行く川の流れは絶えずして

行く川の流れは絶えずして

2017.10.06
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カテゴリ: 政治・時事問題



 ユリノミクスに12のゼロ。

 既に発表済みの党の綱領同様、何か言っているようで何にもいっていない公約なので、中身についてツベコベ論評する気はないですが、ユリノミクスと12のゼロというネーミングについては、またまた感服させられましたね。

 ユリノミクス。アベノミクスを思いっきり意識したネーミングで、反安倍色を出そうと言う魂胆が見え見えですが、経済政策については、これを連呼して今後の選挙戦を戦うつもりなのでしょう。
 雇用・教育・福祉を充実させて、消費税UPを凍結して、原発ゼロにして、企業の内部留保に手をつっこんで。。。。って。全部出来たらたいしたもんです。
 テレビのインタビューや討論会などで、専門家からは鋭い突っ込みがあると思いますが、有権者(=大衆)は難しいことは分からないので、どっちが合理性があるかなんて分かるはずがないです。経済政策については、うまいネーミングをつけて連呼すれば、選挙で勝てるという読みなのでしょうね。

 12のゼロ。まぁ、どうでもいいです。言う分には勝手にどうぞ。でも花粉症ゼロは是非実現してほしいです。毎年苦しめられる身としては、これだけでも実現してほしい。本当にやってくれるのだったら、希望の党に投票してもいいよ。。。。。。って、危ない、危ない。危うく百合子の術中にはまるところでした。
 隠ぺいゼロなんてのもありますけど、都民ファーストの議員に緘口令しいておいて、どの口がいっているのでしょうか。まさか「何も隠さない」っていうことで、今さらヌードにでもなるつもりなのでしょうか?まさかね。

 しかしながら、思うに、こんなやり方でも、話題を作ってマスコミ露出さえ高めて選挙戦を戦えば、過半数はともかくとして、衆議院である程度の議席を確保できるのでしょうね。残念ながら。

 思わず、学生の頃に読んだ2冊の本を思い出しましたよ。フロムの「自由からの逃走」とシグムンド・ノイマンの「大衆国家と独裁」。
 両方とも専門外の一般教養の科目で、やむを得ず選択した文系の授業の中で紹介されたものでした。レポートを書く必要もあったために「やむを得ず」読んだ本でした。ナチズムの台頭について分析されている部分が両書にありまして、当時の私は「なるほどね、ヒトラーの独裁って恐怖政治的な手法で実現したわけじゃなく、うまいこと大衆を操って使いこなしたということだったのね」と感じました。
 とは言うものの、既に歴史となったナチズムのようなことは、さすがにこの先の日本では起こらないだろうね、などと勝手に思っていたものです。
 ところがどっこいです。これら2つの書で考察されていた状況が、今まさに日本で繰り広げられています。良い悪いとか健全か不健全かなどといった評価は抜きにして、今起こっていることは、こういうことなんだよというのは、十分に認識しておいてもいいのではないでしょうか。
 歴史を繰り返させないためにも。
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Last updated  2017.10.07 00:10:15
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