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ここは人工的盆地である。最近ラジカセ(ラジオとカセットが一緒になった音楽再生機器)の入りが悪い。周囲にほぼ高い建物が建ち並び電波が入らなくなったらしい。わずかに建物の隙間から漏れるdennpaも通行量が多い時間帯などは入らなかったり聞き取りにくい。テレビは地デジ化された時直進する電波を受け取れない立地で有線を引いた。でも「アナログのラジオの電波なら少し曲がったりするし大丈夫だろう」と自分に暗示をかけて過ごしたのだがもういけない。最近さらに土地の隙間に賃貸二階建てアパートが急増しているのだ。アナログの電波さえ入り込めない・・地下や海底に住んでいるみたいだ。小学校の頃には大阪の団地に団地サイズな生活で3間のふすまで隔てられた空間だ。一部屋は両親、もう一部屋は両親の転勤の都合で大阪に残った高校生のイトコが使った。ぼくと弟は普段テレビを見たりする居間というジャンルの部屋だった。この頃はテレビの生活だったが、高校生のイトコが来る以前は「子供時間」の範囲で見れた。高校のイトコは「11PM」という番組を見たり、平凡パンチ・プレイボーイなどを部屋に積んだりするようなヤカラであり、どこかで血のつながりを感じた。両親に彼が交渉したのか「11PM」は解禁され、小学生の分際で深夜テレビを見る環境の3年間であり、この時学校では教えてくれないコモゴモを学ぶ人生の重要な期間となった。学校での友人たちは、まだ言葉・概念すら発生以前の「オタク」集団であった。彼らはまあ勉強はできたしお金持ちだったが、運動神経には問題が多かったかも知れない。学校の勉強というよりもIQという奴が発達している奴らであった。体験もないくせに世界の果てから男女の奥義まで10歳以前に極めたような集団であった。ネットもない時代にどうしてそんなに色んなことを知っているのか疑問だが好奇心が子供の姿を借りたような存在だったのだろう。大人・先生には「いい子」なのだが、内心は「いけない ヒ ト ネ」という感じで、きっと悪い大人に立派に変態(この変態はヘンタイではなくセミが殻を破るというような意味)したに違いない。高校を卒業してしばらくはそのイトコは一緒にいたのだが、母親が大阪に戻り父親単身赴任状態で彼も大阪の実家に戻った。彼の使った部屋を弟と二人で使うようになり、レコードプレーヤーとラジオと小さいスピーカーのセットが部屋に付いたのが中学に上がる頃であった。家にはあまりレコードはなくもっぱら友人の貸してくれた物で異世界の音源に触れた。自分の好みというよりビートルズやフォークという当時の世相を映したジャンルの音源だった。深夜勉強・・ということになっていたが聴覚はラジオが支配しており、いけないことというのは重なる物なのか大阪では「セイヤング」などのいけない番組もやっていて、DJとかいう訳の分からないヒトビトが深夜に子供が聞いてはいけない話をずっとする物だから眠れない日々が習慣となった。特にアリス前後の谷村新司さんは神のようにイヤラシイ若者でバンバンとの兼ね合いは眠ることを禁じるイヤラシイ呪縛タイムであり夜型生活、日中ヘロヘロな中学・高校・専門学校・浪人・大学生活へとつながる。固定型の大型レコードプレーヤーとラジオチューナーは持ち運びには困難で「ラジカセ」というラジオとカセットデッキが持ち運べる(多少重い)大きさになって革命気分であった。だがまだ高価で個人所有には時間が必要だった。ようやく関東で専門学校生活では寂しくということもありフンパツして購入。以来、引越しもたびたびだが一緒にラジオとはいる訳だ。そう「壊れかけのレディオ」という徳永英明さんの曲は時代を共有している曲だ。荒井由実という無名の天才少女の曲がラジオから流れたのを最初に聞いた時は、いったい何が起きたのかわからない困惑を覚えた。後に一世風靡して松任谷に変わったが、こんなに時代を乗っ取る人だとはまだわからなかった。ラジオは自分が音源を選ぶことはできず、マスコミニュケーションの機器であったが、少ない選択肢だったから時代の音を共有できたのかも知れない。ようやく「歌声喫茶」が都会にはでき、ギターを下宿で引きながらフォークをみんなで歌う時代が訪れる。カラオケとレンタルレコードはまだ先の時代である。今ではラジオはスマホのアプリで聞く。音質も良く持ち運びも簡易だ。「壊れかけのレディオ」を大切に聞いたという体験の世代には革命的時代ではあるのだが・・。





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最終更新日  2012年08月28日 11時11分23秒
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