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わざわざ分別してゴミに出されているペットボトルのほとんどが、実はリサイクルされていない!
リサイクルされている一部のペットボトルも無駄にコストがかかるだけで、実は普通の可燃ゴミと一緒に燃やしたほうがはるかに資源やエネルギーの節約になる!
2005年時点の ペットボトルの年間消費量は約50万トン です。
消費量はここ10年間で、3倍以上に急増しました。
その背景には、「 容器包装リサイクル法 」という法律の施行があります。
1995年に施行されたこの「容器包装リサイクル法」とは、ペットボトルやビン、缶などを自治体が分別回収して、事業者がリサイクルすることを義務付けた法律です。
実はそれまで日本では、飲料メーカーの 自主規制 によって、1L未満の飲料用ペットボトル(特に500mlペットボトル)は作られていませんでした。
しかしこの法律を受けて、翌1996年、メーカー各社は「リサイクルするからいい」とばかりに、500mlペットボトル飲料の販売を解禁したのでした。
それ以後は年々、ペットボトルの消費量は増加し、それに比例して分別回収されるペットボトルの量も急増し、2005年には 30万トン にまでなっています。
わざわざ分別回収したペットボトル30万トンのうち、 樹脂原料としてリサイクルされているのはたったの1割の3万トンだけ です。
のこりの9割は中国など海外に輸出されたり、「サーマル・リサイクル」(ゴミ焼却時に発生する熱を回収して、温水プール用の電力などに再利用するリサイクル)として焼却されています 。
あれだけ一所懸命、リサイクルしていたペットボトルが、現実にどのぐらい使われていたのかという「リサイクル率」や、リサイクルしたものを「何に使ったのか」ということが、まったく発表されていないことがわかってきたのです。
地方の新聞社の中には購読者から「本を読んだらペットボトルはリサイクルしていないそうじゃないか! あなたの新聞はウソをついたのか!」という苦情が殺到し、やむを得ず「本当にリサイクルされているのか?」を取材するところも現れました。
また「お上」を信用している人は早速、自治体やリサイクル協会に問い合わせをしたようです。
その結果、「どうも、ペットボトルはリサイクルされているかどうかわからない」「自治体もリサイクル協会も逃げ回っている」ということになって風向きが変わったのです。
この日本で、ペットボトルがリサイクルされていないというのは、まるで現代の怪談話のようです。
これほどみんなが分別して、駅でも学校でもペットボトルのリサイクルの箱が設置されていて、お金も1年で600億円も使っています。
それなのに、100本のペットボトルのうち、何とか用途があるリサイクル品は6本がせいぜいで、残りの94本は焼却されているか、それに近い形で処分されているのですから。
1リットルのペットボトルを分別回収するための人件費やリサイクル施設まで運ぶ際の輸送費、ラベルやキャップを外す作業コストは、一本当り 26円 になります。
「そこまでコストをかけて分別回収したのなら、サーマル・リサイクルとして焼却してしまうのではなく、再利用するためにもっと樹脂リサイクルの割合を増やさないともったいない」と思う人もいるかもしれませんが、それだとますますコスト高になってしまいます。
ペットボトルを樹脂原料にリサイクルするには、粉砕したり溶かしたりする工程が必要になりますが、そのコストは1本当りさらに 7.6円 かかります。
樹脂原料へのリサイクルは、それに必要なエネルギーの面でも無駄が生じます。
石油量に換算すると、 ペットボトルを樹脂原料にリサイクルするには、ペットボトルを新たに1本つくるために必要な石油の 約3.5倍 もの石油を必要とします 。
1リットルサイズのペットボトルをつくるのに必要な石油は 約40g ですから、それをリサイクルすると、 新たに約150gもの石油を消費する 計算になります。

ペットボトルはどこへ行く? その2 2007.08.28 コメント(2)