水を汚すこともありません
漂白や殺菌の効果は過酸化水素からでる酸素によって得られます。」

ということで、過炭酸ナトリウムも結局、過酸化水素の作用で漂白していることになります。

そしてどうやら、この酸素系漂白剤では洗い物(衣類や食器)に過酸化水素が残留することはないようなので安全だといえるようです。


「酸素系漂白剤」 「酸素系漂白剤」



病気の原因となる活性酸素のひとつである過酸化水素ですが、その殺菌、漂白作用は優れていて、かつ他の物質、例えば塩素系の殺菌、漂白剤に比べると非常に安全であるといえます。

問題は残留しているかどうか、使われた過酸化水素のほとんどが無害な水と酸素に分解しているかどうかが重要な点となるようです。


「過酸化水素は少量を経口投与しても、体内のカタラーゼによって急速に分解されるので毒性は現れないが、投与量を増やせばいろいろな障害が発生する」という動物実験の結果があるそうです。

ある閾値(臨界点)を超えない限りは大丈夫ということでしょうか。

カタラーゼは偉い! 
大事にしなければいけません。


もう一度整理すると、

・いろいろ調べた結果からすると、そんなに神経質になる必要もないかもしれませんが、まずは過酸化水素を使用しているような食品は摂取しない。
食べるなら無添加、無漂白と表示しているものを選ぶ。

・オキシドールもむやみに使わない(当たり前ですネ)。

・髪を脱色するのもいいとはいえないようです。

・コンタクトレンズの洗浄に使う時は、必ず中和してよくすすぐ。

・酸素系漂白剤も、塩素系と違って安全だと過信せず、よくすすぐ。


という結論になりました。


追伸。

過酸化水素はあらゆる食品に(天然のものでも)「 自然に 」含有しているものだというデータもあるようです。


一方で、過酸化水素は、いろいろな 容器の殺菌 に使われているといます。

例えば、コーヒーに入れる「コーヒーフレッシュ」というクリーム(実はクリームなどではなく、主体はサラダ油だということが暴露されていますが)の容器の滅菌に過酸化水素が使われているそうです。

過酸化水素の液に浸けて滅菌した後、液から引き上げて熱風乾燥して過酸化水素を蒸発させて、クリーム(サラダ油)を充填するのだそうです。

容器への残留具合が気にかかります。


塩素消毒よりはかなりまし、と考えた方がいいのでしょうか。










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Last updated  2007.04.14 11:32:02
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