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身体的影響

1. 呼吸器系の問題
大麻を吸う場合、タバコと同様に肺に有害な影響を及ぼします。長期的には気管支炎や慢性閉塞性肺疾患（COPD）のリスクが増加します。


2. 心血管系への負担
大麻使用後は心拍数が上昇し、血圧が変動します。長期使用により心血管系の健康が損なわれるリスクが高まる可能性があります。


3. 記憶力や認知機能の低下
大麻の主要成分であるTHC（テトラヒドロカンナビノール）は脳に作用し、記憶や集中力を低下させます。長期間使用すると、これらの影響が持続的になる可能性があります。



精神的影響

1. 依存症のリスク
大麻は依存性が低いとされることがありますが、長期間使用すると依存症になる可能性があります。特に若年層では依存リスクが高まります。


2. 感情の不安定化
大麻は一時的にリラックス効果をもたらすことがありますが、長期使用により不安、抑うつ、さらには精神病（妄想や幻覚など）を引き起こす可能性があります。


3. 社会的・職業的な影響
大麻使用が習慣化すると、やる気や注意力が低下し、仕事や学業に支障をきたすことがあります。また、使用を隠すために人間関係が悪化することもあります。



特に若年層への影響

若い時期に大麻を使い続けると、発達中の脳に悪影響を及ぼします。記憶力、学習能力、意思決定能力の低下が見られることがあり、これらの影響は不可逆的である場合があります。

医療や社会的視点

医療用大麻としての使用が認められる国もありますが、それは厳密に管理された環境下での話です。自己判断での乱用は、健康を害するリスクが高くなります。また、大麻が合法化されている地域でも、適切な使用を超えた乱用は問題視されています。

結論

大麻を使い続けることは、短期的にはリラックス効果や一時的な快感をもたらすかもしれませんが、長期的には身体的・精神的健康を損ない、社会生活にも悪影響を及ぼします。健康的で充実した生活を送るためには、大麻使用を避けることが望ましいでしょう。

日本人のための大麻の教科書 「古くて新しい農作物」の再発見 [ 大麻博物館 ]