団塊定年日記

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Frankenstein0313

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2015.05.01
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テーマ: 渡り鳥(51)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 3月8日(金)

 久高の美しい島の公民館で一泊すごし、おばさんたちに聞くと、船は9時30分頃の出港
というので、島内をぶらぶらし、貝殻を集め時間を潰す。久高島にはもう一泊したかった。
久高から馬天へ行く船の中で大島の青年と羽田や沖縄のことについて話す。本を一冊持った
もの静かな青年であった。
 馬天に着くころから雨が降り出した。バスで那覇に戻り、石垣島への船に乗るため、泊港
ターミナルで時間を潰す。
     ・バス代(馬天ー那覇) 13セント
     ・パン    15セント

     ・フィルム  1ドル30セント
     ・コーヒ   10セント
     ・パン    10セント
  【父親へのハガキ】
    『今日は昨日の好天とはうってかわり、朝からにわか雨が降り涼しいくらいです。
     夕方石垣島へ渡り、14日頃再び那覇に戻る予定です。
     そして16日の正午出港の関西汽船「浮島丸」で18日夕方神戸に着くはずです。
     18日に帰名するつもりですが、1日位延びるかもしれません。
     なにしろドルが少ないものですから、おみやげは余り期待しないよう家族の皆に
     伝えておいてください。』
IMG_2466.jpg

たれこめ、時々雨さえ降る天気模様なので、船は出港するかどうか、出港しても揺れて大変
なのではないかということが気にかかる。
 喫茶店、ターミナルで買い食いしたり、タバコをふかしたりして、暇をもてあます。雨の
せいもあるが、肌寒いぐらいでこれが沖縄かと疑いたくなるような天気。だいたい2~3日
周期で天気が崩れるようである。

歩いている時など思わぬところで会い、互いに旅の様子を交換しあう。今度のワンデリング
で多くの人々に会い、つまらないことも高尚?なことも話あい、一時的かはもしれないが、
友だちになった。
 4時過ぎ白波が上がっている海に船は乗り出した。思っていたように防波堤を出ると船は
揺れ始めた。シュラフをザックから出し、もぐりこもうとするが、人いきれと重油の匂いで
とても眠れそうもないので、甲板に出て徹夜の覚悟をした。
 だんだん離れゆく本島を見ながら左右に揺れる船に調子を合わせる。胸がムカムカしてくる
が、とにかく我慢する。
 一人のメッチェンがふらふらと出てきた。「揺れますね」という話がきっかけで、例のごとく
どこから来たのだとか、どこへ行くのだとかを話す。目がクリクリとして、今年短大を卒業する
メッチェンだと思った。調子に乗って話す。なんでも東京の人らしい。名古屋のこともよく知っ
ている。船ではよくメッチェンと知合いになれるらしい。船員が夕食だというので折角興に乗り
はじめたのに中途でチョン、残念だった。「じゃ又」と言って船室に戻ると夕食は終わりかけ、
腹が減って食べたかったが、遂に食いはぐれてしまった。
 しかたがないので、鹿児島大生がくれたビスケットを6~7枚ポッケトに突っ込み、甲板へ
再び駆け上がった。さっきのメッチェンがまた来るんじゃないかと期待しながら待つ。口に
のぼる歌を次から次へと歌う。去年舳倉島から輪島へ帰る途中したように。
 かなりの時間が経ってから、思い通りさっきのメッチェンがコップを片手にふらついた
足取りで来る。「どうしたの」と聞くと、仲間の一人が気分が悪くなって水が飲みたいという
のであった。「水どこにある」と聞いたので「僕のザックのポリタンにある」と言ったら、
「ああ、トイレにあるわね」と言ってトイレの中に入って行った。コップに水を満たし、船室
に入って行く時、「この水汚くないかしら」と言った。
 その後、8時頃までサロンのテレビをデッキの窓越しに見ながら酔わないようにするのに
必死だった。昨年の苦い経験から、寝ない方が絶対にいいという確信があった。
 12時頃、船員が来て「船室に入らないのですか」と尋ねたので、「危ないですか」と言っ
て船室に戻った。船室の息苦しさと油臭さには閉口したが、しかたがないので、睡眠薬を2錠
飲んでシュラフの中にもぐり込む。
 うとうとすると船が左右に揺れ、とくに進行方向に対して左舷の揺れが激しいのでみんな
左側によってしまい、人も荷物もすべての秩序を乱し、這い回っている。左の人が圧迫され
押し返し、再び左側へ押されるという繰り返しを何度も行い、その度に眠りから覚めた。








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Last updated  2015.05.10 00:08:21
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