行く川の流れは絶えずして

行く川の流れは絶えずして

2017.09.28
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カテゴリ: 政治・時事問題
やってくれました小池百合子。権力欲の権化!!


というわけでキラ星のごとく登場した希望の党。

 その綱領が発表されていますが、その内容について冷静に分析し、(かなり上から目線で)コメントしてみたいと思います。【1.・・・】~【6.・・・】の表記は、発表された綱領の文章です。日本経済新聞のサイトから引用しました。


【1 我が国を含め世界で深刻化する社会の分断を包摂する、寛容な改革保守政党を目指す。】

 包摂、寛容、改革、保守という文言を組み込むことで、右から左まで広くカバーできるような内容です。結局、あれもこれもということであり、政治的な立ち位置がわかりません。

 が、しかし、この文言が最初にあることにより、イデオロギーに関わらず、新党への参加者を広く募ることができるのは確かだと思います。「社会の分断を包摂」といったフレーズで、左寄りの有権者を引き付けることも出来ています。

 「改革保守政党」なんて矛盾だらけで噴飯物の言葉だと思うのですが、こういう言葉を連呼することで、バカな有権者から票を吸い上げることができると思っているのでしょう。

 何回もよく読むと笑うしかないような内容なのですが、当たり障りの無い表現で、無意味にすら思えるこの文章。こいつを先頭にもってくるあたりが、小池百合子のしたたかなところです。


【2 国民の知る権利を守るため情報公開を徹底し、国政の奥深いところにはびこる「しがらみ政治」から脱却する。】

 「情報公開」というのは、どの口が言っているのかと思います。都民ファーストの会で大勝した後、所属の都議が個別にマスコミ対応することを禁止し、すべて党本部を通してコメントするようにしてしまった人ですから。「情報公開」の前に「自分や党に都合がよくて、政敵がいやがることだけ」という言葉がついていれば説得力があるのですけど。

 また、「しがらみ」の無い政治なんてありえないと思います。政党なんて、どこもかしこもしがらみだらけですよ。民主主義では最終的に数の力がものをいうわけですから支援、後援してくれる人々とのしがらみを絶つことなどできるわけがありません。

 しがらみのない政治家なんて、極端なことを言えば、義理も恩もない信用のおけない輩ということです。もう一回言いますが、程度の問題はあるものの、しがらみの無い政治なんてありえないと思います。




 この綱領については、何もいうことはありません。政治家、公務員であれば当たり前のことです。

 あえて何かコメントするならば、「国民とは誰か」について、つっこんだ表現があればパンチが効いたものになったのでは、と思います。(保身目的で民進党から流れてくる左巻きの輩への踏み絵にするためにも。)


【4 平和主義のもと、現実的な外交・安全保障政策を展開する。】

 これについては、「現実的な」という箇所が非常にいいと思います。本来、安倍晋三と同じくらいか、あるいは、それよりも右にいる小池百合子としては、自衛隊や憲法9条についてもう少し踏み込んだ表現にしたかったのでしょうが、選挙用の綱領なので、こういう表現になったのだと思います。

 個人的には、これを1番目にもってきてほしかった。


【5 税金の有効活用(ワイズ・スペンディング)の徹底、民間のイノベーションの最大活用を図り、持続可能な社会基盤の構築を目指す。】

 まぁ、あたりまえのことです。税金の無駄遣いをしない、民間の活用を進めるということを横文字を織り交ぜて表現しているだけです。こういう横文字を選挙戦で連呼して耳目を集めようという魂胆なのだと思います。「ファースト」がそろそろ賞味期限切れだと判断したのではないでしょうか。

 こういうところが、有権者を小バカにしているところだと思いますが、「大衆なんてその程度のものなのよ」と見透かされているようです。


【6 国民が多様な人生を送ることのできる社会を実現する。若者が希望を持ち、高齢者の健康長寿を促進し、女性も男性も活躍できる社会づくりに注力する。】

 これも当たり前と言えば当たり前のことだと思うのですが、深読みすると、民進党から流れてくる輩へ秋波を送っているようにも見えます。「多様な人生」という言葉や、「女性も男性も」とあえて「女性」を先にもってきたところなどが。「改憲賛成で、安保法制を支持すれば、それ以外は問いませんよ」ってな感じがします。

―――以下、今回の新党結成に思うこと―――

【東京都民を放置プレー】

 豊洲問題や東京五輪の件で振り回されっぱなしの都民のみなさんは気の毒だと思いますが、選んだのは都民のみなさんなので仕方がないと思います。後悔先に立たずといったところでしょうか。



【最後に - 希望の党=小池百合子に思うこと】

 この綱領ですが、選挙用とは言え、短期間でうまく作ったなぁと思います。安倍氏と同じくらいか、あるいはもっと右であることをうまく隠蔽し、有権者に聞こえのよい文言ばかりを並べる。小池氏の策士らしさが出ていると思います。

 具体性のない表現が多く、矛盾を含んだ表現もあるのはどうかと思いますが、所詮有権者なんてその時の雰囲気やマスコミ報道のイメージだけで投票する人が大半であり、大半の支持を得ることが選挙戦での勝利に直結するわけですから、今回は変にトガったことを言うよりも、この程度の表現がいいと考えたのでしょう。

 逆の言い方をすれば、「9条改憲推進」「安保法制堅持」なんてことを口にすると、追い風が向かい風になることが分かっているのでしょうね。自分に追い風が吹いていることは確かなので、極端なアピールは不要という判断だと思います。

 また、「綱領」という言葉を使い、一時期流行した「マニフェスト」という言葉を使わないあたりもナイスな選択です。マニフェストと言った途端に民進党臭がプンプンただようので。

 てな感じで、かなり有権者をなめ切っている小池氏ですが、私はその政治的主張の多くに賛同しますので、うまいことやって衆議院で勢力確保してほしいと思います。(めざす国家観といったレベルの政治的主張についてです。豊洲がどうのこうのとか、五輪がどうのこうのとかいった問題は、都民じゃないので正直どうでもいいです。)



 「反安倍」「安倍憎し」だけで大声を上げていた左翼マスコミや市民団体の人たちは、この小池劇場をどんな気持ちで眺めているのでしょうか。今回、小池氏は反安倍の流れの中で台頭してきたわけですが、安部氏と同じくらいか、もしくは、それよりも右にいるキャラクターが最後の最後で登場しました。左翼のみなさん、本当にお疲れ様でした。

 特に「安倍政治を許さない」というポスターをあちらこちらに貼りまくっていた共産党の皆さん、安倍氏を凌駕するかもしれない強敵が現れてよかったですね。「小池政治を許さない」なんていうポスターは、間違っても作らないほうがいいですよ。小池晃さんが気分を悪くするので。

 とにもかくにも、選挙期間中、朝日新聞を筆頭とした左翼系マスコミが小池新党をどのように報道するかは結構な見ものです。「反安倍という論調の報道=右翼である小池百合子の応援」という構図から逃れられませんので。

 自公与党が今回の選挙で議席を減らしたとしても、それを埋めるは希望の党でほぼ確定。要するに選挙の結果、改憲勢力が拡大することは必死。望ましい政治状況だと思います。

 究極のマキャベリスト。そんな言葉が小池百合子には似合います。選挙後の「首班指名は山口さんがいい」なんていう発言は目的のためには手段を選ばないマキャベリストらしさがにじみ出ています。しかし、「マキャベリスト」という呼び名は、決して小池氏に対する悪口ではありません。利害の対立を調整する政治の場、特に国家と国家がぶつかりあう国際政治の場では、善人であることや清廉潔白であることなんかクソの役にも立ちませんので。

 この先1か月くらい、民進党内左派のみなさんが右往左往する姿が見られるかと思うと、政治関連のニュースが楽しみでなりません。
(おーい、辻本、枝野、息してるか?)
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Last updated  2017.09.30 12:14:35
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