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January 20, 2006

蘇える金狼～思い出の角川映画その３

テーマ：思い出の日本映画(5)

カテゴリ：映画・DVDの話

割としつこい性格だと自覚しつつ角川映画の話。

興行的には成功したかもしれないけれど
「野生の証明」は跳ばして（笑）。

大藪春彦さんの原作は
個人的には日本のハードボイルドの最高傑作だと思う。

その名作が松田優作主演で映画化されたのが　
もう２５年以上前。

蘇える金狼

蘇える金狼
監督：村川透

何より若き日の風吹ジュンが良い。
この映画あたりから
歌のあまり得意でなかったアイドルから
味のある女優へと転身したような気がする。

上司役の成田三樹夫も
こういう小悪党ははまり役だ。

原作で緻密に描かれている
主人公朝倉哲也の非情さや孤独さ、
そして戦後間もない時代の殺伐とした雰囲気は
あまり感じられないにせよ
松田優作の好演のおかげもあって

感じられるできばえで
良くできているとは思う。

メカ（銃やクルマなど）へのこだわりの無さは
日本の実写映画の予算じゃ
しょうがないとあきらめもする。

ラストシーンだけは
原作とは
あまりに違うので幻滅。
最後で台無し。

松田優作のセリフ
「月には何時に着く？」

それはそれで格好良くて
良いのだけれど。

当時はもちろんいまでも納得いかない。

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