目からウロコ

目からウロコ

ウロコ展示室7「R指定」

~ウロコ展示室7・R指定~


携帯電話のモバイルカメラで撮りました  このカメラ、シャッター切る時「カシャ」という電子音がする  ご丁寧なことだ

京都在住のさっちゃんは、ナチュラリスト。
どんなことをしているかというと、
いろいろと自然とふれ合うようなことを趣味としている。
例えばこんなことをしている。
「どんぐりの森の仲間たち」のページ
そしてこんな友でもある。
02年7月13日の日記 。ここではサトちゃんとして出ている。

ちょっとしたキッカケで「お蚕」をお家で飼うことになったらしい。

とはいえ、さっちゃんは虫が苦手。
養殖用のお蚕なので、羽はあってもボディが重くて飛べないんだけど、
何かのことで飛び立ったらどうしよう、と心底びびりながら同居している。
(ちょっぴりサスペンス)

モリユ、生まれて脱皮して見事に成虫化したお蚕を見た。
なんと美しい蛾なんでしょう!!!
(そんなワタシも虫は苦手なんだけどね)
とっても感動したので、カメラにおさめてみた。
だけど最後の画像はモロなので、一応R指定にしてみた。
小さなお子さまに見せる場合は、
大人としてちゃんと説明してあげましょう。


かいこ
これはオスの蚕。
ボディも羽も真っ白で、気高さまで感じられる。
ちょっと分かり辛いけど、
目は真っ黒で、なんだか可愛い顔をしている。
目の上には立派なまゆ毛のような「触覚」が伸びている。
それがまた高貴な雰囲気を醸し出しているのさ。

オスとメス1
手前はメス。
見えるのはお尻の部分の穴で、本来なら中には卵がたくさん入っている。
蚕のメスはお腹に卵を持って成虫になる。
そして交尾をすることでお腹の中で有精卵化させる。
交尾をしなければ、無精卵のままお腹から出してしまうことになる。

オスとメス2
オスがメスに近付いている図。
ウムム、怪しい動き。ま、まさかこれは...

こうびちゅう
こうびちゅう。←ひらがなにしてみたり。
上の2匹もやがてこうなるのだろう。
かなりピッタリと結合していたヨ。

**********

続編、02年10月17日の日記より

先日、一緒に着物で京都散策をした友は「さっちゃん」である。

この日、さっちゃんは「忘れないウチに...」と繭玉をくれた。
しかも、孵化するヤツ。(やめてくれ)
カバンからスっと取り出した時はギョッとした。

前回、彼女の家で見せてもらった2組のカップルが生んだ有精卵は、
見事孵化してしまい、現在合計40個の繭玉が成虫化しようとしているらしい。

ホントに増やしてしまった...

虫嫌いだったさっちゃんは、かいがいしく世話をするウチに
情がわいてしまい、今ではイモムシちゃんを素手で触れるらしい。
(オイ...)

それ以上増やして、アンタどうするのさ?と尋ねると、
あまりに情がわき過ぎて、茹でて糸を取ることすらできないだろう、という。
それじゃぁ養蚕家にもなれないじゃないのさ。

永遠に増やし続けるつもりなのだろうか。あぁ生命の底力。

家に持ち帰ったものの、どうすりゃいいのさこのワタシ。

あと1週間ほどで孵化するから、とのことだけど、どうにも気持ち悪い。
成虫化したらあとはせっくすして死ぬだけなんだけど、
この繭に関してはどっちみち相手がいないので死ぬだけだ。
なんだか、気の毒な話だ。

手に取る
ちょっと手に取ってみた。

箱に入れてみる
手のひらサイズの箱に入れてみた。
白いティッシュの上にのせると、ますます白さというか、儚さが増してしまった。
ウムム、どうしよう。何だかフワフワで愛おしくなってしまう。

近所の虫好きの小学生にあげることにした。
そこのお母さんは
「ウチの子は虫なら何でも大好きだから、喜ぶわぁ!」
と、タイヘン喜んでくださった。(それも妙な母だ)




© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: